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「神様のひとさじ」第十話

「イブ!」

男の叫び声が聞こえた。現れたのは、アダムだった。

「イブだよね⁉」
アダムは、ラブと目が合うと、大きな口を開いて、顔をクシャクシャにして笑った。
「やっと会えた!」
アダムは、背が高く、肩幅も広い。立派な男性なのに、子供のように嬉しそうに笑って、少し泣いていた。
白いツナギを着ているが、手足が長過ぎて、ラブに向かって両手を広げると、袖が足りていない。前髪は顔にかからず、おでこが丸見えだ。清潔感溢れる短めショートの髪で、彼の豊かな表情が余すことなく晒されている。

「良かったぁ」
駆け寄ってきたアダムに、ラブは簡単に掬い上げられて、抱きしめられた。
「あっ……えっ、あの」
アダムの広い胸に抱きしめられ、頭に頬をすり寄せられた。ラブは、困惑しているが、不思議と嫌悪感は湧かなかった。むしろ、心の底から湧き上がってくる、安心感に驚いた。
「ずっと、ずっと待ってたよ!やっと会えた、僕のイブに、やっと会えた」
アダムの声は、歓喜に震え、鼻を啜る音もする。
「ごめん、ごめんね。すれ違っちゃったんだね」
痛いほどの抱擁が緩んで、体が離れると、改めて顔を合わせた。
「あぁ、なんて嬉しいんだろう」
アダムのクッキリした二重の目は、もうずっと笑顔に潰されている。
「あなた」
「アダムだよ。君のたった一人の男だよ。君のアダムだよ、イブ」
アダムの大きな手がラブの頬に添えられた。その手は、かすかに震えていた。アダムは、破顔して笑いながら、涙を流していた。

(この男さんが、ラブのたった一人、男さん?ヘビじゃなかったの?)

ラブは、視線を彷徨わせて、自分の胸元を握りしめた。
「どうしたの、イブ?」
「私、ラブっていうの」
ラブは、アダムの顔が真っ直ぐに見られない。
「あぁ、ヘビに先に出会って、名付けて貰ったんだったね。そっか……ごめん、迎えに行けなくて」
アダム眉がハの字になった。アダムの年齢は、ヘビくらいに見えるが、表情が豊かで少し幼く見える。しかし、黙っていれば男らしく精悍な顔だ。
「ラブ、これからは、ずっと一緒だよ」
アダムが微笑み、二人の額が重なった。彼の涙がポタポタと流れ落ちる。
「でも……あの」
「そういえば、お腹空いていない?」
「空いてる!」
「そうだよね、ごめんね。食べに行こう、君の赤い実を」
アダムは、ラブの手を握りしめた。
「えっ、でもアダムは赤い実を知らないって、ヘビが」
「嘘だよ。だって、アレは、君の物だから。偽物の人間たちには差し出せないよ」

無邪気に微笑むアダムの笑顔は、輝いている。人を惹き付ける。

このコロニーにアダムが現れて二年。住人達は、彼に魅了されていた。少し自由すぎるところがあるが、優しく、優秀で明るい彼は、閉鎖された人間関係で生きて来た彼らには、とても眩しかった。
アダムは、飾らない。心を表情にのせる。彼は生命力に溢れて、開放的で、見る者の心を晴らした。
先日現れたラブに、アダムを重ねる人は多かった。
「さぁ、行こう」
「いたっ!」
アダムが、ラブを高く抱き上げると、ラブの頭が天井にぶつかった。アダムの目が見開かれて、口がパカッと開いた。
「ああ!ごっ、ごめん、ラブ、ごめんね。大丈夫?あー、よしよし」
そっと下ろされたラブは、ガシガシと頭を撫でられた。
「アダム、ポンコツ……」
ラブは、アダムの手を振り払って、髪を整えるように頭を押さえた。
「ごめんね。今、ちょっと舞い上がりすぎてて!嬉しすぎて、叫びたいくらいで。だ、大丈夫だよ、実を食べれば、怪我も痛みも一発だから。ごめんね、ラブ」
ラブの手を取ったアダムは、自分の頭をラブの手でバシバシ叩いて、ラブの掌に息を吹きかけた。
「採ってきたばかりだから、新鮮で美味しいよ」
アダムの言葉を聞いて、ラブのお腹が鳴った。アダムがラブの肩を抱いて歩き始めた。

