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2009年刊行のベストSF「量子回廊」

<SF(172歩目)>
改めて思ったのですが、現代SFを読んでいる一読者として、古き良き時代感あふれ新鮮でした。

量子回廊 (年刊日本SF傑作選)
田中 哲弥 (著), 大森 望 (編集), 日下 三蔵 (編集)
東京創元社

「172歩目」は、大森望さんと日下三蔵さんによる2009年のベストSF。

上田早夕里「夢見る葦笛」
高野史緒「ひな菊」
森奈津子「ナルキッソスたち」
皆川博子「夕陽が沈む」
小池昌代「箱」
最果タヒ「スパークした」
市川春子「日下兄妹」
木下古栗「ラビアコントロール」
八木ナガハル「無限登山」
瀬名秀明「For a breath I tarry」
円城 塔「バナナ剥きには最適の日々」
谷 甲州「星魂転生」

が、自分には刺さる。

特に、小説ではないが「市川春子 日下兄妹」
実は、この「量子回廊」で出会いました。
即、「虫と歌 市川春子作品集 (アフタヌーンコミックス) 市川春子」を購入してしまいました。
以来、なぜか市川春子さんの作品はKindleでどんどん増殖中です。

こんな感じのSFが、世界に発信する「今」なのかも?と当時感じました。

「高野史緒 ひな菊」
いつも楽しませてもらっている高野史緒さん、この作品でもチェロケースの描写から、すぐに入ってしまった。
また、旧ソ連圏での描写がうまい。トビリシ周辺の鉄道はまさにそのまま。
モスグリーンの列車を思い出して、そのまま作中に入ってしまった。

「皆川博子 夕陽が沈む」
大好きな「活字」がうごめき、私に読後訴えかけてきました。
丁寧な作品で、短篇ながら皆川博子さんの世界に没入しました。

この年は、女性作家の力に取り込まれた一年であったことを再認識しました。

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