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随想

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取り止めのない、日々の想いをツラツラと書いていきます。
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“きれいごと”を言い続ける

“きれいごと”を言い続ける

「われわれの指は引き金にかかったままだ」

10月7日に端を発したパレスチナ問題は未だ緊張状態が続く。
11月下旬には、一時戦争を停止し人質開放などの合意がなされたが、冒頭のイスラム組織ハマスの声明が物語る通り、平和への糸口は見えない。

そのような中、埼玉在住の元イスラエル兵ダニー・ネフセタイさんの活動が目を引いた。
イスラエル内では次第に徹底的な報復を求める声が高まり、ガザ地区への大規模な攻撃

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感動的な一杯

感動的な一杯

いっそう寒さが深まるこの季節、温かい飲み物は心をほぐして、場を和ませてくれます。
布団からなかなか出れない寒い朝、口にする一杯のコーヒーが1日の気分を整えてくれます。
先日、こんな朝にピッタリのコーヒーと出会ってしまいました。
南房総千倉に店を構える〈ボタリズムコーヒーロースター〉さんのコーヒー。
コーヒーのしっかりした深みや香りは残しつつ、どこか紅茶のようなフルーティで爽やかな味が抜ける、心地よ

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お国言葉を見直してみる。

お国言葉を見直してみる。

みなさんは自分のお国言葉に誇りをお持ちだろうか。
いわゆる方言である。
私は東北出身なので、学生の頃までは典型的な訛りがあった。
今でも地元の友人と話すときは「んだんだ。んじゃ、そこにいくべ!」となる。
東京に出てきてからは恥ずかしさがあり、自然と抑制されていったが、今改めて考えると方言とは文化であり、守るべきものだと感じる。

先日、北海道でこの様なニュースが巷を賑わした。
「アイヌ語でバス出発

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「めでたくもあり、めでたくもなし」

「めでたくもあり、めでたくもなし」

室町時代の禅僧 一休宗純は正月を次のように詠んでいます。
「門松や(正月や)、冥土の旅の一里塚めでたくもあり、めでたくもなし」
一体どういう意味なのでしょうか。

日本には「数え歳」という文化があります。
日本仏教の行事は数え歳を基本にする事が多いです。
それは、この世に生まれた時から生命が始まるのではなく、お母さんの体内に生命が宿った時から命を頂いている、と考えるからです。
生まれた時に1歳、そ

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稲葉俊朗×早島英観 「いのち」について

稲葉俊朗×早島英観 「いのち」について

稲葉俊郎先生 新刊記念オンラインイベントにファシリテーターとして参加させて頂きます!
新刊『いのちは のちの いのちへ』

『いのちを呼びさますもの ―ひとのこころとからだ―』の第2弾として新刊『いのちは のちの いのちへー新しい医療のかたちー』が発売されました。

改めて、いのちとはなにか?私達が求めている医療とはどんなものかを、稲葉さんにお伺い出来ればと思っております。
今回、ファシリテーター

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オフラインとオンラインの「場」は同質?

オフラインとオンラインの「場」は同質?

お寺界隈にもコロナの影響は着々と忍び寄っている。
葬儀や法事の規模縮小や延期はもちろんの事、お寺さんの集まりや勉強会などもオンラインで行う機会が増えた。
おそらくどの業界よりもアナログに重きを置く人達が多い。
しかし、その固い頭と重い腰を一気に動かす程の衝撃なのだと改めてコロナの脅威を感じる。

先日、友人の誘いで初めてZoomの勉強会に参加した。時間は2時間程度だが、予想以上に快適だった。当初は

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桜の木

桜の木

お寺の境内には、昨年の台風によってなぎ倒された桜の木があります。
この桜は、先々代の頃からお寺を見守って、地域に春の到来を伝える愛された桜の木でした。
しかし倒れた枝が墓に掛かってしまい、断腸の思いで切断し、今では切り株だけになっています。
半年経った今、その切り株の根本を見てみると、キラキラと瑞々しく輝く新しい生命が既に芽生え始めていました。
この地域は台風の被害が甚大で、辺り一面ブルーシート、

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「本を贈る」

「本を贈る」

1月31日〜2月1日で、私は書坊(https://shobo.machitera.net)のスタッフして二子玉川本屋博に出店しました。
そこで私は、書店員の真似事デビューを果たした訳ですが、お客様と本を通して会話をすると、相手も悩みや課題を打ち明けやすいのではないかな?と感じました。
お客様の課題や悩みに応じて、最適ではないかもしれないけど、自分なりに頭を悩ませて本を紹介するという体験はとても充実

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人に本を紹介してもらう効果

人に本を紹介してもらう効果

明けましておめでとう御座います。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。

さてさて、note読書の方々は本好きの方も多くいらっしゃると思いますが、みなさんは「次何読もうかなぁ〜」と悩んだ時、どのようにして本を探しますか?
私はAmazonなどのオススメを参考にすることも多くありますが、やはりフラフラと立ち寄った本屋で偶然出会う、という体験も捨てづらい魅力があり好きです。
しかし、ここ最近意識している

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バタフライは禁止です!

バタフライは禁止です!

みなさんは、少し大きなき悩み、深い悩みを抱えた時、どうしますか?
誰かに相談する人もいると思います。
一人で抱えてしまう人もいると思います。
気分転換を図る人もいるでしょう。
悩みも様々ですから解決方法を様々です。

私は本当に大きな悩みを抱えた時は本堂でボーッとします。
ただ仏様を見て過ごす時間を作ります。
誰かに相談すれば良いのに、なぜそんな無駄な時間を?
と感じるかもしれませんが、私が欲しい

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コトバのチカラ

コトバのチカラ

気温が高めで、秋らしさをあまり感じなかった先月でしたが、少しずつ涼しくなり秋の深まりを感じます。
皆様はどのような秋を満喫されていますか。
読書の秋なので色々と積ん読をひっくり返しながら読み散らかしています。
私はある程度どこでもいつでも本を読むことが出来るのですが、
静かな夜一人で、疲れた時に読みたい、むしろその時にしか読めない本というものもあります。
それは「歌集や詩集」です。
140文字より

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心の宝第一なり

心の宝第一なり

台風15号の影響で私の住む南房総市も甚大な被害を受けました。
9日午前2時頃から風雨が激しくなり、電気は消え今まで体験した事のない浸水や揺れ、瓦の飛び散る音などが鳴り響いていました。

7時頃になり、ようやく雨風が穏やかになったので外に出ると、愕然としました。
今まであったものが無くなり、なぎ倒され、辺り一面に瓦や、トタンなどが飛び散っています。
何から手を付ければよいのやら、呆然と立ち尽くし

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ちょっと読書で涼みませんか。

ちょっと読書で涼みませんか。

ここ2〜3日ですが曇りがちで強烈な真夏の暑さが抑えられ、甲子園も優勝校がきまると少しだけ秋の気配を感じますね。
秋の夜長には読書、とは良く言ったもので、落ち着いて本を読んでいると、夏の火照った心身をクールダウンさせてくれます。

先日、書坊でもお世話になっている、book pick orchestra川上洋平さんのイベントに参加してきました。
このイベントは、川上さんに最近の出来事やテーマ、その日

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