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好きなものをあげてみる。Vol.1珈琲

神経が死んでしまったらしい歯に大穴があいていて、痛み止めを飲んでいてもズキズキと違和感があって、なんだかんだ仕事も休んじゃった。妙な罪悪感や無力感から逃れるための現実逃避で、好きなものをひたすらあげてみる。

1.珈琲

中学生くらいから目覚めて、今では毎日5杯は飲まないとダメなくらいの珈琲好き。ちょっと中毒なのかもしれない。といっても身体的依存じゃなくて、ADD的なこだわり行動かも。飲まないと落ち着かない、という感じ。

珈琲は飲むのも楽しいけど、淹れるのが楽しい。僕は性格的にめちゃくちゃこだわるタイプじゃないけど、ちょっとした工夫で格段においしくなるのがうれしい。考えてみれば僕が楽しみを見いだすのっていつも「ちょっとの工夫で格段に違う!」というコスパの良さみたいなところなのかも。ガジェットとかも「そこそこお金を出すと圧倒的にいいのが買える」みたいなことに喜びを見いだしてしまう。高すぎても、安すぎても興味がわかない。

珈琲における「ちょっとの工夫」は間違いなく「ミルを買うこと」、それから「口の細いドリップポット」。それ以外は全部プラスアルファのおまけだから、こだわる人だけやればいい。
コーヒー豆を豆のままで買って、家で淹れる前にミルで引いて、普通のペーパードリップで、細口ポットで少しずつ注いで淹れる。最初はそれだけで十分十分。十分めんどくさい、といわれるとそれまでなんだけど、とりあえず僕は、ミルで豆をひいていると心が落ち着くので、あまりめんどくさいと思ったことはないかも。

豆選びは、こだわりはじめるときりがないし、僕もちょっとこだわりすぎてしまっているかも……だけど、まぁそれは次の段階だよね。
僕が好きなのは深煎りのマンデリンと中煎りのモカ。だけどそれ以外もいろいろと好きな豆はある。そのときの気分によっても違う。

たくさんお金をかけるんじゃなくて、ちょっとだけ手間をかけて、自分だけがおいしいと思える珈琲にたどり着ければ、それでいいじゃないか。

あ、あと余談だけど僕はこの「珈琲」という感じが好き。明らかに当て字(加非=カヒという音を当てたのだろう)だけど、「王」をつけたことでなんだか誇らしげな字になっているし、画数が多めで堂々としているのに柔らかい雰囲気もある。ついつい漢字で書きたくなる、珈琲。

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