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私のいろんな考察

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私の考察をまとめた作品集です
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2023年2月の記事一覧

多次元の話 その4(解脱)

多次元の話 その4(解脱)

「その3」で「次元上昇は特別な事ではない」
とお話しましたが、しかしこの積み重ねによって
自分の周りにある轍を"全て"きれいにした状態を
ブッダの悟りや「解脱」と認識している方も
多いと思います。

しかし、そうなると「解脱」というのは途方もない
時間と修行の果てにすべての感覚を得た称号のような
ものなのでしょうか?

私はそうでないと考えています。
十牛図にも描かれているように、解脱は、その後に

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多次元の話 その3(次元上昇とは?)

多次元の話 その3(次元上昇とは?)

インド哲学などを読むと自分の我などを「手放す」
という表現がよく現れます。

仏教でも同じように自分の悪癖を「手放す」というような
内容があります。これを極端に受け取って「手放す」=「禁欲」
と考えた方も多いのですが、しかし、はっきり言ってこの二つは
異なる考えです。

「手放す」というのは、それに「しがみつかない」という話で、
それを「してはならない(禁止)」では無いのです。

例えば、自分はい

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多次元の話 その2(目の前にある多次元)

多次元の話 その2(目の前にある多次元)

「その1」で多次元という思想が、「時間」だけでなく「感覚」も
そうではないのか?という話を書きましたが、そうなると
実は目の前にあるものは既に多次元を生み出しているのでは
ないのか?という話になります。

「その1」でピカソなどが目指した絵画での多次元化ですが、
実はそもそも「時間」という内容だけ見ても例えば本は
多次元の要素を持っている事になります。

本は開かずにおいてあるだけなら、それは3次

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多次元の話 その1(1900年頃の思想から)

多次元の話 その1(1900年頃の思想から)

今では4次元というと、アインシュタインの相対性理論の
影響の為に、4次元目は「時間」だと思い込んでいるふし
がありますが、その相対性理論が出る前の1900年頃は
もう少し状況が違いました。

中沢新一さんの著書「東方的」によると、多次元という思想は
相対性理論が出る前にヨーロッパのアヴァンギャルドな
芸術家達の間でもうすでに話題となっていたそうです。

その中でも分かりやすくその影響を受けた上で、

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アスペクトはポリフォニー的に読む

アスペクトはポリフォニー的に読む

今回は、占星術のアスペクトの読み方についてです。

占星術を読むときに、感受点のそれぞれのサビアンで
読んでもいいですし、配置の全体像でもいいし、
サインとハウスの関係から見えてくるものを読んでもいい
のですが、その時、アスペクトの関係をそれぞれの
サインの共振現象的に考えて、(人の出生図なら)一人の
人の人格的なものを、その感受点(惑星の種類)に分けて
「どんな時にどんな人格を使うか」といったよ

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人の作り出す宗教の3層構造について

人の作り出す宗教の3層構造について

これは、中沢新一さんの話の中に出てくる
宗教や、瞑想や、精神の構造についての話です。

色んな著書にちょっとずつ記載しているのですが、
中沢さん的には当たり前なために、あまり詳しく
書いてくれていないように思うので、私なりに
簡単に表現しました。
(おそらく、詳しくはチベット仏教などの本に
書いてあると思いますので、しっかり知りたい方は
そちらをご覧ください。)

さて、中沢新一さんは、著書「アー

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ヘリオセントリック占星術の活用法

ヘリオセントリック占星術の活用法

占星術には、地球を中心としたジオセントリック占星術と
太陽を中心としたヘリオセントリック占星術がありますが、
今回はこの占断の具体的な活用法についてです。

まず、ヘリオセントリック占星術(以下ヘリオ)の
意味ですが、占星術家の松村潔さんの著書には
「人の魂は太陽から生まれて地球に受肉し、そして死後、
魂は月に帰る。すると月は次の次元での太陽となって、
次の地球に受肉する。という輪廻を繰り返す。」

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