鏡(詩集5-9)
母は優しい顔をしている
時々心配性なところもあるが
いつも優しく悩み事を聞いてくれる
父は凛々しい顔をしている
時々怒りっぽいところもあるが
いつも頼りになってくれる
私は情けない顔をしている
いつも不安で歪んだ顔をしている
自己嫌悪と他人へのしょーもない憎悪で満ちている
綺麗な鏡であればあるほど
そこにくっきりと醜い私が映る
思わず鏡ごと殴って割ってしまいたくなる
きめえ、こいつ
割った
割れたガラスの危うさを
美しいと思えたのなら
"割れたガラスの危うさを 美しいと思えたのなら"
この一節は、夕焼けコンテナ。さんの『はじまりのうた』という東方アレンジ(原曲は東方地霊殿EXTRAボス曲『ハルトマンの妖怪少女』)からの引用。ポップな曲調と、抽象的で何か引っかかるようなものを感じる歌詞が印象的な素敵な歌です。
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