記事一覧
科学と聖書にまつわる随想(20)
「スペクトラム拡散通信」
昔、アメリカのテレビドラマで「バイオニック・ジェミー」というのがありました。事故で瀕死の重傷を負った女性が手術で助かるのですが、その手術によってサイボーグ化されて超人的なパワーと能力を持つようになり、その特殊能力を用いて諜報員として活躍する、という内容のSFドラマです。その特殊能力の一つに驚異的な聴力がありました。ジェミーが耳をピクピク動かすと、ずっと離れたところの人
科学と聖書にまつわる随想(9)
「能力の限界」
私たちの目に見える光(可視光)は、およそ400nm~700nmほどの波長範囲しかありませんが、この範囲外の光に視感度を持つ動物もいるようです。例えば、昆虫には紫外線が見えると言われれています。夜、蛍光灯に虫が集まるのはこのためですし、蝶々は私たちが見るのと違った形の花を見ていると考えられます。また、鳥たちも紫外線が見えると言われています。
嗅覚についても、犬の嗅覚は人の何千
科学と聖書にまつわる随想(8)
「光と闇」
現代の私たちの生活には欠かせないコンピュータやエレクトロニクスにおいて、半導体が用いられていないものは無いと言ってよいでしょう。半導体技術が依って立つ固体電子工学の分野においても、直観的にはなかなか理解の困難な事柄があります。
トランジスタや集積回路(IC)などに用いられる半導体材料はシリコン(Si)ですが、純粋なシリコンは金属ほどには電気を通しません。かといって、全く電気を通
科学と聖書にまつわる随想(7)
「粒子性と波動性」
科学を突き詰めて行くと、とどのつまりは哲学に行きつく、ということについては、真摯な科学者なら誰しも同意するところではないかと思います。もちろん、自然科学は実験事実に基づいて仮説が検証され、最も合理的に事実を説明できるように理論が構築されて行く訳ですが、その理論が私たちの日常生活レベルの直観的な感覚では少々違和感を覚えるようなものになることも多々あります。例えば、量子力学や相
科学と聖書にまつわる随想(6)
「有限と無限」
熱力学第二法則は、“秩序から無秩序へ向かう変化”が自然界の普遍的な流れであることを示唆していますが、進化論はこれと全く逆の向きの変化が自然に起きることを主張している訳で、多くの人がそれを当たり前のように信じているのは不思議です。
天地創造の直後の状態は“非常に良かった”のに、人が「善悪の知識の木」の実を取って食べ、創造主との“契約”を破ったところから崩壊が始まってしまった訳