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多種多様な視点でものごとを見るために必要なのは「疑問」を持つこと

私は、情報過多の時代のこれからは、知識を覚えるだけではなくて、多種多様な視点や自分らしい価値観を確立していくことが大切だと思っています。

もちろん、皆さんも自分なりに色んなことに興味を持って、それぞれの形で視野を広げたり、価値観をアップデートしていると思います。

しかし、
視野を広げることに意識を向けることは多くても、視野を広げることの妨げになっていたことに気づくことは少ないと思います。


普段、なにげなくやっていることの中に、無意識に視野を広げることを妨げている考え方があります。

それは、
「自分はこういう人だから」です。

この考え方は、一見、自分をよく分かっているようにも聞こえますが、見方を変えると、自分の人間性を決めつけて、それ以外の見方を見えなくさせていることにもなっているんです。

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例えば、
パン屋さんに行って、色んな種類のパンがあって決められずにいた時に、
「自分は優柔不断だからな」と、
決められない自分を「優柔不断」というカテゴリーで一括りにするとします。

そうすると、その後も同じような状況になった時に、毎回、選ぶまでに時間がかかるけど、それは「自分が優柔不断だから」という一面的な見方で終わらせてしまうこともあるかもしれません。

これは、自分で自分に思い込ませてしまっている、無意識の思考パターンでもあるんです。

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これが、一人でいる時であれば決めるまでの時間も楽しいと感じられるかもしれませんが、誰かといる時や、大勢といる時にこの優柔不断さが出てしまうことで、自分のために周りを待たせてしまうこともあります。

そのことで「すぐに決められない自分のせいで、他の人を待たせてしまっている自分はダメな人だ」と自分を責める気持ちに繋がることもあります。

そして、一人でいる時でも、すぐに決められない場面があると「自分はいつもすぐに決められないからダメなんだよな」と、無意識に自分を責める癖がつくことで、自己否定して自己肯定感が低くなってしまうこともあります。

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ここで客観性を高めていくと、いくつか疑問が生まれます。

「自分はこういう人だから」と聞くと、そういう部分も自分の個性として受け入れられているのかなと思いますが、

本当に「自分の個性」として受け入れられていたら、自分で自分を責めたり、ダメ出しする必要はないはずだし、
それが悩みになっているなら、無意識に、自分らしくない生き方に生きづらさを感じているのかもしれないという見方もできます。

そこに気づけると「優柔不断なんじゃなくて、他に何か理由があるんじゃないのかな?」と掘り下げて考えることができます。

その視点で見たら、
実は「後から自分で判断したことが間違っていたと、決めたことを後悔するんじゃないかと不安で、なかなか自分で決められないでいた」
という本心が隠されていたことに気づくこともあります。

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大人になると、色んな知識や考えが身につきますが、もしかしたら「分かった」を積み重ねていくと同時に「分からないから知りたい」という好奇心が薄れてしまっているのかもしれません。

それに気づかせてくれるのが「純粋な子どもの心」です。

子どもは、色んなことに興味を持ちます。

子どものが小さなことに疑問を持つことは、大人にとっては、気づかなかったことに気づかせてもらうキッカケにもなっていることもあります。

子どもは色んなことを知りたくて「なんで、なんで」と大人に聞きます。しかし、細いかことをひとつ一つ聞かれると、さすがに、イラッとしてしまうこともあるかもしれませんが、もしかしたら、大人にはこれくらいの子どものような好奇心が必要なのかもしれません。

逆に、子どもは、大人のように「ある程度のところで落とし所を見つけて納得する」ということが未熟なので、大人と子どもの良い所を上手く照らし合わせられるとバランスよく活かせると思います。

そうすることで、子どもが疑問に感じたことを一緒に考えながら、ある程度のところでお互いが納得する答えを見つけていくのも、お互いの良い所を上手く活用できる方法の一つだと思います。

ちなみに、この方法は、大人が一人で行うこともできるんです。
しかし、その方法を行うには、一人ひとり段階が違うので「こういう形で自分と向き合う方法もある」ということだけお伝えさせていただきます。

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「自分は優柔不断だから」
 の他には、
「自分は人見知りだから」
 という場合もあります。

自分は人見知りだと思っていたけど、
実は、
「初めての人と話す時に緊張する」
「慣れない人と何を話して良いのか分からない」
「どのくらい自分を出して良いか分からない」

などで分けることで、
「自分は人見知り」なんじゃなくて「話す時に緊張する人」「自分の出し方が分からない人」という違う見方ができます。

そのことで、
そんな自分を改善するためには、
「色んな人と話す機会を作って慣れない人とも話す場数を増やしていく」
「相手の好きなことで自分も興味を持てることを探しながら話してみる」
「この人にはここまでは自分を出しても良い悪いのラインを探しながら話すようしてみる」
など、
細かく分けたことで、対処策が具体的に出てきやすくなります。

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「本当は、もっと色んな自分がいる」と、自分でも気づいていない自分に興味を持つことで、自分を細かく分けて見てみると、
「特定のものを選ぶ時は早いんだな」とか、
「意外と、選ぶ時間も楽しいと思えていたから、選ぶ時に時間をかけていたんだな」など、気づかなかった自分が見えてくることで、必要以上に自分を否定することが少なくなるかもしれません。

自分にしか分からないこともある
反面、
自分のことだから分からないこともあります。

気づいていなかった自分の一面を見つけるのは、楽しいことだけじゃなく、辛かったり、シミジミ思うこともあるかもしれません。

それでも、どんな自分も、全て含めて、
自分にしかない「自分らしさ」だと思うので、色んな一面の自分を発見しながら日々を楽しく生きることに繋げてもらえたらと思います。

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また別の機会に、
今回の「優柔不断」をテーマにして、
相談に来られた場合、旭 美由紀の心理カウンセリングでは、どういう形で話を進めていくかも書いていきたいと思います。

心理カウンセラー独自の多種多様な視点を身につける
ライフセルフサポーター養成講座 LiSS 
講師 旭 美由紀


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