文章力の上げ方 異世界ものとやらについての邪道作家の走り書き
簡単な話、するべきでは無い失敗と敗北を繰り返し、やりたくも無い経験、要領の良い輩が突っ込まないであろう事を繰り返しつつ、書いて読んでを繰り返せ。
無論、何の役にも立たんがな。
そもそも売れる売れないで言えば「念じるだけで引き寄せが」とか表紙にキャラクターでも書けば良い話であって、内容なんぞ誰も読みはしない。仮に読んで誉めそやしたとしても、金を払わず読むだけなのは確かだ。
有名な話で編集者が「表紙だけ見て買われ、読まずに捨てられる本こそ至高」との逸話があるのだが、それも納得の現状だ。なので、別段文章力を上げる必要性など存在しないというのが結論だ。
無論、私にも文才は無い。何せ初手が盗作で会話分のみ。そこから15年も費やせば嫌でもそれなりにはなるものだ••••••刀鍛冶ですら、15年で一流だろう。
参考までに流行りの異世界物とやらを仮に書くのであれば、私ならまず世界地図と歴史年表を作り上げ物理法則、魔法でも何でも良いがとにかく世界には法則があり差別があり立場があり権威がある事を考え書き上げる。
実際の歴史を見てみろ!! 武士制度もそうだが人間は差別化が好きだ。異世界がどうのこうのが売れているのも「特別な側」として重宝される感覚を味わいたいが故であって、別段物語を見て学んではいない。
第一、あれから何を学ぶんだ?
ちなみに、大昔に試しにライトノベルをとやってみたところ、何故か勇者を殺した殺人鬼の話になり死体を始末した上で「如何に勇者の座に入れ替わり、利益を得られるか」という話になった。無理矢理書き上げた為面白いのかは書いた私でさえもわからなかったが、魔法なんてものがあれば間違いなく独占され、権利許諾を得なければ使えず救いを求める民衆は身勝手だろうと考えて書いたことは覚えている。
このノートとやらは書き難いのだが、試しに今書くとするならこんな感じだろうか••••••惹きつけるかどうかは知らないが、他に類を見ないのは「確か」だ。
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人妻に手を出す。他に何がある?
世界を救うなどというのは、当然の事だが利益を求める組織都合だ。純粋にそんな妄言を信じる奴がいるなら頭の病気を心配しろ。
無論有料だ、金は貰う。
黄金色のお菓子も用意せずにやれ「悪辣なゴブリンを殺してくれ」だの「エルフの知性は脅威だから殺すべきだ」などと言われたところで、それが私の懐事情に影響する部分がどこにある?
当然、金、女、そして名声の為にこそ、喚く異生物を殺す価値がある。
私に言わせれば、金にならない殺しなど遊びだ••••••大義の為だとか世界の平和だとかほざく暇があるなら金を寄越せ。相手が人間でもエルフでもゴブリンでもドワーフでも、何なら神でも仏でも魔性だろうと皆殺しにしてやる!! 大体が世界が平和になってしまうと、私は指名手配犯で死刑だろう。
その自覚はある。安心しろ!!
とはいえ、そこはそれ。自覚した上で紛争に介入し、殺しで利益を得るのが私には都合が良いというのは確かなようだ••••••200年前の大戦争から人間は非人間種族を奴隷として活用してきたが、そういう意味では見た目だけでも、人間として生まれてきたのは朗報と言えた。
中身は全く別物らしいが、安心しろ!! 人間は表面だけしか決して見ない。
実際、エルフにも良い女は沢山いるので絹の如きスカートの触り心地から始まり、太ももを味わい蜜を拭う。それら男なら歓迎すべき経験のない人間種族の男というのがどれだけ多いことか!! 思うに、人間がどうのほざく前に、雄として使命を果たした方が良いんじゃないか?
