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エッセイ

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2018年8月の記事一覧

もし「死にたい」といふ子どもに出会ったら

♫都会では自殺する若者が増えている・・♪
なんてラジオから流れていたボクの小学時代と今では自殺する理由はまったく変わってきているのだろう。
それぐらい時は流れ、環境も人間関係もこの世的価値も流れた。
そもそもこの歌の若者ってのは大学生か、それ以上か?
いまじゃ小学校に中学校、高校生、大学生もいるかな、、でも社会を憂いてかというと、ちょっと違いそう。
♪それより問題は今日の雨、傘がない・・♫
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フロイトと催眠と傾聴とnoteと

フロイトと催眠と傾聴とnoteと

ここのところ、なんだかいろいろあって「深層心理がわかる辞典」という大昔に買った本を再読しています。深層心理というだけあってフロイトとかユングとかの紹介をしているのですが、そのなかにフロイトが意識の下にある「無意識」を考えるきっかけになった催眠療法の紹介がしてありました。これは「傾聴」ともつながるのではないかと感じ、忘備録的に書き出しメモしておきたいと思います。

人には自分で何を「考えている」とか

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弥勒山にて

弥勒山にて

昨夜の場末の飲み屋の余韻を残したまま早朝からみろくの森へ入った。
いつもの池の周辺ではなく、行ったことのない山側の森。
里山を想像していたのだけど、いきなりの登山道だった。
登山道は西斜面で朝日は射さず明るさも控えめである。
夏の山は何かしらの音がするものだと思っていたのだが、不思議に静まりかえっていた。
蝉もなかず鳥もなかない。人もいない。
ときおり静かな風がふくのみである。
夏の山でも静寂はあ

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「人間」は誰? 「ニワトリ」は誰? 「良識派」は誰?

nuricoさんのnoteに安部公房の「良識派」というテキストが紹介された。
と、またしてもnuricoさんに絡むのかぁ、、とちょっとためらう^^;
よほど波長があうのだろうか。
でもストーカーと思われないようほどほどにしなくては、、ね^^
ま、今回はnuricoさんのnoteとはいえ、安部公房に絡むのだから少しは気が楽なのだが、、、笑。
安部公房は中高生の頃好きで、そのころまでに発表された半分ぐ

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ボクの「写真」は自己満足

ボクの「写真」は自己満足

 最近たてつづけに写真についての会話が続いたので、ちょっと写真のことを考えている。
 告白しよう。実はnoteに写真をupしたあと、自分でupした写真を自分で見つめ返してニヤニヤしている。それが1度や2度ではない。5度、6度、そして定期的にかなり過去の写真まで遡り見つめてニヤニヤ。つまり一つのnoteにupされた写真を数十度はみつめてニヤニヤすることになる。傍目にはかなり気色悪いヤツに映るのだろう

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アスファルトのうえの蝶

アスファルトの照り返しに煽られ飛ぶ蝶
そんな蝶はアスファルトを知っている

アスファルトは熱いもの
アスファルトは硬いもの
アスファルトは水を弾くもの
アスファルトは地面を覆うもの
アスファルトは草を隠すもの
アスファルトはアリの巣を阻むもの
アスファルトは落ちる種を流すもの

アスファルトは人の造りしもの
アスファルトは人だけを繁栄せしもの
アスファルトは人を快適にさせるもの
アスファルトは人の

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アドバイスと自己満足

悩む人がいる。
悩む人に、他者からのアドバイスははたして意味があるのか?
たとえばピアノのレッスンとかテニスのコーチとか書の指導とかではなく、人生とか生きるとか存在とかに「アドバイス」など意味がないどころか害悪ではないだろうか?

そも自分の「生きる」は、自己の納得でしか充実しない。
得られた納得は自己にとっては「正しい」。
にもかかわらず、その「正しい」が見つからなかったり、その「正しい」に自信

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平成最後の夏 @人権の夏(・・;)

平成最後の夏 @人権の夏(・・;)

タイムラインに「平成最後の夏」ってバナーが貼られたnoteがあった。
なんのこっちゃとクリックするとnote運営からの「お題」だったんだね。
ボクは、再度「平成・最後・の・夏」と読み直して、笑ってしまった。
これはギャグなの??、それともアイロニーなの??
そういえば、今年は「平成最後の夏」とういう言い方が言えるのだよね。
ほんと、極東のちっぽけな島の一時に通用する言い方なんだけどさ。
それにして

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田んぼのなかの夢のあと

 田んぼに宿る命を「守る」ため、意志を一つにし農民が決起した。
 歴史のなかでは何度も繰り返されてきた命の強制収容が、この村の田んぼにも通告されたのだ。田んぼに生かされる農民は苦悩に打ちひしがれたが、そうした歴史のいくつかを辿るように、この村でも権力に対し妥協することはなかった。ある夜、農民は田んぼに砦を構え、来る日に備えた。砦では毎晩のように語り合い、士気を高めた。幾日過ぎただろう、立てこもる農

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