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システミックデザイン必須ツール、アクターズマップをマスターしよう
Systemic Design Club Japanでは、『システミックデザインの実践』で紹介されている30のデザインツールを実際に使いながら、改善していくという活動をしています。今回の記事では、リサーチ結果をまとめる方法の一つである「アクターズマップ」を紹介します。また、使いづらい部分は改良も加えて、そのポイントも提案してみようと思います。
なお、アクターズマップは「ChatGPTでシステミッ
システミックデザインのツール「リッチコンテクスト」を使いやすくカスタマイズ
Systemic Design Clubでは、『システミックデザインの実践』で紹介されている30のデザインツールを実際に使いながら、改善していくという活動をしています。今回の記事では、リサーチ結果をまとめる方法の一つである「リッチコンテクスト」を紹介し、Systemic Design Clubによる改良ポイントも提案します。
「リッチコンテクスト」とは、システミックデザインにおけるステップ1「シ
『システミックデザインの実践』の著者来日 : システミックデザイン FAQ
Systemic Design Clubでは、昨年末の発足以来、システミックデザインの研究・実践に取り組んでいます。『システミックデザインの実践』の著者であり、ツールキットの作成者であるクリステル・ファン・アール氏とピーター・ジョーンズ氏を招いたオンライントークイベントとワークショップを開催し、創始者からシステミックデザインを直接教わることができましたが、いざ実践してみて初めて気づく疑問もあり、書
もっとみるChatGPTでシステミックデザインをやってみる
『システミックデザインの実践』には30個のマッピングツールが掲載されていますが、「本を参考にしながら実際に使ってみたけれど、どのように記入していけばいいのか分からない」という声を耳にします。解説を読めばツールキットの使い方を知ることはできるのですが、シデクラブのプロジェクトでも、白紙のツールキットに1枚目の付箋を書き入れようとすると手が止まってしまうことがあります。
そこで、この問題の助けとなり
システミックデザインのためのデジタルツール:「Kumu」でマップを整理しよう。
システミックデザインにおいて「システムマップ」のようなマップは、複雑なシステムの構成要素や、それらの関係性を理解するための重要なツールです。しかし、リサーチしたデータを整理して可視化していく作業は、実際のところ、かなりの時間や手間を要します。
そこで活躍するのが「Kumu」というマッピングツールです。昨年開催した『システミックデザインの実践』の著者、ピーター・ジョーンズ氏とクリステル・ファン・ア
コ・デザインとシステミックデザインをつなぐ:RSDアムステルダムに行ってきた!
2023年10月に世界中の13ヵ所以上の都市で開催された「RSD」。その中のひとつである「RSDアムステルダム」に、オランダ在住メンバーの筆者(岡橋毅)が参加してきたので、そこで実際に見てきたこと、考えたことを簡単に報告する。
「RSD」とは「Relating Systems Thinking and Design」の略で、システミックデザインをテーマにした実践家・研究者が集まるシンポジウムだ。
「システミックデザインツールキット」を使いこなそう:ワークショップレポート
第5回目となるゼミでは、書籍『システミックデザインの実践』の著者であり、ツールキットの作成者であるクリステル・ファン・アール氏とピーター・ジョーンズ氏を講師に迎え、2日間にわたってオンラインワークショップを実施しました。グループワークを通じて、各ツールの使い方を効果的に身につけるためのワークショップとなっています。本記事では、主要なポイントをレポートします。
また、このワークショップ実施以降、m
「システミックデザインの実践」ブックトーク後編:本には載っていない具体例を知ろう
『システミックデザインの実践』の著者、クリステル・ファン・アールを招いてのブックトーク。今回はそのレポートの後編となります。クリステルは自身でデザインファームを経営するデザイナーであり、理論と実践を行き来しながらこの分野をリードしています。彼女ならではの経験が語られた後編では、前編の話をベースに、自身がヨーロッパで手掛けてきたプロジェクトの具体的な詳細を知ることができました。書籍内で語ることが難し
