皆歳いんげん

BL小説 TL小説 男女の恋愛小説 キャラ文芸 色々自由に書いてます。 Kindle…

皆歳いんげん

BL小説 TL小説 男女の恋愛小説 キャラ文芸 色々自由に書いてます。 Kindleも、いんげん名義で出してます。

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「神様のひとさじ」第一話

【あらすじ】 人類は、一度絶滅した。 神様に再び作られた、アダムとイブ。 地下のコロニーでAIに作られた人間、ヘビ。 イブは、ヘビを運命の相手だと勘違いして、猛ア…

皆歳いんげん
2週間前
6

ついに完結。

14万7000字だったのを、なんとか、なんとか……139860文字に絞りました! 長かった。 がんばった、私、すごい、偉い。 正直、エントリーなさっている他の小説…

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「神様のひとさじ」最終話

アダムは、うたた寝をしていた。 目が覚めると、目の前には、すっかり冷めた紅茶が二人分、用意されていた。 「あれ?」 誰と、飲もうとしていたのだろうか。 向かい側…

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「神様のひとさじ」第二十一話

「すごい」 アダムの作った家は、石造りの小さなお家だった。 中には炊事場と、大きなテーブル、可愛い四つの椅子、少し不格好なタンス。ふかふかの布団が敷かれたベッド、…

「神様のひとさじ」第二十話

「稲子⁉」 「何処だ⁉」 「あ、あそこ!」 ラブが指をさした。 実のなる木へと続く橋の上で、手足を獣に食い付かれた稲子が引きずられていた。 「たっ、助けて!」 「く…

「神様のひとさじ」第十九話

「本当に行くの?足手纏いは嫌だよ」 朝が訪れ、コロニーの出入り口には、出て行く面々が集まった。 土竜と、キボコ、稲子、着いていくときかないバンビの四名が、先発組…

あと少し!! 約147000文字だったので、7千文字削った✨ 途中なぜか増える緊急事態あったけど(本当になぞ)あと少し✨

いっぱい削って思ったのが、結構無駄があったなという印象です。あと、わかりやすく簡潔に提示する練習になった、気がします!!

「神様のひとさじ」第十八話

「ラブ、大丈夫だった⁉」 診察室に着く直前で、アダムと会った。 「うん、大丈夫。アダムは?」 「僕は、大活躍だったよ。侵入者をポイして、獣も一匹、外に追い出したよ…

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「神様のひとさじ」第十七話

二人が居住区に着いた頃、警報が鳴った。 鳴り響く警戒音に驚き、ラブはヘビに飛びつき、人々が何事かと部屋から顔を出した。 「何?」 「ハジメ、何が起きた?」 『獣が…

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「神様のひとさじ」第十六話

風のように駆け抜けた白馬では、一瞬のように感じたが、ロバでは、一時間かかった。 「この辺りで、アダムは、動物のお肉が落ちてるって言ってた」 ラブは、ロバから降り…

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「神様のひとさじ」第十五話

ラブは目を覚ました。時計を見ると、午前九時を回った所だった。 しまった、動物たちの世話をしに行かないと、体を起こすと頭上から放送が聞こえた。 『住民は居住区の一…

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「神様のひとさじ」第十四話

「ラブ、ラブ!返事をしろ」 ヘビがラブの体を必死に抱き寄せると、ラブの瞳が開いた。 「あれ?ヘビ?どうしたの?」 ヘビの肩に掴まったラブは、今、気がついたとばかり…

2

「神様のひとさじ」第十三話

アダムと出会ってから、朝夕の散歩が日課になった。もう一ヶ月近くたつが、ラブは獣に遭遇していない。 「今日は、曇ってるね」 「きっと、午後は雨が降るよ」 人工衛星が…

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「神様のひとさじ」第十二話

ヘビは、足早にコントロールルームに向かった。 そこには、かつて二足歩行していたロボットが、椅子に腰掛ける形で置かれている。 最初に誕生させた子供達を育てるために…

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「神様のひとさじ」第十一話

「アンタ、今日はイベントよ」 キボコがラブの部屋を尋ねてきた。 「イベント?」 「聞いていないの?」 「男女で出かけるイベントよ」 「あー、アゲハが言ってた。お出か…

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「神様のひとさじ」第十話

「イブ!」 男の叫び声が聞こえた。現れたのは、アダムだった。 「イブだよね⁉」 アダムは、ラブと目が合うと、大きな口を開いて、顔をクシャクシャにして笑った。 「や…

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「神様のひとさじ」第一話

「神様のひとさじ」第一話

【あらすじ】
人類は、一度絶滅した。

神様に再び作られた、アダムとイブ。
地下のコロニーでAIに作られた人間、ヘビ。

イブは、ヘビを運命の相手だと勘違いして、猛アタックを開始。しかし、本当のアダムと出会って。

「え? あれ? 間違ってかも」

その気になりかけていた、ヘビはモヤモヤする。
イブこと、ラブも、アダムと、ヘビとの間で揺れる。

ある日、コロニーで行方不明者が出て、彼を探す人々。

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ついに完結。

14万7000字だったのを、なんとか、なんとか……139860文字に絞りました!

