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どうしても言えない「すみません」


気づきのきっかけは、本当に人それぞれだとわかりました。

息子:性格を変えることって、なかなか難しいやんね?
私:そう思うよ。
息子:悪くないのに「すみません」とか言えなくて…そもそも世間の
「すみません」の基準は何なん?
私:……(以前ならイライラしながら説教)


息子:フランス映画のレビューを読んだんやけど、僕と似たような自閉症の話みたいやった。
私:なんていう映画?
息子:忘れた。


どうやらASD(自閉症スペクトラム症、アスペルガー症候群)の若者が、
世の中で生き延びていくためにはどうすればいいのか模索していく内容のようです。

定型発達の人は(発達障害ではない人)成長につれて、
「この場面では『すみません』と言うべきだな」と、ごく自然に認識ができていくそうです。

仮に心から申し訳ないと思っていなかったとしても、
場面によって「すみません」と言葉に出すのが世間の常識で、
それができなければ非常識、無礼な奴になってしまう事が少なくないと思います。

その観点から判断すると、私の息子は正に世間でいう「無礼極まりないな奴」で、愚息の中の愚息ということになります。
トホホ……

息子:要するに「演技」をすれば良いってこと?
私:言い方は悪くなるけど、まあそういうことになるかもね。
息子:こういう場面ではこう言う、こうするという事を暗記していけばいいんやね?
私:(だから臨床心理士さんのカウンセリングを受けて、それをやっている最中でしょうが!?)と怒鳴るのを我慢してうなずく。

臨床心理士さんのカウンセリングはありがたいものなのですが、
息子には映画のレビューのほうがピン!ときたようです。

まあ、どうあろうと気づいたのなら1歩前進ですかね…
母親の私はというと、
「自分で産んだ息子は私の人生の修行の相手なのか~!?」とかまえていましたが、あんまりギュ~っと考え過ぎると、
舅の介護の時のように精神が不安定になりかねないと感じています。

悩み過ぎず、見放さずにいけたらいいかな?と思います。
(この塩梅がけっこう難しいです)

私:なんていう映画なのか検索してな。
息子:めんどくさい。
私:(>_<)


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