もっとみる「システミックデザインの実践」ブックトーク前編:システミックデザインの進め方
第4回目となるシデゼミは、『システミックデザインの実践』の著者の一人、クリステル・ファン・アールを招いてのブックトークです。クリステルは、システミックデザインをビジネスと教育の双方で実践するデザイナーであり、この分野をリードするキーパーソンです。今回のトークと質疑応答では、彼女の拠点であるベルギーでの取り組みが紹介され、具体的なケースを通じて、システミックデザインの実践面に接近することができました
もっとみるシステミックデザインを一緒に考えるコミュニティメンバー募集
これまでACTANTは、Design Rethinkersとの共催で、日本におけるシステミックデザインの展開を検討する「シデゼミ」トークシリーズを実施してきました。今後、この学びを活かすべく、少人数のコミュニティによる実践的な活動にシフトしていく予定です。そこで、若干名ではありますが、一緒に試行錯誤しながら活動を推進し、これからの社会に必要なデザインの枠組みを創造するコミュニティメンバーを募集しま
もっとみるシステミックデザインと「地域共創」の交差点:シデゼミ Vol.3
社会システムの変革に向けてシステム思考とデザイン思考を結びつけたといわれるシステミックデザイン。その実用性はどのあたりにあるのか。日本での実践可能性を探るシリーズ、シデゼミ第3回目のレポートです。今回のオンライントークは、「システミックデザインと地域共創の交差点」をテーマに実施しました。
ゲストには、ご自身の研究・プロジェクトを通じて地域共創に実践的に取り組んでおられる紫牟田さんと上平さんをお招
システミックデザインとソーシャルイノベーションの交差点:シデゼミ Vol.2
近年、社会システムの変革に向けて、システム思考とデザインを結びつける「システミックデザイン」のアプローチが注目を集めています。日本におけるシステミックデザインの展開を探るシデゼミ、その第2回では「システミックデザインとソーシャルイノベーションの交差点」と題したオンライントークを実施しました。
ゲストには、ご自身の研究・プロジェクトを通じてソーシャルインパクトの創出に実践的に取り組んでおられる岩嵜
システミックデザインの概要をつかもう:シデゼミ Vol.1
近年、社会システムの変革に向けて、システム思考とデザインを結びつける「システミックデザイン」のアプローチが注目を集めています。日常の何気ない行いが、予想もしない環境課題に複雑に結びついてしまう。たくさんの関係者の利害が絡み合う対立をどう解きほぐせばいいかわからない。そうしているうちに状況がどんどん望まない方向へ向かっていく。もはやユーザーや成果物だけを考えるデザインだけでは対処しきれない状況に対し
もっとみるデザインの雑談04:システミックデザイン×コモンズ
RYU:南部隆一
MASA:武山政直
「システミックデザイン」の新規性RYU:前回の雑談で、「コレクティブインパクト」と「システミックデザイン」がキーワードになりそうだ、という話がありました。ちょうど今年の5月に武山先生が監修した『システミックデザインの実践』が出版され、国内でも新たなデザインアプローチとして注目を集めそうな予感もあります。
僕らは、書籍の出版をきっかけに、日本でのシステミック
デザインの雑談03:変化するツーリズムとサービスの再編成
第一回ではサービスデザインからサービスエコシステムデザインへの変化について、第二回はサービスデザインとサステナビリティについて「オルタナティブヘドニズム」という概念をトリガーに雑談してみました。
今回は少し話題を変えて、「ツーリズム」という切り口からサービスエコシステムの変化を捉えようという試みです。
RYU:南部隆一
MASA:武山政直
ツーリズムの仕切り直しMASA:最近、ツーリズムが面
後編|地球と共生する、これからのサステナブルビジネスデザイン:FOOD SHIFT
こんにちは。
食領域のビジネスにサステナブルな変革を起こすための参加型プログラム 「FOOD SHIFT」 について、前回の記事では、デザインメソッド「SiD」の特徴とDAY1のワークについてご紹介しました。
今回の後編では、DAY2〜DAY4のワークと、その後のアップデートについてレポートしたいと思います。
DAY2:システムマッピングによる課題発見と機会領域の設定レクチャー
DAY2の前