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一国一城の梁山泊 ―世界にコミットする『起業』という生き方―

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すべての人は人生に問われている。自分の人生の責任を引き受けることによってしか、その問いかけに答えることはできない。  ――ヴィクトール・フランクル『夜と霧』 人にはいくつもの「… もっと読む
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2019年4月の記事一覧

シリコンバレーで革新的サービスが生まれる2つの理由

シリコンバレーで革新的サービスが生まれる2つの理由

一週間(2019年3月17日〜22日)アメリカ・カリフォルニアに行ってまいりました。

カリフォルニアのサンフランシスコ・サンノゼ周辺。

世に言う、シリコンバレーってやつです。

今回はプライベートではなくお仕事です。

キャンパスベンチャーグランプリという日刊工業新聞社さん主催の学生向けビジネスプランコンテストがあります。

そこで優秀だった大学生もしくは大学院生たちに、賞品として「シリコンバ

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クライアントワークをしないで生活する、の先とか裏とかにあるもの

クライアントワークをしないで生活する、の先とか裏とかにあるもの

独立してフリーランスになって、というケースのほとんどの仕事は、クライアントワークになると思う。クライアント=依頼者がいてその人の為に手となり足となり働くみたいな。

そういうのが主流だってことは、実は全然知らなかった。

やりたいものを作って売ってビジネスを回すようになってしまったので、他人から仕事を請け負うということがほとんどない。

そういう仕事は、私は本当に嫌いっぽい。

もともとやっていた

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やりたいことでお金をもらうと心が折れやすい

やりたいことでお金をもらうと心が折れやすい

やりたいことで起業してお金を得て生活するのは、心が弱い人には向いていない。特に自分が事業主になるともうぼこぼこになる。
雇われてやっているうちはまだいい。心を逃がす道がある。でも、大抵の人が起業するとなると、事業主に自らがなる事が多い。
そして、悲しい事になる。

どうして好きなこと・やりたいことでお金を得ると心が折れるかというと、いろんな理由があるし、聞いたこともあると思う。

その前に、大体な

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起業家が疑うべき14の「常識的アドバイス」

起業家が疑うべき14の「常識的アドバイス」

10代で実際に起業するまでは「起業したい」と言うだけでいちいち否定されたり「むずかしいよ」と言われたり、さまざまなアドバイスをもらいましたが、その多くは(たいへん失礼かもしれませんが)今となっては「余計なお世話」と思えるものばかりでした。

それらのアドバイスは私のことを思った「善意のアドバイス」だから余計にやっかいなのですが、「人のアドバイスは素直に聞け」と言われてきた私は、それでも納得がいかず

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商売人と事業家と起業家の違い

商売人と事業家と起業家の違い

何となく商売人と事業家と起業家の違いが説明できそうな気になってきたので備忘と宣言を含めて書いてみたいと思います。

そしてこれら3つのどれが良いとかは無くて、それぞれこういうもんで僕はこうありたいなっていう内容です。

全然MECEじゃないし、ちょっと違うんじゃないとは思う点もあるとは思うのですが、そこは生暖かく見守って頂ければ幸いです。

商売人とは?商売人とは、自分の身近な人に何か価値を提供し

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若手ベンチャーの始業遅い問題について考えてみた

若手ベンチャーの始業遅い問題について考えてみた

はじめに

若手ベンチャーだとそもそもしっかりとした就業経験がないことから定時という概念がありません。とくにベンチャーで少人数の時などは労働の概念がシームレスでずっと働いてるし、ずっと遊んでるような感じで働く。また、初期だと社会人を中途でとるようなことは基本的にないので、始業について疑問を呈する人がいません。自分たちでさすがにこれ始業はやくしたほうがいいんじゃね?って思うことは何回かあったとしても

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カルチャー崩壊と再構築。 Goodpatchが取り組んだ組織デザインの2年間 - 後編

カルチャー崩壊と再構築。 Goodpatchが取り組んだ組織デザインの2年間 - 後編

Goodpatchの組織とカルチャー崩壊からの再構築までのストーリーを描く記事、後編です。前編をまだ読んでない方はこちらから。

流れを変えた17年新卒カツキのプレゼン2018年に入りましたが、まだ会社には閉塞感が残っていている状況でした。そんな時に会社でオースティンであるSXSW2018への参加資格を掛けて、希望者が自分の持つデザインノウハウのプレゼンをして、全社員の投票でオースティンに行けるメ

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カルチャー崩壊と再構築。 Goodpatchが取り組んだ組織デザインの2年間 - 前編

カルチャー崩壊と再構築。 Goodpatchが取り組んだ組織デザインの2年間 - 前編

会社組織を運営していく上で企業文化の重要性は多くの経営者が理解している事かと思います。僕ももちろん起業前から企業文化が一番の差別化ポイントになると理解し、会社運営をしておりました。

創業期から毎日の朝礼、朝礼ではLTと英語でのカンバセーション、毎週月曜日のプロジェクトレビュー、オープンでフラットなコミュニケーション、グローバルコミュニケーション、チームでデザインする、デザインに対してのディスカッ

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