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2021年7月の記事一覧

0310:小説『やくみん! お役所民族誌』[3]

0310:小説『やくみん! お役所民族誌』[3]

第1話「香守茂乃は詐欺に遭い、香守みなもは卒論の題材を決める」(3)

<前回>

        *

 全国47都道府県の全てに、少なくともひとつは、国立大学が存在している。それは、終戦後に新たな教育制度を構築する際、教育の機会均等を実現する目的でそのような方針が立てられたからだ。国立大学は、それぞれの地域で低廉な学費により優秀な人材を育成し、戦後日本の経済復興に大きな役割を果たした。
 過疎

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0309:感染拡大

 全国的に第5波が押し寄せている。今日の総理会見で、8月2日から緊急事態宣言や蔓延防止等重点措置の対象道府県が拡大することが決まった。

 東京の緊急事態宣言がオリンピック下で人流抑制にあまり効果を発揮していないことを考えると、まだ当面感染拡大は続くのだろうなあ。

 場合によっては再度、お盆の機関を中心に全国に緊急事態宣言、なんてこともあるんだろうか。そうなると、家業イベントもやり方を考えなけれ

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0308:家業と勉強と小説と(あとオタ分も)

0308:家業と勉強と小説と(あとオタ分も)

 週の半ばなので、昨日から泊まりがけで家業仕事。合間には司法書士試験勉強のノルマをこなす。夜は書庫で「やくみん!」第3回の執筆、今回も書いては消しを繰り返している。脳内ではすっごい面白いシーンが、文章にして読むとそうでもない。どうすればこの「面白さ」を表現できるかなあ。あとは第3回の区切りをどうするか。今書いているシーンの最後まで書いちゃうと、結構長くなりそう。もう少し先まで書いてから区切りは決め

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0307:トンデモ説を信じる人

0307:トンデモ説を信じる人

 最近商業ベースで発刊されなくなったが、と学会の本は最初の1995年の『トンデモ本の世界』からずっと愛読していた。

 トンデモ本は、非科学的・非合理的・非常識的な主張をする書籍を指す。アポロは月に行ってない。水にありがとうといえば綺麗な結晶が出来る。イエスは日本に来て死んだ。ね、面白いでしょう? こういうジャンルはと学会登場以前から好んでいたけれど、と学会の本には多数の事例が紹介されていて、「は

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0306:日傘はいいぞ

0306:日傘はいいぞ

 夏本番、毎日が日射との戦いだ。「地球温暖化なんて陰謀だ、信じない」なんていう人の気が知れない。

 私は3月末に早期退職するまで、当然毎日通勤していた。夏場は朝にはもう暑く、できるだけ日陰を歩くようにしていたが、ある時期から日傘を差すようになった。街中を観察していると、女性はほぼ例外なく日傘を使っているが、男性ではまだまだ少数派だ。けれど、一度使ってその圧倒的な効果を知ると、手放せなくなる。なに

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0305:知的生産拠点をつくる

0305:知的生産拠点をつくる

 自宅のメインパソコンは、ずっとリビングにあった。そのため司法書士試験勉強も自宅でやる際はリビングで行うことになる。リビングにはいつも家族がいる。テレビもあって大抵誰かがテレビをみている。勉強時はヘッドホン(またはイヤホン)を使うのだが、どうしても家族の挙動やテレビの画面がちらちらと気になってしまう。これは『やくみん!』を書く際も同じことだ。

 一方、我が家には書庫がある。基本的に文字通り「書籍

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0304:お疲れモード

 昨夜遅くまで「やくみん!」に時間を費やしたため、今日は家業が大忙し。午後には余裕が生まれるかと思ったら家庭のことで結局バタバタ。かなりお疲れモードなのでnote記事はこれだけ。

--------(以下noteの平常日記要素)

■【累積23h27m】本日の司法書士試験勉強ラーニングログ
実績32分。今日もノー勉強というのは避けたく動画1本視聴のみ。それでも何もやらないよりひとつでも前へ進むのが

