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夏のぬか床 お手入マニュアル【ぬか床の寿命は100年以上!】

夏を迎える前に、ぬか床のメンテナンスをやってみてはいかがでしょうか?
なにせ………

ぬか床に賞味期限はありません。あなたの寿命より長く生きます。

ぬか床は手入れすれば、半永久的に使うことができます。
親子3代に受け継がれている、ぬか床もあるくらいです。

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でも、なぜ半永久的に使えるのでしょうか?

ぬか床は、ひとつの世界、ひとつの惑星なのです。

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ぬか床は、食品ではありません。生き物でもありません。
なにかというと、たくさんの菌達が生活している場所。
それは、ちょっとした世界。例えるなら、小さな地球です。

生物に寿命がありますが、地球は寿命はない。(100億年規模ではありますが。)
地球上の生物は、生死を繰り返しますが、それでも世界は続いていきます。

ぬか床も、同じなのです。
菌達はぬか床の中で、生まれ、生き、そして死んでいく。でもぬか床は、ずっと続いてくんです。
ちょっと、愛おしくないですか?

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あなたのぬか床の味は、あなただけのオリジナル。

ぬか床には、ぬか漬けつくる「乳酸菌」「酵母」以外の細菌達も多数存在しています。
それら多種多様な細菌達が、混じり会った結果、ぬか漬けができます。
スーパーコンピューターでも演算できない複雑な発酵システムが稼働しでできる、謎過ぎる漬物が、ぬか漬けなのです。

このように、ぬか漬けの複雑な味わいは、多様性、今風にいうと「ダイバーシティ」が醸し出す、ブレンドの結果
なので、ぬか漬けの味は、家庭ごとオリジナルの味になるのです。
めちゃめちゃ。面白くないですか?

ぬか床は、自分で簡単に作れます。しかも、安い。1000円以下で作れますよ。
もし、ぬか漬けに興味が出てきた方は、以下をご覧ください。

でも、ぬか床は、お手入れが大変、そう思っていませんか?

ぬか床は、基本メンテナンスフリーです。保管も常温でOK。

ぬか床は、お手入れが大変、というイメージがありますが、そんなことはありません。
基本、ぬか床はメンテナンスフリーです。
保管場所も冷蔵庫に入れる必要はなく、直射日光の当たらない涼しい場所に置いておけばOKです。

決して毎日かき混ぜる必要はありません。

ぬか床の手入れは、唯一かき混ぜること。でもこれも、必ず毎日する必要はありません。

気温が下がる冬などは、週1回くらいでも大丈夫ですし、使わないときは、冷蔵庫に入れても大丈夫です。


ただ非常事態ってやつは、どうしても発生する可能性があります。

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ぬか漬け作っていると、いろいろな事件が起きることもあります。でも、ほとんどの場合は、簡単に解決します。
ですので、なにか起きても、捨てたりしないでください。
ぬか床は、一部だけ捨てて、新しいぬかと塩を足せば、大抵は使い続けることができます。

なにせ、ぬか床は小さな世界ですから。
簡単に捨てたら、その世界の住人の悲鳴が聞こえて、寝ざめが悪くなりますよ。
ちゃんと世話をして、お孫さんまで渡してあげましょう。

それでは、ぬか床のお手入れについて、具体的に説明していきます。

夏に向けてやったお手入れ

まずは、自分が最近やったお手入れをご紹介。夏に向けて、菌増殖防止と、酸っぱさを減らすために唐辛子、山椒の実を入れました。
山椒の実は、ぬか床に香りとスパイスを加えてくれるので、少量をいれるのはおススメ。

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定期的なお手入れ。

ぬか床の量や味は減っていきますので、定期的に補充してきましょう。

⚫︎足しぬか
ぬか漬けの量が減ってきたら、ぬかと塩を足していきましょう。
ぬかの量は、1キロのぬか床であれば、1カップくらい。
塩の量は、ぬかの重量の7%くらいです。

