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【被害者ではなく加害者になる】

こんにちは。

Takashiさんです。

今日は

『被害者ではなく加害者になる』

について考察していきます。

加害者になると聞けば

「犯罪者になるということですか」

「相手を痛めつけて懲らしめるのですか」

「人の氣持ちを理解するつもりはないのですか」

「酷い事をして刑務所行きだけは嫌ですよ」

etc

色々と物議を醸すかもしれません。

言葉の額面通りに解釈すると
悪い印象になります。


私も師匠から教えられる前は

「加害者になる事は絶対にあり得ない」

「余りにも鬼畜過ぎておかしい」

「警察に逮捕される事はしたくない」

etc

頑なに拒んでいました。


武道をしていただけに
礼節を重んじて
相手を尊重する事から
大きく脱線すると感じ

摩擦と葛藤の狭間で
押し潰されそうな状態でした。

常識や固定観念に陥っていると
すぐに偏見に走って
感情が不安定になります。


そこで
自分の今までの歴史を振り返ると
加害者になる真意が
色々と見えてきました。

まず被害者の視点で俯瞰します。

自分が被害者だと感じたのは
鍼灸整骨院業界に入ったばかりの
間もない頃でした。


両親からは

「高校を卒業したら支援はしないから
 自分で稼いで何とかやっていきなさい」

と釘を刺されていました。

柔道整復師養成の専門学校の学費
(3年間で約500万円)を
支払う為にもアルバイトを
する必要がありました。

昼間部に在籍していたので
朝晩は鍼灸整骨院で働いて
昼間は学校に通うスタイルです。

19歳の少年(当時は20歳で成年)の私は

「学生のアルバイトだし
 そんなにキツくないだろう」

「どんな現場か分からないが
 それなりに何とかなるだろう」

「学業に支障が出ないように
 程々にやっていれば良いだろう」

etc

高をくくり
甘い考えを抱いていました。


しかし
この幻想と楽観主義が
後に大変な事態になるとは
予想もしていませんでした。

アルバイト先の職場には
学校からの紹介で伺いました。

他の所も検討したかったので
最初は断っていたのですが
学校側は1度連絡を入れているので
必ず訪問するように言われました。


職業斡旋とは言え
拒否する権利はあるのに
強引に命じられた事は
腹立たしく不快でした。

学校の職員に半ばお説教された状態で
完全に納得しないまま承諾して
面接に向かう事になりました。

些細な事とは言え
揉め事をしてから出向く事は
モヤモヤしてスッキリしません。


自分の直感では

「良い事は無い氣がする」

と思っていました。

一方で実際に面接を受けてみないと
分からない事もあるはず
とも考えていました。

採用&不採用はあくまで
面接者が決める事であって
自分に決定権はありません。

なので
50:50の氣持ちで
挑むようにしました。


そして、面接を受けると
まさかの採用となりました。

後日採用の合否連絡が来ると
思っていた私は想定外の事態に
只々驚くばかりでした。

機転を利かせる事を
言えば良かったですが
流れるように働く方向に
上手く導かれてしまいました。


業界の事に関しては
殆ど把握していませんでした。

良い意味で固定概念が無く新鮮
悪い意味で無知で浅はか過ぎる
一長一短の状況です。


企業によっては
新人向けに対して研修制度が
用意されている所もあります。

ところが
私が鍼灸整骨院業界に入った時は
徒弟制度がまかり通っていて
親方の姿を見て学べスタイルでした。

形式的にはアルバイトですが
実態は殆ど丁稚奉公です。


例えるなら
寿司職人、料理人の世界です。

手先の不器用な私にとって
治療技術を習得するには
物凄く時間がかかっていました。

他のスタッフよりも成熟度が遅く
何度も失敗を繰り返します。

悪い事は重なるもので
手がぶるぶると震えて
大きな声を出せない日が
幾度となく続いていきます。


そんな私の最低最悪の状態を
目の当たりにした院長は
我慢の限界だったのでしょう。

ある日院長は
私を勝手口に呼び出し
鬼の形相で怒り始めました。

普通に口頭で怒られるならまだしも
やってはいけない事をするとは
信じられませんでした。

やってはいけない事の内容は
想像でお察しください。

すぐに騒がれる今の時代なら
一発でアウトです。


この時に私は

「自分は可哀想な被害者だ」

と強く認識しました。


そして、陰から院と院長に対して
愚痴、悪口、不平不満、批判批評を
連呼するようになりました。

直接面と向かって
はっきり主張すれば良いのですが
未熟な学生という事もあり
怖気づいていました。


夜寝る時に布団の中で
怒りと悔しさを抱きながら

「何で自分だけあのような酷い目に
 遭わなければいけないんだ」

「院長は頭がイカれている
 犯罪者となんら変わらない」

「他の仕事でここまで非道な状態に
 追い込まれる事はないはずだ」

etc

呟いていました。


ネガティブ感情が連鎖していくと

「自分は絶対に間違っていない、悪いのは院長だ」

「鍼灸整骨院業界はおかしい集団の組織だ」

「給料に見合っていない最低最悪の職業だ」

etc

憎悪が蓄積していきます。


まさに典型的な被害者意識です。

全てを他者と周囲に責任転嫁して
自己防衛に突っ走っていきます。


被害者意識の発想は

「自分は悲劇のヒロインである」

「自分は傷つきたくない」

