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脳内を記述する技術(ハート・トゥ・ワード)

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タイトルはHUNTER×HUNTERの念能力名っぽくしました(笑)。 文章技術から悩み相談、僕の経験の紹介など「モヤモヤとした思考を言語化すること」をキーワードにいろいろと書いて…
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#コラム

あと5日で、35歳が終わる。

この些細な区切りに思うのは、ちょうど10年前、新卒で就職した会社を辞めた、26歳のときのこと。
それまで自分が辿っていた、はるか先の未来までがうっすら見える道筋から、はじめて自分の意志で外れた日だった。
これからは、自分の選択が自分の未来をつくる。
もちろん解放感もあったが、不安も大きかった。
自分の選択の結果は、自分で引き受けなくちゃならない。誰のせいにもできない。
結果を出せなかったと感じたら

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Don't be evil.

Don't be evil. 僕の倫理の中心。僕が常に心にとどめておきたい言葉。

Don't be evil.は、Googleのかつてのスローガンらしい。
少し前にGoogleがそれを掲げたとき、結構な話題になったことを覚えている。
残念ながら今はそのスローガンをやめてしまったらしいけれど。(そして今のスローガンは、Do the Right Thingだそうで、比べものにならないほど程度の低いも

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男子学生も男尊女卑の被害者~「東大祝辞」に関連して~

女性学の上野千鶴子教授の東大入学式での祝辞が話題だ。

この祝辞、各方面から絶賛されているみたいなんだけど、全文を読んでみて、僕はどうにも居心地の悪さを感じてしまったので、思ったことをつぶやいてみた。以下、Twitterの引用。

東大の新入生祝辞の話、内容はとてもいいと思うけどあれが「新入生祝辞」であるという点で、やはり聞いていた男子学生にとってはパワハラに他ならないし、評価できないなぁと思う。

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「男らしさ」は卒業したよ。

30代も半ばになってやっと、だけど。

自分が男らしくあることを少しずつ脱ぎ捨てていって、ふと気づいたら周囲の誰ひとり僕に男らしさを求めなくなった。
むしろ最近では、なんだか中性的な扱いをしてもらえるようになった気がして、とても居心地がいい。

僕は生まれつき極端に痩せていて、体重は女性の平均にも遠く及ばない。
「一般的に男性は女性より腕力があるから、女性にとって男性は恐怖の対象」だとよく言われる

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体力が、ない。

生まれてから今まで、体が丈夫だったことは一度もないけれど、それにしてもここ数年で体力がなくなったと思う。

まだ加齢のせいにするには少し早いと思うので、ストレスと運動不足、あともしかしたら、引っ越してきたこちらの気候が合わないのかもしれない。

体力が人並み以下になってみて改めて、世の中は体力がある人を基準に作られているなぁ、と実感する。

長時間労働が当たり前の社会。効率よりもやる気を見せること

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日曜日の夜中に心に浮かぶ由無しごと

今日はなんだか思いつくままに書き散らしたくて、あえて推敲なしでだらだらと書きます。

35歳になっても依然として安定とはほど遠い生き方をしておりまして、今の職場も、長くてあと一年ちょっとかなぁと思いはじめたりしていて、次は何をして生きようかなぁと考えることが多くなってきた。

そんな風に自分の生き方を考えることは、たぶん人よりずっと多くて、どの会社に勤めようとかどういう職種にしようかとかよりも、「

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今年の目標:過剰適応しない

今年の目標:過剰適応しない

今年の目標とか、そういうのは別にいいかなとも思ったんだけど、思いついたのでやっぱり書いておこう。

昨年、そんなに長時間働いてたりしないのに、なぜかぐったりして、気分も塞ぎ込むことが多かった。
誰も自分を責める人はいないのに、勝手に焦ったりいろんなことを気にしすぎて、家にいても落ち着かなかったりした。
挙げ句の果てには、あまり周囲からの印象を気にせずに伸びやかにやっている(ように見える)同僚に対し

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好きなものをあげてみる。Vol.4音楽(後編)

好きなものをあげてみる。Vol.4音楽(後編)

前編 と 中編 も読んでね。

長い冬休みもいよいよ最終日。
結局、最後まで痛み止めがいらなくなることはなく、痛みと療養の冬休みになってしまった……悲しい……。

気を取り直して、音楽の話、ラスト行きましょう。

4.ライブハウスに通った、20代。前回の続き。
大阪での研修中に野外ライブで出会ったfirmというバンドを見るため、東京に戻ったあとに初めて「ライブハウス」というところに足を踏み入れるこ

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「年下は年上に敬語を使うべき」って文化はなくした方がよくない?