長かった。
がんばった、私、すごい、偉い。
正直、エントリーなさっている他の小説に比べて、全然読まれていない感じですが、満足です☆
妙な達成感に溢れておりますwww

やっと、小説が書けるぞ。

ここから、「神様のひとさじ」の後書きというか、言い訳です。

大いにネタバレです。

なんで、この小説書き始めたのかは、

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「神様のひとさじ」最終話

「神様のひとさじ」最終話

アダムは、うたた寝をしていた。

目が覚めると、目の前には、すっかり冷めた紅茶が二人分、用意されていた。

「あれ?」
誰と、飲もうとしていたのだろうか。

向かい側の椅子を見据えた。
思い出せない。椅子の向こうには、ふかふかのベッドがある。誰か、大切な人が眠っていた気がする。
「イブ?」
自分の片割れの女性、イブは何処だろうか。

アダムは席を立った。胸がざわつく。彼女は何処だ?
突き動かされる

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「神様のひとさじ」第二十一話

「神様のひとさじ」第二十一話

「すごい」
アダムの作った家は、石造りの小さなお家だった。
中には炊事場と、大きなテーブル、可愛い四つの椅子、少し不格好なタンス。ふかふかの布団が敷かれたベッド、暖炉もある。
綺麗な花も飾られている。

「ここは、全部、僕が用意したんだよ」
「ありがとう」
ラブの胸は、チクチクと痛んだ。
自分が現れるまでの、長い時間、心を尽くしてくれた結晶だ。それを、自分は破棄しろと言っている。

「ごめんなさい

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「神様のひとさじ」第二十話

「神様のひとさじ」第二十話

「稲子⁉」
「何処だ⁉」
「あ、あそこ!」
ラブが指をさした。

実のなる木へと続く橋の上で、手足を獣に食い付かれた稲子が引きずられていた。

「たっ、助けて!」
「くそっ」
木の後ろから獣が現れた。その数は二十頭は下らない。

「いやああ!ひぃ!あっ……ああー!」
ヘビとフクロウ、キボコが発砲したが、次々と稲子に襲いかかる獣に、すぐに弾が切れた。
弾を装填している間に、一頭の獣が稲子の喉に食らい

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「神様のひとさじ」第十九話

「神様のひとさじ」第十九話

「本当に行くの?足手纏いは嫌だよ」
朝が訪れ、コロニーの出入り口には、出て行く面々が集まった。

土竜と、キボコ、稲子、着いていくときかないバンビの四名が、先発組として移住する事になった。怪我が治り次第、あと六人が加わる。

「まぁ、アダム。そんな事も有ろうかと、ジャーン」
フクロウが、外に置かれている大きな布を引くと、バギーが二台現れた。

「何よ、コレ」
キボコが、足で蹴った。
「ちょ、大事に

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あと少し!! 約147000文字だったので、7千文字削った✨ 途中なぜか増える緊急事態あったけど(本当になぞ)あと少し✨

いっぱい削って思ったのが、結構無駄があったなという印象です。あと、わかりやすく簡潔に提示する練習になった、気がします!!

「神様のひとさじ」第十八話

「神様のひとさじ」第十八話

「ラブ、大丈夫だった⁉」
診察室に着く直前で、アダムと会った。
「うん、大丈夫。アダムは?」
「僕は、大活躍だったよ。侵入者をポイして、獣も一匹、外に追い出したよ」
褒めて、アダムが頭をラブに向けた。ラブが、戸惑いながらアダムの頭に手を当てると、ヘビは二人を避けて歩き出そうとした。
しかし、クイナが診察室から顔を出した事で、足が止まった。

「ヘビ、丁度良いところに!」
クイナは、血濡れた青い手術

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「神様のひとさじ」第十七話

「神様のひとさじ」第十七話

二人が居住区に着いた頃、警報が鳴った。

鳴り響く警戒音に驚き、ラブはヘビに飛びつき、人々が何事かと部屋から顔を出した。

「何?」
「ハジメ、何が起きた?」
『獣が侵入しました』
「何故だ⁉」
コロニーの出入り口は、厳重な扉で電子制御されている。
獣が入り込むなど、考えられなかった。

