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理解したい「人と接するのが苦手」

「人と接するのが好きです。」

自己紹介の場面でしょっちゅう聞く言葉……
面接の際には、私も何の躊躇もなく軽い気持ちで言っていました。

しかし、発達障害の息子はその反対です。

「人と接するのが苦手で、苦痛なんです!!」

臨床心理士さんにそう言っておりました。

ご近所さんに挨拶する場面では、
相手が声をかけてくださったら、息子はチョンと頭を下げます。
聞こえないぐらい小声で何か言います。

その態度に対し、私は頭ごなしに怒っていました。

「相手が聞こえなかったり伝わらなかったら、何もしてないのと一緒やで!」

「挨拶してもらってから返すなんて、あんたは何様のつもりやねん!」

息子は私の言うことを否定はしません。苦しそうな表情に変わります。

最近、息子と一緒にいて、また息子に似たタイプの人のお話を見聞きして、
私はやっと気づきました。

自分の存在が周囲に気づかれたくない人って、少なくないんだな…

みんなに気づかれたくない。でも……

「誰かにだけは気づいてほしい!」
「誰かにだけは認めてほしい!」

学校や会社でいじめに遭ったり、思ったようにいかなかったり、
または家庭内でも居場所がなくて、苦しんでいらっしゃる人は少なくないのでしょう。

自信喪失している時に笑っている人を見れば、自分のことを笑っているかもと被害妄想みたいな気持ちになることもあるのでしょう。

息子を通じて、今まで気づかなかった人の心を想像できるようになりました。

同じ気持ちになれるとまでは言えませんが
ある意味、私の心の幅が広がったのかもしれません。

今まで、私は自分の固定観念や常識にとらわれて過ごしてきました。

息子の事だけではなく、
私は自分の中の常識に合わない人に対して、すぐにシャッターを閉めてしまっていたようです。

もっともっと心の扉を開けて生きて行こうと思います。

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