アダムの部屋は、乱雑だった。
壁には、雑なドライフラワーが吊され、部屋の隅には、綺麗な石が並んでいる。服は、綺麗に畳まれているが、積み上がって傾いている。
何より、ラブの目を惹いたのは――
「赤い実……」
彼のベッドに置かれた、一つの赤い実だった。

赤く色づいた実は、艶やかに部屋の照明を照り返している。
「おいで」
アダムが、ラブの手を引いてベッドに歩み寄った。そして、腰掛けると、ラブを自分の膝の上に座らせた。
「ちょっと待ってね」
アダムは、実を手にして、ツナギから覗くTシャツで乱暴に拭った。
「はい、ラブ。囓ってみて」
アダムの手で、ラブの口元に実が運ばれた。ラブは、頷いて、口を開いた。
がぶり 
実を囓ると、爽やかな香りが立った。口の中は、甘酸っぱく、瑞々しい食感で満たされた。
「美味しい?」
嬉しくて、愛しくて堪らない。そんな顔で笑うアダムが、ラブの顔を覗き込んだ。

ラブは、夢中になって実を食べた。
ラブの手から垂れていく果汁を、アダムの唇がキスするように拭っている。
(美味しい!お腹……空いてた。すごく、美味しい!)
ラブの、我慢していた感情が、解き放たれた。
本当は、お腹がすいて溜まらなかった。満たされない何かが、喉を塞いでいた。

涙が止まらなかった。
中心を残した果実を手に、声を上げて泣き出した。

「お腹空いてた!すっごく、空いてた!美味しいよぉ。お腹、いっぱいだよ」
「うん、遅くなってごめんね。お腹、すかせてごめんね。でも、もう大丈夫だよ」
美味しい、ありがとう、と涙を流すラブを見て、アダムは照れたように頭を掻いて、満足そうに笑った。

「ベタベタだね。洗ってこよう」
アダムは、ラブを優しく促した。辿り付いた洗面台の中には、水が張られていて、穫ってきた花に満たされていた。
「あれ?じゃあコッチで」
アダムがシャワーブースの扉を開いた。一人用のソレは、狭く、ラブを押し込むと、アダムが後ろから腕を伸ばして、下の蛇口からお湯を出そうと捻った。
「わぁあ」
「あっ……ごめん!」
上から降り注いだお湯に、二人がびしょ濡れになった。ラブが、目を細めて振り返ると、アダムは、口を尖らせて、酸っぱい顔をしていた。
「ラブのお部屋から、着替え取ってきて」
「はい。今、ちょうど、凄くそうしたい気分だった!僕、着替え取ってくるの凄く得意だから」
うんうんと頷くアダムに、ラブは目を細めた。

「いってきます」
アダムは、ラブの唇に、チュッとキスをすると、颯爽と消えた。
「ん?」
前髪から、ポタポタと滴る水滴を睨み、ラブは首を傾げた。
「んん、ん?んー?」
シャワーブースの扉を閉めて、壁に頭を預けた。
(ヘビは、ラブの運命じゃなかった。ラブの、男さんは……アダムだった? じゃあ、ヘビは何?隣人?初めて、お腹いっぱいになった。凄く満足、なのに、何でだろう、モヤモヤする、何かモヤモヤする!)
「あー、本当の運命の男さんに出会ったけど、やっぱりまだ、何だか上手くいかないよぉ!」
ラブは、シャワーを全開にした。


