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本心!気づかされた強い思い
息子はもう27歳。
転職を繰り返し、発達障害だったと判明した時には、すでに26歳になっていました。
読み書きに関しては優れた才能を持ちながら(親バカをお許しください)
音(声)をうまく処理できない息子。
何人かで話をすると、いったい誰が誰に話しているのか分からなくなってしまい、息子は非常に苦しい心に陥ります。
一人の話でも、長くなるとうまく整理ができないので、何の話だったのか分からなくなるのです。
「メモをとれば良いのでは?」私はそう考えて、息子に強制しました。
しかし医師によると、音(声)自体を一瞬にまとめて文字にするのは、息子にとっては非常に難しいことだと。
しかも他の人(発達障害ではない人)よりも、脳から信号が過剰に出ているので、とても疲れやすいとも聞きました。
私は愕然としました。
小学校から大学までの試験は筆記がほぼ100%でしたので、それでこの状態に気づきにくかったのでしょうか……
気づいてやれなかったことが、母親として非常に情けなく、息子にも申し訳なく思います。
しかし、もう過ぎ去ったことは仕方ありません!
前を向いてどうすればこの息子が生きやすくなるかを考えたいです。
…実はその思いとは裏腹な気持ちになることがありました。
(書くのもちょっと躊躇するのですが)
「私が死ぬちょっと前にこの子も死ぬことができたら、後のことを心配せんでもいいのに…」
正直言って、そんな心が出る時もあるのです。
これは義母には絶対に言えない気持ちです。
「お義母さん、息子のことは心配せんでもいいよ!私がちゃんとするから。」
と、心配している義母にいつも言っていますので。
先日、ハッとさせられたことがありました。
私は、必ず息子の通院に同行するようになりました。
以前は息子だけで通院しておりましたが、医師との意思疎通がうまくいかず、薬の服用でトラブルがあったことからです。
病院は別のところに変えました。
その事を情けなく感じた息子が、病院の待合室でポロっとひと言…
「僕は迷惑だけかけて生きている。早く死んだほうがいいんや…」
「それに長くは生きられへん気がするし…」
ネガティブな発言は多い息子です。
しかし、初めて聞く息子の「死」という発言を耳にし、私は一瞬で、自分でも驚くほど究極に悲しい心に変わりました。
待合室のソファーに座ったまま、涙が止まらなくなってしまいました。
(幸い予約制の病院なので、他に患者さんはいませんでした)
自分の心がわかりました。後の心配がどうのこうの以上に、
息子には生きていてほしいと強く思っている自分の心、
それが痛い程わかりました。
「ごめん!もう2度と言わないから。」
私の姿を見て、息子が小さな声でそう言いました。
たおたおってこういう者です。よろしくお願いします。
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