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メジャーじゃなかった心の病パニック障害【4】

3.診察(2)

薬を処方され、
いざ再診へ

会社関係の総合病院の
神経内科にむかう。

診察室では、y先生に
調子のほどを聞かれ、

「不安になるけど、薬のお陰で
今までの辛かった症状は現れなかったです。」
そう答えるぼくに、

『よく眠れますか?』
y先生は前回と同じ質問である。

このようなやり取りのあと

『治療法を紹介しますので
一週間後にまたきてください。
但し、場所が変わります。』

その指定された場所(某クリニック)
へのアクセスが書かれた紙切れを
渡された。

ー翌週ー
指定のクリニックに向かう。

未知なるところに
日時指定をされると、
出掛ける前から

"先入観"による"不安"

かつきまとう。

これにより体調不良に💦

結果 病院に行くことで
電車に乗るために
クスリをのむことになる。

そして、
クスリを飲むことへの

罪悪感

を感じてしまう
よわい性格。
くやしい。

この繰り返し。

先入観からの不安が、
この先
長年も苦しむはめになる。
あとになってわかるが

不安神経症の(予期不安)

なるものだ。

結局、電車で行くのが不安すぎて
自家用車でむかった。
(発症した日に納車した車だ。)

埼玉県から都内までの
道のりになる。

ー某クリニックー

うす暗い雑居ビル
せまーい古びた
ホコリくさいエレベーター。
ドアが雑に開く。

扉をあける。
嗅いだことのない
芳香剤のほどよいニオイ。

中年の女性がひとりだけ
待ち合いにいた。

受付で健康保険を提示。
すると…
『紹介状はございますか。』

ぼくは先週総合病院で
y先生からもらった
紙切れ
を提示した。

しばらく待って
いざ
診察へ。

『どうですか。眠れてますか。』

y先生である。

そう、y先生は、

ぼくの会社関係の総合病院に
籍を置きつつ
自身の経営している
病院(某クリニック)と
掛け持っていたのだ。

事実、総合病院にかかった曜日は
ここでは休診日になっていた。

ここは

y本拠地なのだ。

治療の説明を受ける。

1.自律訓練法
2.脳波の測定
3.血液検査

これらの内容となる。

1.の自律訓練法なるものは、
今日から早速やることに。

まずは,
20項目くらいの
アンケートを書き、
提出をした。

基本的には
からだの症状について
色々質問が書かれていた。

アンケートの下に
(◯◯大学医学部)と書かれていた。
コピーして使い回しているのだろう。

そして、
言われるがまま
ベッドにのる。
仰向けになる。
ひざをたてる。
目を閉じた。

するとy先生が

モゴモゴと
お経のような
何かを唱え始めたのだ。

(え!なに?)

『…~が~おちついて~いる~』
『キモチが~…』

と、よく分からない
暗示?
歌?いや、お経?
を唱えている。

いや、マジ
ちょっとこわい。

と思った 矢先、

『はい。』

『肘から上を
寝たまま肩のほうへ
トントンと2回うごかしましょう。』

え?急になに?

『私の行った通りに腕を
動かしてください。』

ぼくは言われた通り、

とんとん

と腕を動かした。

『はい、では、仰向けのまま
目は閉じましょう。』

ふたたびはじまる。

『キモチが~ おちついて~…』×3

と、始まったのだ。

そして

とんとん


展開が全く読めず、
全然落ち着かない。

怖くなった。

ー次回は2週間後。ー


その日は
前回と同じ処方で
クスリを受け取って
家路に。

家路への道中
カルト的な洗脳?
なんだろう?

詳しい説明もなく
調べる術もない。

不安でいっぱいになった。
だからといって、
クスリを必要とする
発作的な
ドキドキとは明らかに違った。

ーその週末ー

高校時代の友達に
久しぶりに会う。

ドキドキして不安で
電車にのれないことを
はなす。


友達k君

『おまえ それ
そうなる素質があるんだよ』
『素質。そしつ!』

そういうものなのだよ。
と。でも言わんとばかり、
明るく笑いながらの
k君であった。

ぼくは
心がおれた。


つづく。



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