もう知らん!仲悪いようで仲良し?
「お母さんはきっと、腐った物を食べたのが原因で死ぬと思うわ。」
夫が義母のことをいつもそう言っています。
そうなられては困るので、私はこまめに在庫を点検しています。
あまりにも賞味期限が過ぎてしまった食材は、義母の目を盗んでそっと捨てていっております。
「あれはまだ食べられたのに、たおたおにほかされてしまった。ああもったいない!」
義母に気づかれてそう言われても、私は知らん顔をします。
「ほかしたんか?」と聞かれた時には
「知らんで~」と答えるようにしております。世界平和のために…
しかし、ここに息子が関わると厄介な事になってしまうのです。
息子は義母と正反対で、賞味期限に異常にこだわりがあります。
「おばあちゃん、それとっくに賞味期限過ぎてるから食べたらアカンで!」
それを聞いて義母は
「あんたには食べさせへんから、関係ないやろ!」
こんな調子で、食卓は一気に不穏な雰囲気に突入です。
義母と息子の共通点は、
人に合わせないことなんです。その種類はちょっと違うみたいですが……
息子は発達障害の症状なのか、以下の2点ができません。
①少々のことは目をつぶる。
②人の気持ちを想像する。
思ったことを自分のペースだけで言い続けます。
そして義母は性格なのか、
①人の気持ちは想像できるが、想像しようとしない。
②人の気持ちよりも自分がしたいようになるほうが優先。
③わざと人の気を悪くさせて、自分が思った通りになるように仕向ける芸当まで備えている。
この、譲ることができない&譲ることをしない二人が衝突すると、とてもややこしい事になります。
話はいつまでも平行線です。
私は我慢できなくなり、二人の間に介入しました。
息子に対しては、
「おばあちゃんはお年寄りなんやから、もっと優しく言ってあげなさいね。」
義母に対しては、
「お義母さんのことを心配して言っているのですから、少しは耳を傾けてやってくださいね。」
このごくごく当たり前と思っていた私の発言、二人には通用しません!
お互いの主張を言い張るのみ。
私は疲れてしまい、ちょっとその場からいなくなってみました。
あ、あれ!?
二人の笑い声が…?
食卓から二人がゲラゲラ笑いながら話をしているのが聞こえてきました。
さっきまでの不穏な空気はなんだったのでしょう?
これから、この訳の分からん二人が言い合いみたいになったら……
私は姿を消すことを心にしっかりと誓いました!
たおたおとはこういう者です。よろしくお願いいたします。
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