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UMUM田中令の、アート考。

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#保育

公教育現場から考える、アートのこと、こどものこと②場を制すものはなに?

公教育現場から考える、アートのこと、こどものこと②場を制すものはなに?

前回からスタートした、わたしの公教育冒険記。

今日は第2話。

この学校には、2人の図工専科の先生がいらっしゃり
そのうちのお一人の産休に代わり、わたしが半年間授業をもつことに。

前任の先生との引き継ぎを終え、私は2,4,6年生3学年×2クラス、合計6クラスを担当することが決まりました。
一年間のカリキュラムは作成されていましたが
コロナウイルスによる休校で、予定していた授業はほとんど行われて

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公教育現場から考える、アートのこと、こどものこと①小学校の先生デビュー

公教育現場から考える、アートのこと、こどものこと①小学校の先生デビュー

ひさしぶりの更新となってしまいました。
UMUM田中です。

相変わらずコロナがざわざわしていますが
ウィズコロナ感もでてきましたね。

私もUMUMのオンライン企画は継続しながら
保育園&幼稚園での芸術指導、学童での造形講座が再開し
9月から新しい現場も始まりました。
私立小学校の、図工科教員です!

この現場に挑戦する大きな理由は
いわゆる「公教育」現場での、芸術教育のリアリティを感じたかった

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こどもとおとなの間。保育士さん。

こどもとおとなの間。保育士さん。

その姿勢のひとつひとつが
こどもみたいにまっすぐで、勇敢で。
でもあったかい、おおらかな愛があるおとな。
保育士さんはすごい。

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昨日、多摩市のウィズチャイルドさくらがおかこども園という保育園で
保育士さんを対象にした、umumワークショップをしてきました

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ちいさな一言、おおきな変化

ちいさな一言、おおきな変化

先日noteに書いた
「うまいね」の封印の記事。

この記事を書いた数日後
新潟県の美大に通う4年生から
「教育実習で引用させてほしい」
というありがたいご連絡がありました。

もちろん、快諾。
実習で彼が目指すこと
わたしが日々の活動で目指すことを共有しました。

この時点ですでに
1人の誠意ある青年に
自分の思いが通じたことや
同じ志をもっている人がいることに
胸がぽかぽかしました。

そして

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進化はプロセスにある。

進化はプロセスにある。

今日は都内の保育園で
コネルテのワークショップ
「えのぐであそぼう」
を開催してきました。

今回参加してくれたのは3-5歳。
大きな布の上で1時間
思いっきりえのぐであそびます。

わたしたちコネルテは
あくまでフォロー。
「これはだめ」
「こうしたほうがいい」
なんてことは言わず
表現の変化とこどもたちの変化に合わせ
絵の具のおかわりをつくり
映える色にかえてみたり
新しい布を出したり
こども

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「うまいね!」を封印した、アートの時間

「うまいね!」を封印した、アートの時間

この10年あまり、アートワークショップなどの現場で
「私、絵が下手なので」
「才能ないから」
という言葉をたーくさん耳にしてきた。
打ち合わせから現場まで
言われなかったことはないくらい。
ときに子どもに
「うまくないと怒られるから、(作品)いらない」
なんて言われたりして、とても悲しい。

おいおいおいおい!!
みんなめっちゃ「うまい」に縛られてるよ!!

いわゆる「うまい」作品を写実表

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