「自分は守られて当然だ」

etc

犠牲者の認識が
満ち溢れています。


当時は恥ずかしいですが
完全に被害者意識に
陥っていました。

というのも

「自分が傷つけた事は忘れている」

「自分が傷つけられた事は覚えている」

概念が強く浸透していました。


なので私は

「院長は私を傷つけた事は忘れている」

「院長は私を傷つけたとは1ミリも思っていない」

「院長が私にやった事は生涯忘れる事なく覚えている」

etc

考え方をしていました。


確かに筋は通っていて
傷つけられた人は
共感するでしょう。

被害者意識に
どっぷり浸かっていた私も
首を縦に振って共鳴します。


しかし、これでは
被害者の視点だけで
加害者の視点に立って
俯瞰していません。

すると

「傷つけられているのに加害者の肩を持つ必要はない」

「傷つけられた人の氣持ちを冒涜している」

「傷つける側は相手に対して配慮がなさすぎる」

etc

お怒りの声が炸裂するでしょう。


加害者、傷つける人を擁護する
といった短絡的な考えではありません。

そういう二元論で判断すると
感情的に激昂して
永久的に対立する状態を
免れる事が出来ません。


様々な経験を積んでいくうちに
両方の観点で俯瞰する重要性が
必要だと認識するようになりました。

もし自分が院長の立場だったら
未熟なスタッフに対して
どのように感じ
どう対処するだろうか。


体育会系出身の私も
少なからず院長と同じ行為に
及んでいた可能性は否定出来ません。

恐らく

「何で単純な事が出来ないのか、このドアホが!」

「何回同じ事を言わせるのだ、この大馬鹿者が!」

「手取り足取り全部教えないと出来ないようでは
 一流の治療家になれるはずがないぞ!」

罵倒しているでしょう。

※上記の発言は
 私が院長に言われた内容です。


まさに
自分のシャドウ、ダークサイドが
如実に表れています。

現実として実際に自分が
傷つけられた事によって
身に沁みて感じました。


私が今後スタッフを
指導する状況になった時は

「感情的に怒らず冷静に務め
 客観的事実に基づいた上で
 改善点&向上点を伝える」

「出来ているところを称賛して
 さらに良くするにはどうすれば良いか
 本人に考えさせる質問をする」

「スタッフに感謝の意を述べて
 第三者がよく見てくれている事を
 モチベーションを上げる形式で言う」

etc

相手が前向きに捉えて
すぐに行動する受け答えを
実践していきます。


自分が被害者意識のままでいると
同じ境遇で同情する仲間は出来ますが
悪いミラーニューロンの影響を受けて
落ちぶれていく事があります。

被害者意識を発動すると
瞬間的に自己満足するだけで
永続的に進化向上する事はありません。


より良い未来を
切り開いていく為には

「自分が傷つけた事を覚える」

「自分が傷つけられた事を忘れる」

良い意味で
加害者の視点に立つ事です。


つまり
加害者とは責任者の事です。

責任者のあり方とは

「全てに責任を持つ」

「原因を自分に持つ」

「相手に責任転嫁しない」

etc

全て自己責任です。


反対に被害者は自分の事を
犠牲者と認識します。

被害者(犠牲者)意識は

「波風立てないように従順にする」

「消極的且つ受動的態度」

「常に指示待ち状態でいる」

「失敗する事を恐れる」

「自己責任の認識が無い」

「給料は安定してもらえる」

etc

主体的に行動する事はありません。


だからこそ
被害者ではなく
加害者になるのです。

過去の私が院長に怒られるのは
私自身に根本的な問題があって
怒られるべくして怒られています。

院長の指導方法にも問題はありますが
それ以前に私が本氣で覚悟を決めて
真剣に取り組もうとしていたかです。


ほんの1ミリでも

「学生アルバイトだから
 指示通りに動いていれば良い」

「少々出来が悪くても時間さえ過ぎれば
 確実に給料はもらえるから大丈夫」

「辞める事になっても他の職場もあるし
 程々に働いていれば問題ないだろう」

etc

脳裏に過ってしまうと
被害者(犠牲者)意識に
スイッチが入ります。


仮に被害者意識を持ち続けていたら
今頃負のオーラに包まれて
他者や周囲を攻撃しまくる事態に
なっていた事は確実です。

かつての院長は反面教師であって
ニュートラルな状態で臨めるように
導いてくれたと捉えています。


まとめると
どんな状況になっても
加害者(責任者)意識で
対処する事です。

加害者(責任者)意識とは
下記の5つの認識です。

1.給料はもらうのではなく
  自分で3倍の結果を出して稼ぐ

2.最後までやり切る覚悟を持つ
  全力でコミットメントする

3.心の中で感じている事で
  最大の恐怖を乗り越える

4.居心地の悪い場所に飛び込んで
  1番やりたくない事を率先して行う

5.人生のパラドックスを受け入れる


加害者の印象を覆して
被害者面とは
おさらばしましょう。

最後までお読み頂き
ありがとうございます。


追伸1
あなたにとって
被害者もしくは
加害者となる体験を
教えてください。


追伸2
今日は愛犬チワワの命日で
7回忌となります。

天国でも愛くるしい表情で
元気でいる事と思います。

コウちゃん♪
いつも見守ってくれていて
本当にありがとう。

愛くるしい表情♪
すやすやお休み😪


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