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奥野蛇 (okunoda)
2024年7月1日 12:10
母は優しい顔をしている時々心配性なところもあるがいつも優しく悩み事を聞いてくれる父は凛々しい顔をしている時々怒りっぽいところもあるがいつも頼りになってくれる私は情けない顔をしているいつも不安で歪んだ顔をしている自己嫌悪と他人へのしょーもない憎悪で満ちている綺麗な鏡であればあるほどそこにくっきりと醜い私が映る思わず鏡ごと殴って割ってしまいたくなるきめえ
2024年5月15日 00:16
不要なレシートを縦に破くように自分を縦に破りたい願わくば 破るときバリバリバリと気持ちのよい音が鳴ってくださいあと破ってぐちょぐちょになった断面から蝿が来ないうちに蛆虫がいっぱい誕生してひっそりこの地球のどこかを綺麗にしてください
2024年5月18日 23:58
歳をとっても余計な脂肪がたまるばかりただ体に張り付いているだけの肉の中で私はその肉を動かすためだけに呼吸して一日一日を過ごして 歳をとっていく何も変わらないし 変わろうともしない息苦しさだけが充満するけど脱皮できない 脱皮しない虫のような私成長するのは肉の大きさだけ体が重くなるだけ日に日に重くなってゆく体を引き摺りながらあるいはバグった蟻みたいにあたふたしな
2024年5月22日 00:07
この重いだけの体を海に投げたら浮くのだろうか 海は浮かせてくれるのだろうかもしくは沈むのだろうか いいや潔く沈んでしまえ沈んで沈んで沈んで沈んで沈んで沈んで沈んでマッコウクジラの頭にでも当たって砕けちまえああせめて せめて魚たちに喰われたい人間たちの世界では何一つ貢献できなかったそれどころか迷惑ばかり振り撒いていたこの体の肉をどうぞそれで尊い地球上の生命たちに
2024年5月24日 23:21
少し息が苦しくなってきたいつの間にか 私は水の中にいただいぶ沈んだからなのかそれとも水が汚いからなのか周りは何も見えないまま水の中というか闇の中川か海かすらも分からない居心地はかなり悪いが地上よりいくらかマシに思えたそういえば 私は自発的に飛び込んだんだっけ誰かに突き落とされたんだっけこれって夢なんだっけなんだっけ少なくとも今 明らかなのはと
2024年6月1日 22:39
私は、私の人生は、幼い女の子の裸を堪能すること以外の全てにおいて虚無であった。いつからそうなったのかは分からないが、ネットでポルノを漁るのも飽きた頃、自分の欲求を満たすために妻と出会い3回セックスし、幼い女の子を産ませることに成功した。私の夢が叶った瞬間だった。最近は、娘を積極的に風呂に誘っては"一緒に遊んでくれる楽しいパパ"を演じながら、その魅惑的な裸体を堪能するのが唯一の生きがいである。未熟で
2024年6月3日 00:15
休みの日はよくドライブに出掛ける2時間ほど車を走らせると 山 山 山 山不機嫌なエンジンを聞きながらひたすらひたすら山道をのぼってゆく気づけば随分と立派なデカい橋下で細々と川が流れていて時折追われているかのように小鳥が横切る顔を上げると もそもそと大量の山の緑が連なるその先に 私が暮らしている街が湖のように広く されど静かに佇んでいた晴天の下 白く輝く街
2024年6月3日 20:53
ある日突然 僕のステータスがいろいろ強化された要するにスーパーマンみたいになれた空は飛べないけど 車より速く走れるようになったアスファルトを軽く殴るとヒビが入った女子にモテるようになった 宝くじ当たった親が僕を丁寧に愛するようになった僕は親を正常に愛せるようになったある雨の日 川で老人が熊に襲われていた雨脚が弱まる中 川で老人が熊に襲われていたなんでもう少しで晴
2024年6月10日 01:41
休みの日が終わるしつこくスマホをいじってから終わる寝る寝る の次は アラームの音起きて 準備して 出るただそれだけのこと出る直前に姿見に映った自分の顔の昨日の髭の剃り残しただそれだけのこと日曜日の静かな朝と違って朝早くから車が多く走る家の前の道路ただそれだけのこと昨日かけたサイドブレーキを解除してアクセルを踏んでいつもの道を走って行くただそれ