僕は日本語の「敬語」の文化はとてもいいものだと思っているんだけど、日本の、「年下は年上には敬語を使うべき」という文化はとてもよくないものだと思っている。

「年齢に関係なく親密な関係になるまではお互いに敬語、親密な関係になったらお互いに敬語をとってフランクに」というマナーの方が絶対いいと思うんだけどな。

敬語は尊敬の念をあらわしているんだから、基本的に初対面同士は「お互いに敬意を持ち合う=どちら

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好きなものをあげてみる。Vol.3音楽(中編)

好きなものをあげてみる。Vol.3音楽(中編)

前編はこちら。

はい、待っていた人がいるかどうかはわからないけど、お待たせしました中編です。
早速、大学卒業後から。

3.「ストリートライブに衝撃を受けた」22歳大学を卒業したあと、僕にとってものすごく大きな出来事がふたつあった。
ひとつは就職とそれにともなうひとり暮らし、そしてもうひとつが……失恋だ。

卒業直後、大学時代を通してつきあっていた恋人にふられた。
まぁよくある話なんだけど、当時

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好きなものをあげてみる。Vol.2音楽(前編)

好きなものをあげてみる。Vol.2音楽(前編)

昨日書こうと思っていたんだけど、昨日の夜に突然歯茎が激痛に見舞われ、それを誤魔化すように無理して寝てしまったのでできなかった。
なんと難儀な我が体よ……。

というわけで一日遅れで第二弾。なんにしようか迷ったけど、好き勝手書くところなのでここは大きく、「音楽」としてみることにした。

「僕は音楽が好きだ」って、なんだか大きな声で言いにくい。
僕よりももっと音楽に人生を捧げている人は山ほどいるし、大

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好きなものをあげてみる。Vol.1珈琲

好きなものをあげてみる。Vol.1珈琲

神経が死んでしまったらしい歯に大穴があいていて、痛み止めを飲んでいてもズキズキと違和感があって、なんだかんだ仕事も休んじゃった。妙な罪悪感や無力感から逃れるための現実逃避で、好きなものをひたすらあげてみる。

1.珈琲中学生くらいから目覚めて、今では毎日5杯は飲まないとダメなくらいの珈琲好き。ちょっと中毒なのかもしれない。といっても身体的依存じゃなくて、ADD的なこだわり行動かも。飲まないと落ち着

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「特別な日」はなくてもいい。

「特別な日」はなくてもいい。

クリスマスでした。

クリスマスだからというわけではなく年末の三連休なので、東京に出かけてデートしたりライブに参加したりするぞ!とウキウキで出かけて東京に着いた途端、原因不明の歯茎の激痛に襲われて、すべての予定をキャンセルして帰ってきた悲しい文月煉です。

(ちなみに今日病院に行ったのだけど、未だに原因は不明で、治療は保留になってしまった。いつ激痛が来るかわからないって怖すぎる……)

さて、それ

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SNSと承認欲求

SNSと承認欲求

「承認欲求を満たすためにSNS依存になるのは不健全」というのがたびたび話題になる。そのとおりだと思うけど、「ネットやSNSのせいで承認欲求中毒になる人がでてきた」というのは違うと思う。もともと日本では多くの人が承認欲求を「社会的地位」で満たしてきたんじゃないかな。

逆に言うと、社会的地位を得にくい女性や子どもには、承認欲求を満たす手段がほとんどなかった。田舎の集落でずっと専業主婦をしてきたおばあ

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