マガジンのカバー画像

メジャーじゃなかったパニック障害

23
発症当初、自律神経失調症で片付けられていたパニック障害に、長年悩まされてきた経験者として、発症のきっかけ、発病の素質は何かを振り返り、 今思うことを素直に書き下ろしました。 スト…
運営しているクリエイター

#自律神経失調症

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【23】

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【23】

ー 薬のために働くという間違い ー病気を患っているにも関わらず、
休んで治す勇気を受け入れられないでいたぼくは、
絶望感に似たスパイラルに陥ります。

病を認めたくないとの思いが継続し、
治療に専念ではなく、
健常者として社会の一員でありたい
との思いの方が強く出てしまったことで、
次のような悪循環がおこりました。

病気を治したい(本音)

薬で治していく

通院、処方には健康保険、

もっとみる
メジャーじゃなかった心の病パニック障害【10】

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【10】

4.病気と付き合う【3】ー 新幹線に挑む ーこの病気を発病し、
病院へ行くきっかけをつくってくれた
x主任は、課長に昇進していた。

そのx課長から、突如
『出張行ってもらいたい。
飛行機はまだ、だめかな?』

ぼくは間髪いれずに
「すいません。それはまだ無理です。」
と答えた。

「それは」の意味は出張に行くこと
を込めていた。

出張と聞いた時点で、

え?突然、なに?まじで… え

もっとみる
メジャーじゃなかった心の病パニック障害【6】

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【6】

3診察【4】ー 病院をかえよう。 ー

【1】~【5】のあらすじ

飛行機内で発病。
会社の健康診断で
自律神経失調症と
あいまいな診断をうける。

上司に打ち明け
会社の総合病院で
神経内科の門をたたく。

そこの医師が
いわゆる(やとわれ)で
自分のクリニックへ誘導。

そして、
その診察に
疑問。

ーセカンド・オピニオンー

会社が引っ越しをすることに。
五反田から飯田橋になった。

もっとみる
メジャーじゃなかった心の病パニック障害【4】

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【4】

3.診察(2)薬を処方され、
いざ再診へ。

会社関係の総合病院の
神経内科にむかう。

診察室では、y先生に
調子のほどを聞かれ、

「不安になるけど、薬のお陰で
今までの辛かった症状は現れなかったです。」
そう答えるぼくに、

『よく眠れますか?』
y先生は前回と同じ質問である。

このようなやり取りのあと

『治療法を紹介しますので
一週間後にまたきてください。
但し、場所が変わります。

もっとみる
メジャーじゃなかった心の病パニック障害【3】

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【3】

何かと言えば、
とりあえずの内科受診。
この感覚は変なプライドによるもの。
薬はよく効いた。3.診察初めての神経内科。

『一度医者に診てもらいなさい。』
僕は上司のx主任に背中をおされた。

会社の出張でこの病気になり
次の出張指示を受け、
この病の治療が開始となる。

なんか不思議であったが、
病院でみてもらうとなれば
少しばかり
ほっとした。

会社の系列に総合病院があり、
仕事中に行かせて

もっとみる
メジャーじゃなかった心の病パニック障害【2】

メジャーじゃなかった心の病パニック障害【2】

2.告白発症からしばらくは
ひとり悩んでいた。
ようやく信頼のおける
関係者へ話し始める。
しかし当時(90年代中盤)の答えは
『何いってんの?』
的であり、
マジでメジャーじゃなかった。

普段の生活においては、
発症当初のことは
さほど気にせず
過ごしていた。

とあるきっかけが来るまで。

それは
駆け込み乗車であった。

息をきらして
間に合った電車にて
それは
起こ

もっとみる