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息子の発達障害を受け入れた夫
数か月前、夫が単身赴任中の北京でコロナのクラスターが発生した時、
息子が私に言ってきました。
「お父さん、大丈夫やろか!?」
「今すぐ連絡して!」
彼がとても心配する様子を見て、私は正直ちょっと意外でした。
夫は、息子のオムツを1回も替えたことがない人です。
臭いに弱いので、私がオムツを替える時は必ず別室に避難していました。
日本にいる時も仕事仕事で、平日は朝早く出て夜遅く帰宅。
休日はもっと早く家を出て釣り三昧でした。
息子を遊びに連れて行ったことはありません。ですので、息子とのふれあいはほとんどありませんでした。
運動会などの学校行事の際は、夫が釣りを優先するのがわかっているので、私はいちいち言いませんでした。
1回だけ中学の時の文化祭で、夫は息子の絵を見に行きました。それも今思い返すと雨風がきつい日で、釣に行けなかったからです(笑)
息子が中3の春(12年前)、夫は2回目の中国駐在で上海勤務になり、
3年前からは、また北京で勤務しております。
夫は中国から、息子に対して厳しい事ばかりを言ってきました。
ですので夫が帰国する時は、息子は家にいたがりません。
映画館へ寄って遅く帰宅することもあれば、唯一仲のいい大学の先輩の所に泊まりに行くこともありました。
息子は夫が大の苦手です。
夫の前だけはネガティブ発言をしない息子です。
無理に明るくハキハキとしていました。
「そのいやそうな態度は何なんや!」と夫に怒られるからです。
1年前に息子が発達障害だとわかったばかりの時、夫はこう言いました。
「そんなもん、甘えや!誰にでもそんな要素はある。」
「意識さえ変えればいいんや!」
その後、徐々に夫の心に変化があらわれました。
今回のコロナの件で息子が心配していると伝えた時、
夫は嬉しそうに言いました。
「『クラスターはずいぶん離れた場所での事だし、すぐに封鎖されたから
心配せんでもいいよ』と息子に伝えてくれ。」
「 お父さんはいつも〇〇くん(息子の名前)の事を思っているよ!」
「〇〇くんの笑顔が見られる日を楽しみに頑張ります。」
「でも、くれぐれも慌てずにゆっくりやっていってくださいね。」
上記の父親のメッセージを息子が読みました。
息子:「ありがとう。こんな息子でごめんなさい!」
夫:「ごめんねはいらないよ!謝るのはお父さんのほうです。」
息子:「元の恐いお父さんに戻ってもいいから、元気でいてね!!」
……泣かせるぜ!
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