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0303:小説『やくみん! お役所民族誌』[2]

0303:小説『やくみん! お役所民族誌』[2]

第1話「香守茂乃は詐欺に遭い、香守みなもは卒論の題材を決める」(2)

<前回>

        *

 大学教員には研究個室が与えられている。そのひとつひとつがいわば独立した宇宙であり、部屋自体は画一的な作りでも、蔵書や教材、調度備品など教員の個性が色濃く反映された空間になる。
 石川耕一郎准教授の研究室の前に立ち、みなもはしばしドアを眺めていた。国立民族学博物館の黒を基調とした企画展ポスター

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0302:難渋しつつ光明は見えた

0302:難渋しつつ光明は見えた

 やくみん第二回を今日アップしたかったが、残念ながら間に合わなかった。大学でのゼミの場面なのだが、どこから語り出し、どう構成して着地させるか、どこまで細かく描写するか、数日間トライアンドエラーを繰り返してきた。第一回がかなりスムースに頭から終わりまで書き進められたのに比べると、かなり難渋しているといえる。

 勢いで書くと、細かくなりすぎるのだ。次から次へとキャラの性格付けや設定が生まれ、全部ぶち

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0301:アウトプットとアウトカム

0301:アウトプットとアウトカム

1)amazonアソシエイト承認が下りた 5月頭にamazonアソシエイトに登録したことは、当時のnoteに書き留めた。

 amazonアソシエイトをご存知でない方のために簡単に説明しておくと、amazonの商品ページのリンクを自分のブログやSNSに貼り、そのリンク経由で購入した人がいた場合、一定の割合の「紹介料」が入るものだ。詳しくは公式サイトをご確認いただきたい。

 アソシエイトになるには

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0300:相続の話(さらっとね)

 人は誰もが誰かの子供だ。そして、人は誰もがいつかは死ぬ。そうすると、好むと好まざるとに関わらず、そこに必然的に相続が発生する。

 私は若い頃に父を亡くしたので、その際に相続が発生した。学生だったため、手続は母が取り仕切り、私自身はほとんど関与していない(もちろん署名すべき書類には一応説明を受けて理解して署名したが、その時に理解した中身はもう覚えていない)。

 その後に相続と関わった経験といえ

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0299:逃避行動をうまく使う

0299:逃避行動をうまく使う

 今日は来客が2件あり、事前の片付けを含めて3時間くらい潰れた。それ以外の時間は一応真面目に過ごしている。

 真面目時間の過ごし方で、今月になってある顕著な変化があった。なんと、これまであまりちゃんと取り組んでなかった司法書士試験のオーソドクスな勉強方法(集中して動画を観ながらテキストを確認し事後にチェック問題を解く)が続いているのだ。

 もちろんひとつには、本試験をお試し受験して、真面目に勉

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0298:印紙税の話

0298:印紙税の話

 実務上の必要に迫られ、泥縄で印紙税について調べてみた。覚え書きとして以下に記載する。

1)私たちの経済生活と印紙税 一定の社会経験のある人は、郵便局などで収入印紙を購入して文書に貼り付け消印したことがあるだろう。これが印紙税だ。

 税金には必ず法律上の根拠がある(租税法律主義)。印紙税を定めているのはその名もズバリ「印紙税法」、明治三十二年法律第五十四号と歴史のある法律だ。これに基づき、一定

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0297:択一式の整理方法

0297:択一式の整理方法

 司法書士試験は「択一式」と「記述式」からなる。択一式で足切り基準をクリアしないと記述式の採点自体してもらえないのと、記述式を解く上で択一式で問われる知識が必須であることから、まずは択一式の勉強から入ることになる。

 択一式は、詰まるところ、示される文章の○×を判定することの積み重ねだ。問題集を紙でめくるのが基本だが、電子的に入力して自動的に○×判定してくれる仕組みを作ると、繰り返し学習がとても

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