⚫︎唐辛子
菌が繁殖するのを防ぐため、定期的に唐辛子を入れましょう。

⚫︎うま味の補充
昆布をつけて補充しましょう。

困ったとき?のお手入れ

普段通りではない、と思ったときの対処法です。

■水っぽい
ぬか床の水分は、ぬかを手ですくって握ると、指の間から水がしみ出るくらいが適切。
ぬか床の水分が多くなると、発酵が早くなり、ぬか漬けが酸っぱくなります。
対処法としては、以下です。
・ぬかを足す
・乾燥した物を漬けてみる
 例えば、干しシイタケ、日干し大根、乾燥ワカメなど。

よく「余分な水分は、布巾やキッチンペーパーなどで吸い取る」と書かれていますが、この水分は、野菜の栄養や、うま味などが染み出しているもの。なるべくなら、吸い出さないようなにして対処しましょう。

■味の調整
⚫︎塩辛い
塩を加えずに「足しぬか」をする。
⚫︎味が薄い
「足しぬか」のとき、塩を多め(7%➝10%に増量)に加える。
または、野菜を漬け込むとき、塩をすりこんでから漬ける。
⚫︎酸っぱい
 乳酸菌が増えすぎています。
1日2回かき混ぜるか、一旦、冷蔵庫に入れましょう。
⚫︎酸味が弱すぎる
・乳酸菌が少ないです。
 かき混ぜるのを控えめにして、ぬか床を温めましょう。
 冬などは、お湯入れたペットボトルを、ぬか床の側において温めるもの良いです。あとは、野菜をたくさん漬けましょう。

■臭い
●「アルコール臭がする」「シンナー臭がする」「蒸れた靴下の臭いがする」
これ、全部、大丈夫です!
かき混ぜ不足が原因です。もっとかき混ぜましよう!
また水分が少ないと、臭うこともあるので、水分を増やしましょう。

慣れないうちは、ぬか床の香りは、下水やうんこの臭いのように、感じることあります。
でも良いぬか漬けは、豊潤というか甘い良い臭いがします。
是非体感してください。

■ぬか漬けにカビが?
⚫︎表面が白い 
白いのは乳酸菌です。大丈夫です。
ぬか床の上下を返すように、よく混ぜましょう。

⚫︎表面が黒い 
混ぜた時、中が黄色かったら大丈夫です。
ぬか床の上下を返すように、よく混ぜましょう。

⚫︎黒、青、赤のカビが生えた 
色付きのカビが生えてしまったら、すぐにカビが生えている部分を捨ててください。
カビと接しているぬか床の1センチくらいも捨ててください。
ただし、ぬか床全部を捨てる必要はありません。

■保管場所と、季節による扱い
基本、常温でOKです。温度差が激しい場所はNG。
直射日光や雨が避けられれば、ベランダや庭でもOKです。
季節によっては以下の対応を。

春秋:常温でOKです。日陰で風通しの良い場所に置きましょう。
:常温でOKです。風通しの良い日陰に置きましょう。
  ただし、猛暑日は冷蔵庫に避難させるものアリです。
:できれば暖かい場所に置きましょう。発酵するスピードが遅くなります。

■長期間手入れできないときは
漬けている野菜を取り出し、表面にぬかを敷き詰め、ぬかの量の7%の塩を入れおけば、常温でも大丈夫。
ただ、気温が30℃を超えるときは、冷蔵庫に入れて保管しましょう。

また、冷凍庫に入れても大丈夫です。
その場合は、ぬか床を密閉袋に移し、空気を抜いて封をしましょう。

まとめ

一見難しそうに感じるぬか床。
でも実際は、作るのも、メンテナンスするのも、驚くほど簡単です。
自他認める面倒くさがり屋の自分でも、楽々できてます。

ぬか床に興味あるけど、作ったことのないあなた。
とりあえず、試しに作ってみましょう。おどろくほど簡単です。

過去に、ぬか床が駄目になったと思って、捨ててしまったあなた。
この記事を読んで頂き、ぬか床をお孫さんまに渡すつまりで、今のぬか床と末長く、付き合ってください。

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ぬか床をつくって、あなたも神になろう。

東のテツ

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