この200年の間に幾度となく連中は反旗を翻してきたが、恐らくは私のように女を愛する勇猛果敢な殺人鬼の手によって人類は勝利を掴み取り続け、今日の体制があるわけだ。理解したか? 無論、連中から吸い上げた文明力資金力人材力により、私が今いる大江戸絢爛魔界と呼ばれる木造建築物溢れる南の町には港には船が並び商店街には和気藹々とした歓声に溢れ、その一方で貧困街••••••今まさに私がいる場所なのだが、においてはひったくりが横行しエルフの女に夜中に刺され(かけたが何とか鼻骨に拳をプレゼントした)盗品の売買に精を出す不埒なエリンジェットというゴブリンには値切り交渉を打ち切った。
勘違いされる前に言うが、私は女性差別に興味はない。むしろ、どこでも同じだ。わかりやすく表に出る差別に女が多いだけで、実際男奴隷は非常に多い。そういう連中を好き好んで飼うのはむしろ「女性の権利解放団体」の責任者だったり「高潔な政治理念により体制を変える」と言い張る政治家だったりするのだから、彼らが如何に若い少年少女に乗っかるのが好きかを実際に見せてやりたいものだ。
どこでも「同じ」だ。権威があれば、許されると思い込む。
そんなものだ。生憎私に権威などあった試しがないので何が楽しいのかは知らないが••••••楽しいと言えばむしろ、そういう連中を強盗のついでに助けたりすると、連中は好き好んで私の犯罪を手伝い嬉々として人間を殺し出す。不思議な事に私が「同じ人間だ」と、何度も教えても誰も信じようとしないが••••••中には失礼な輩もいて「貴方は、人間社会に混じった邪悪、我々に味方する悪魔だ」などと小娘のくせに言い放った。
失礼な女だ。たかが悪魔と一緒にしないで貰いたい。
私は己の利益の為なら人類社会の未来だろうと、星を救う聖剣だって売り飛ばす。
それがたまたま奴らの利益に変わるだけだが、しかし人間と違い連中は純朴過ぎるので「扱い易さ」から重宝した。
案外、次は連中の為に戦争をするかもな。
夢も希望も無い話だが問題ない———私に言わせればそれらは金で買うものであり実際に挑めば誰も支援しない。実体験だ保証しよう。問題なのは、あるかのように見せかけだけ用意し宣伝とか要領の良さで広める能力であって、事の本質などどうでもいい!!
なに、問題ない。自分で言うのも何だが私には文章力がある。この執筆能力を活かせば実態が何であろうが人々の理想の勇者を描き、数々の犯罪証拠を隠しながらも民衆に宣伝することが可能だろう。
ありもしなくていいのだ。実際には気に食わない砦の主人を夜中に門番を殺しゴブリンの群れが入るように仕向けたりもしたが、良いとこだけ抜き出せば「卑劣極まる連中の刃に倒れた上官の意志を継ぎ、人類の未来の為に私は戦う」とすれば栄誉栄達はお手のものだ。
ちなみにそれで将軍の座を手に入れた。勿論、一度二度では難しかったが、何でも経験と実績だ。このジャック・フォックスの手に掛かれば聖人だろうと犯罪者に仕立て上げるし、神仏だろうとお尋ね者へと変貌する。
任せておけ。金次第で貴様らも昇進させよう。
依頼料は金貨50、いや70枚か美人二人だ。無論、人種には拘らない。
ああ、ただしゴブリンは不潔だと困るぞ。風呂にだけは入っておけ!!
安心しろ••••••貴様らが何の種族だろうと、安心と信頼のフォックス社にかかれば人間だろうと王族だろうと皆殺しだ。政治事情には一切囚われず、どんな依頼でも引き受ける。
特に王族の誘拐は得意だ。相手が人間でも任せておけ!!!
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例の記事通り「悪運」だけは天下一だ!! サポートした分、非人間の強さが手に入ると思っておけ!! 差別も迫害も孤立も生死も、全て瑣末な「些事」と知れ!!!