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#本

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気になった本をただただ読む。そのまとめ。
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#最近の学び

不自由な〈秩序〉について 「人類と哲学」/岡本裕一郎

不自由な〈秩序〉について 「人類と哲学」/岡本裕一郎

《人類の進歩》を、《哲学という明るみによって照らすこと》で、別角度からの学びを与えてくれる著作となってます。1章から8章に分かれており、明瞭な文章で、理解し易く書かれています。

こんな人におススメ!
・ホモサピエンスに興味がある
・哲学に興味がある
・どちらにも興味がある

以下、本著で印象的だった部分を解説しています。是非、拾い読みして頂いて、気になったら購入してみて下さい。

「本書は哲学の

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ジェンダーの海から自分らしさを見つけたい

ジェンダーの海から自分らしさを見つけたい

なぜ
《「自分らしさ」に疑問を抱えるのか?》
《「自分らしさ」に納得するのか?》
《「自分らしさ」に振り回されるのか?》

***

「自分らしさ」が起点の思案は、常に外部に接続された自己が、その外部の広い範囲を占めている《分からないもの》に翻弄されていることの証明ほかなりません。

外部に全ての真実が包摂されているわけがない、と理解しているつもりでも、人というものは《他者》や《自分以外》のモノを

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要らなくない。むしろ欲しい。「雑感」「あいまいさ」を考える

要らなくない。むしろ欲しい。「雑感」「あいまいさ」を考える

『夏草や 兵どもが 夢の跡』

かつて戦地だった平野に、夏草がぼうぼうと生い茂っている。その戦地に挑み続けた戦士たちの、種種雑多な夢たち。
その夢のスケールや内容は、もはや誰も知ることは出来ない。けれども、それが失われてしまったものであるということは元気に生い茂っている夏草の成長から、対照的に見えてくることである。
その静寂な思いたちを、夏草から感じ取ったからこそ、一句読まざるを得なかったのではな

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