様子を見に部屋の外へ出た人々に動揺が広がる。今まで、このコロニーの中は、平和だった。殺人事件もあったが、それは

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「神様のひとさじ」第十六話

「神様のひとさじ」第十六話

風のように駆け抜けた白馬では、一瞬のように感じたが、ロバでは、一時間かかった。

「この辺りで、アダムは、動物のお肉が落ちてるって言ってた」
ラブは、ロバから降りて辺りを見回した。
「曖昧な表現だな。野生の動物なのか」
驢馬なのか、ヘビはラブに気を遣ったのか、言葉を不自然に飲み込んだ。
辺りを二人で捜索し始めると、ロバは周囲の草を食べ始めた。

「何も見当たらないね」
「そうだな」
林の茂みを棒で

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「神様のひとさじ」第十五話

「神様のひとさじ」第十五話

ラブは目を覚ました。時計を見ると、午前九時を回った所だった。
しまった、動物たちの世話をしに行かないと、体を起こすと頭上から放送が聞こえた。

『住民は居住区の一階部分に集まってください』

外から「何なの?」と人々の声が聞こえてきた。
ラブも、手早く身支度を調えて、部屋の外へ出た。

一階の中心部と、二階の階段部分には、人々が集まり、顔を見合わせている。

過去にもハジメに全員が呼び出されること

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「神様のひとさじ」第十四話

「神様のひとさじ」第十四話

「ラブ、ラブ!返事をしろ」
ヘビがラブの体を必死に抱き寄せると、ラブの瞳が開いた。

「あれ?ヘビ?どうしたの?」
ヘビの肩に掴まったラブは、今、気がついたとばかりに問いかけた。
「お……おまえ……」
ラブが無事だと分かると、ヘビは脱力して仰け反った。ブクブクと沈んでいく。
「ヘビ⁉大丈夫⁉泳げないの?」
ラブは、沈んでいったヘビに慌てた。暗い水の中で腕を彷徨わせた。

すると、ヘビが水しぶきと共

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「神様のひとさじ」第十三話

「神様のひとさじ」第十三話

アダムと出会ってから、朝夕の散歩が日課になった。もう一ヶ月近くたつが、ラブは獣に遭遇していない。

「今日は、曇ってるね」
「きっと、午後は雨が降るよ」
人工衛星が消滅し、天気の予報は出来なくなった。しかし、アダムが呟く予報は、外れた試しがなかった。
「あれ?」
土竜がやって来た。

「アダムに話がある。いいか?」
土竜は、見た目に反し、とても静かに話をする。硬そうな肌肉が口元だけ笑顔を作っている

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「神様のひとさじ」第十二話

「神様のひとさじ」第十二話

ヘビは、足早にコントロールルームに向かった。

そこには、かつて二足歩行していたロボットが、椅子に腰掛ける形で置かれている。
最初に誕生させた子供達を育てるために利用した機体の一つだ。劣化し、故障したために動く事が出来ない。修理することは可能だったが、修理しない事に人間達が決めた。

「ハジメ、今日のアダムの行動記録と、コロニーに持ち込んだ植物の画像を出して欲しい」
ヘビが話しかけると、声を掛けら

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「神様のひとさじ」第十一話

「神様のひとさじ」第十一話

「アンタ、今日はイベントよ」
キボコがラブの部屋を尋ねてきた。
「イベント?」
「聞いていないの?」
「男女で出かけるイベントよ」
「あー、アゲハが言ってた。お出かけって外だよね? ラブも行く!」
「そう、じゃあエントリーっと。若い男の誰かとマッチングされるわよ。ウチの驢馬だったらいいわね」
「意地悪じゃない人が良い! ラブ、キボコで良いよ」
「お断りよ、馬鹿。そもそも、これは若年層のイベントよ。

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「神様のひとさじ」第十話

「神様のひとさじ」第十話

「イブ!」

男の叫び声が聞こえた。現れたのは、アダムだった。

「イブだよね⁉」
アダムは、ラブと目が合うと、大きな口を開いて、顔をクシャクシャにして笑った。
「やっと会えた!」
アダムは、背が高く、肩幅も広い。立派な男性なのに、子供のように嬉しそうに笑って、少し泣いていた。
白いツナギを着ているが、手足が長過ぎて、ラブに向かって両手を広げると、袖が足りていない。前髪は顔にかからず、おでこが丸見

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