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本を読む。

僕の読書

こんにちは。営業部の皆川です。
僕は昔からなんとなく本を読んでいる。本の虫と言うほどでもないので、 そんな本のなんたるかみたいなことを言えるわけではない。 しかし、なんとなく読んでいる。
めちゃくちゃ読む時期もあれば、 ほとんど何も読まない時期もある。

僕と同じようなライト読者層は意外に多いのでないかと思う。 まず、ライト読者層の僕はとても集中して読めている時と、 読み進めているのに、全然内容が入ってこない時がある。
ただ、字を見ているだけ。これはなぜなのだろう。 その日のコンディションによるのか。朝食べたもの、昨夜寝た時間、今日の天気、 株価の上がり下がり、地殻変動、いろいろなものが混ざりあってこのような状況になるのではないか。

でも僕は取りあえず今日もページをめくる。そしてコーヒーを啜る。

本が好きな理由

なぜ本を読むのかわからない人もいると思う。
僕はもっぱら何かを待っている時に本を読む。 病院で、映画を見る前、電車が来るまで、青き衣をまといし金色の野に降り立つべし者を待っている時、次のナギ節が来るまで。
いわゆるスキマ時間に読んでいるのだ。 今時、スキマ時間はYouTubeやサブスクで動画を見ているなんて人も多いと思う。 僕も確かに見る。ただ、動画と言うのはどこか面倒に感じる瞬間がある。
やめたい時にやめられない。自分のペースで進めない点が煩わしい。
時に、2時間の映画などを飛ばしに飛ばして、20分ほどで見ることもある。 世の中にファスト映画なんてコンテツに需要があるのもすごくわかる(違法である)。
自分の自由に始めたり、やめられたりする点が僕にとってはすごく重要なのである。
そう自由を愛しているのだ。 この海で一番自由な奴が海賊王だと麦わらが言っていたように。
あと、文庫本などを外で読んでいるのは、学がありそうでどこかカッコいいじゃない。
他にも、語彙が増える。これはマジ。語彙が多い方が会話のバリエーションも増えると思う。

相手に無意味なマウントを取るためだけに存在するようなビジネス用語とかも使いこなせちゃう。

好きな本の紹介

著名な方がどんな本を読んでいるのか知るのは面白いし気になる。
どんな本を読んでいるのかで、なんとなく人間性がわかるものである。
誰も興味ないと思うが、僕の好きな本を紹介したいと思う。
ちなみに先に言っておくが、これで人生が変わったとか、勉強や部活がうまくいくようになったとか、好きなあの子から告白されるなんてこともない。 あくまでも、とてつもなく偏見にまみれた人間の個人的な趣味嗜好に基づいたレコメンドであるということをお忘れなく。

好きな本 国境の南、太陽の西

30年ぐらい前の村上春樹作品。

興味がある方はネットなどであらすじを調べて欲しい。
この本の何が好きかと言うと、なんかすごくキラキラした感じ。なんかすごく大人な感じ。
あとは村上作品ではおなじみのJazzややたらシャレた料理や、お決まりの村上的言い回し。
村上作品としては「ノルウェーの森」に次ぐ入門者向けの作品だと思う。 僕がこの本で個人的に好きな部分は、この本の核となる「砂漠」についての話である。
次のような文章である。少し長いが読んでみて欲しい。

「あれと同じだよ。この世界はあれと同じなんだよ。雨が降れば花が咲くし、雨が降らなければそれが枯れるんだ。虫はトカゲに食べられるし、トカゲは鳥に食べられる。でもいずれはみんな死んでいく。死んでからからになっちゃうんだ。ひとつの世代が死ぬと、次の世代がそれにとってかわる。それが決まりなんだよ。みんないろんな生き方をする。いろんな死に方をする。でもそれはたいしたことじゃないんだ。あとには砂漠だけが残るんだ。本当に生きているのは砂漠だけなんだ。」

なんかイイのよ。なんか意味深いじゃない。生きているのは砂漠。 僕たちの世界で言えば、僕らがどう生きるのかなど関係ないのだ。大事なのは社会であり、 システムである。
それを知った上で「君はどう生きるのか」とアオサギは僕たちに語りかけているのではないだろうか。

本を読む

いろいろ書いてきたが、本を読むやつがエライわけでもないし、頭が良くなるわけでもないし、ブラピのようにハンサムになるわけでもないし、ある日、白いフクロウが来てホグワーツに誘われることもない。
しかし、一つ言えることは、ほんのちょっぴり人生が豊かになると思う。あくまでも「思う」程度だが。 でも、僕は本を読んできてよかったと思う。 色々な価値観や色々な思想に触れることができる。
本を読んできて思うことは、自分の中にある人には言えないような感情も、 文章になり、文学になればすごく美しいものになる。
大事なことは、自分の気持ちや考えてることを言語化することだと思う。 そうすると自分のことを理解できるようになるし、他者の気持ちも少し理解することに繋がる気がする。 本を読むとそんな能力が少しばかり身につくような気がする。
僕が書いたくだらないコラムを最後まで読んだ方なら、きっと読書を好きになれるはず。
それではさよなら。
昔の曲で「さよならは別れの言葉ではなく、再び会うまでの遠い約束」という歌詞があったが、いかにも哀愁があって良いですよね。 僕は来生たかおのバージョンの方が好きです。

皆川 謙吾(みながわ・けんご)
越後天然ガス株式会社 営業部ホームエネルギーグループエンドユーザー担当 サブリーダー
新潟大学大学院自然科学研究科を修了後、電気工事会社、ラジオ放送局勤務を経て中途採用。個人営業部門、経営企画部門、広報部門を経て、個人営業部門へ(現職)。
趣味は、お風呂に入りながらこっそりお酒を飲む事と筋トレ。あだ名は、ケンゴ、ケンチャン。

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