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大切にしておきたい記事

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個人的に大切にしておきたい、自分の記事を残します。読んでくださるかたは、読んでってください!
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2024年1月の記事一覧

234、ましてや、この雪の降るなか

234、ましてや、この雪の降るなか

いつものように、バスに乗ろうとすると、この雪のなか、おばあさんが震える声でたずねてきた。
「『四条大宮』に行くには、どうすればいいですか?」
え?と思った。
ここから、離れ過ぎている。バスにでも乗らないとだめだ。しんしん、しんしん、雪は降っている。
ちょうど、良かった。『四条大宮』なら、ぼくと同じバスだ。
でも、このひとの、この様子。バスに乗ったところで、たどり着けるだろうか。ぼくは、途中の駅で降

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233、沈んでほしくない夕陽

233、沈んでほしくない夕陽

気になってた女の子と、やっと!しゃべれた!

家どこですか?と、お互い言い合っただけなんだけど、いま、家に帰ってきて、ドキドキする。

まさか、あのひとと、話ができるなんて。

うれしくて、うれしくて、ドキドキがとまらない。

もう、宙に浮いてしまいそう。

ぼくだけ、道を歩いてて、宙を歩いてるんじゃないだろうか。

商店街を出て、お互い家が反対方向だから別れたが、あのひとの声が聞けるなんて。それ

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232、会いにいく

232、会いにいく

休み!休みと言えば、社会人のひとたちは、家でゆっくりしておきたい!と考えるかも知れないが、それは、仕事をしてるひと。
ぼくは、いま、仕事を辞めて、ひましてるから、休みが嫌いで、嫌いで仕方がない。
休みが嫌いなんて、不健康だ。
仕事して、休み、大好き!と言える、社会人のひとこそ、健康なひとと言えると思う。
でも、最近は、その休みでさえも、愛おしく思えるようになった。
お父ちゃんの面会に行けるからだ。

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232、【小説】冬の王子さま

232、【小説】冬の王子さま

今日は、サークルも午前で終わりで、神社の前の、芝生の公園に来ていた。
冬、といっても、まだ暖かいほうだ。日差しがあって、ほんの少し気持ちいい。
ぼくは、芝生公園の、真ん中のベンチに座って、のんびりと本を読んでいた。
12~13ページにめくるとき、サークルでいつも、となりの席に座る女性が、歩いてきた。きょろきょろしている。誰かさがしているのかな?
ぼくは、そのひとの名前を知らない。
思い切って、その

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231、年男

231、年男

ぼく、今年、年男なんですよねー。

やることがないので、外に出てみました。太陽がほんのり日差していて、なんだか暖かい。春かな?なんて、思ってしまいました。
暖冬でしたね!
結局のところ、秋も遅くやってきて、冬が短かった。いま、春のような心地です。
冬という気がしません。
こんな日に、父を散歩へ連れてったげると、喜ぶのになー、もったいないなー、と思うんですが、父は、いま、尿路感染症で入院しました。十

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230、自分の顔!作ってこ

230、自分の顔!作ってこ

今日は、冬晴れだ!
晴れ渡るそらの真下、公園で、この文章を書いている。
40歳までの顔は親の遺伝、40歳からの顔は、自分の責任!という話を聞いたことがある。
38歳から、45歳まで、母親の介護で顔なんて作ってるひまがなかった。毎日、母に怒り、すべての責任を母のせいにしてた。こんな、ひとの責任にするような顔は、自分が作ったんだな~、とおぼろ気に考えながらも、それを回避する手段がなかった。あまりにも、

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229、風がはこぶ場所

229、風がはこぶ場所

はぁーっと、息を吸い込んだ。
帰り道、少し強い風が吹いた。追い風だった。なんだか、最近、追い風がよく吹く。いっそう、その風にまたがって、未来へひとっとび!といきたいところだが、そう上手くもいくまい。
ぼくには、まだ、たくさん残された仕事がある。
若い頃から、子どもを育てたい!そう考えていた!だから、結婚はしなければいけないんだ、と自分に言い聞かせてきた。
子ども。男の子でも、女の子でもどちらでもい

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228、上達

228、上達

家で、ボーッとしてたら、病んできそうなので、ファーストフードショップに出かけて、ボーッとしてます。

大人や子ども、特に中高生たちに混じって、おっさんが一人、ボーッと。

誰も気にもとめませんが、しょーがないんだよ、家にいても、なにもことが運ばないんだよ!と、言い訳を隠しもって、頼んだジュースを飲んでいます。

いまから、なにしよっかなー。考えてみたら、今日一日、ベッドの上で、ねてたなー。もう、ね

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