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心動かされたもの感想集

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音楽、本、映画、アニメ……衝動のままに語った記事をまとめました😎
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#本紹介

「世界でいちばん透きとおった物語」をネタバレ無しで語る。

「世界でいちばん透きとおった物語」をネタバレ無しで語る。

こんにちは。ねむるこです。
遂に読みましたよ「世界でいちばん透きとおった物語」(杉井光:著)!

王様のブランチというテレビ番組で紹介され、いつも書店で目立つ棚に置かれているあの話題作です。

文庫本の背表紙に書かれているあらすじは以下の通り。

ミステリ要素あり、壮大な仕掛けありの本作。語りたくとも語れない部分が多く魅力をお伝えすることができるかどうか不安ですが早速いきましょう!(笑)

①読み

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アラサー共感の嵐。綿矢りささんの『私をくいとめて』を読んで。

アラサー共感の嵐。綿矢りささんの『私をくいとめて』を読んで。

あの感覚が「くいとめてほしい」ということか。
読み終わった後、スッキリしました。同時に「さて。私の日常、人生歩いていきますか」と肩の力を抜いて前を向けるような、そんな物語でした。

今回ご紹介するのは綿矢りささんの『私をくいとめて』です。
綿矢りささんの作品は小学生の時、『蹴りたい背中』を読んだのが初めてですが……当時の私には難しすぎました。読み終えたものの、理解はできていなかったと思います。

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なんてことはまるでない、はずだ。伊坂幸太郎さんの『砂漠』を読んだ感想

なんてことはまるでない、はずだ。伊坂幸太郎さんの『砂漠』を読んだ感想

こんばんは!ねむるこです。
最近またいろいろと好き作品に出会ったのでぼちぼち紹介していこうと思います。

今回紹介する作品は伊坂幸太郎さんの『砂漠』という作品です。
パート先の方に本を貸していただいて読みました。サムネの写真は鳥取砂漠に行った時のものです。笑

伊坂幸太郎さんの作品は映像化されていることが多いので知ってはいましたが本格的に作品を読み始めたのは『逆ソクラテス』が初めてです。
そして今

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辻村深月さんの小説『傲慢と善良』で心を抉られた話。

辻村深月さんの小説『傲慢と善良』で心を抉られた話。

小説を読んで、平手打ちされたような気持ちになったのは初めてだ。

辻村深月さんの『傲慢と善良』という小説は毒のような薬だと思う。
私も含め、多くの現代人が悩むであろう「結婚」という話題がフォーカスされている。

結婚や婚活という響きを聞くと私は萎えてしまう。

私も小説の登場人物に近い年齢であり、独身のアラサーなのだ。とても他人事とは思えない。
実際に私はマッチングアプリや婚活パーティーに参加した

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