「また、迷っているのか」
ヘビは、食堂で足をガタガタ揺らしていた。
長すぎる脚が、テーブルにぶつかっている。食堂には、もう殆ど人が残っていない。
「気になるなら、迎えに行ったら良いんじゃ無いかな」
フクロウが苦笑した。フクロウは、ヘビの前で、酒を呑みながらコロニーのマニュアルに目を通している。頼まれてもいないが、ラブが現れるまで、ヘビに付き合っている。
「なぜ、俺が、そこまで」
「したくないなら、しなくていいんじゃない?」
フクロウが笑うと、ヘビがガタッと席を立った。目の前にある、深めの皿に入ったトマトと、丸いお握りを手にし、動きを止めた。
「俺は、したいのか、したくないのか、そんな基準で行動を決めてきていない」
「そうだよね。ヘビはいつだって、コロニーの指導者となるべく、しなければならない、するべきだ、だったよなぁ」
「……する必要は無い」
「まぁ、無いかもね。でも、今、立った。それが衝動じゃないのかな」
「衝動……」
「そうせざるおえない。止められない。それが、恋心らしいよ」
フクロウが、相変わらずの眠そうな目を閉じた。
「馬鹿馬鹿しい」
ヘビは、ラブの為に用意した皿を、フクロウの前に置いた。
「そっか」
フクロウは、眉を上げて、お握りに手を伸ばした。いただきます。フクロウの声を背に聞きながら、ヘビが歩き出した。

いつも通り、食事が終わったら、軽く見回りをして、本でも物色し、部屋に戻る。
いつも通り、いつも通り。
ヘビの足は、いつもと反対の居住区に向かっていた。
今日は、何時もと違うルートで、いつも通り見回りを開始する。ヘビは、自分に言い聞かせた。

ヘビの足が、ラブの部屋の前で止まった。
ドアを叩く理由を考えていると、中から扉が開いた。
「おっ、お前、食事は……」
ラブが出てくると思ったヘビだったが、中から出てきたのは、アダムだった。
髪が濡れたアダムは、ラブの服を手にしている。

「あれ? ヘビ、ラブに用事が?」
「アダム……どうしてお前が?なぜ、アイツの服を?」
ヘビは。アダムを睨むように目を凝らした。
「ああ、ラブは、僕の部屋でシャワーを浴びてるよ。ありがとう、ヘビ。ラブを保護してくれて。彼女が僕の探していた恋人だよ」
アダムの手が、ヘビの肩を叩いた。
「……は?」
「本当は、イブって名前なんだけど、気に入っているみたいだから、使わせてもらうよ」
アダムは、口角だけ上げて微笑んだ。
「……」
「じゃあ、部屋で彼女が待っているから」
ヘビの横を通り過ぎようとしたアダムの腕が、ヘビに掴まれた。

「お前の言っていた女と、ラブの印象が違う」
「そうかな?僕が思ってる彼女と、ヘビが見ている彼女が違うだけでしょ。まぁ、記憶もはっきりしないみたいだしね」
「記憶がハッキリしないのに、以前のように恋人として振る舞うのは、どうなんだ」
「彼女は、僕を受け入れてくれたし、満足してくれたよ」
ヘビに掴まれた腕を外し、アダムがヘビに顔を寄せて微笑んだ。
「ヘビは、ラブが好きなの?」
「……そういう話じゃない」
「そういう話だよ。違うなら黙ってて。まぁ、そうでも黙ってて。君たちと、僕らは違う生き物だから」
後ろを向いて、手を振ったアダムが歩き出した。
「どういう意味だ」
ヘビは、アダムの後について歩き出した。
「そのままの意味だよ。ほら、僕らは違うコロニーの出身だろ」
アダムは、ヘビを振り返ることも顔を向けることもせず、部屋へ急いでいる。
「お前達は、相当、遺伝子操作されているのか?アイツが言う、赤い実を、お前は本当に知らないのか?」
「もちろん――知ってるよ」
振り返ったアダムは、無邪気に微笑んでいた。ヘビは、息を呑んだ。

「ごめんね。あの実は、ラブの為だけのものだから、嘘をついたんだ」
「それは、何処にある……アイツは、殆ど食事をしていない。採ってくる」
「あはは、ご心配なく。ラブは、もう食べたよ」
「なっ……」
アダムが、部屋のドアに手を掛けた。
「ラブ、お待たせ」
「遅いよ」
シャワーブースから、ラブの声が届いた。水音がする。ヘビの足が凍ったように止まり、目の前でドアが閉まった。

ヘビは、しばらくその場から動けなかった。

唇を噛みしめ、目を閉じても、経験したことが無い渦巻く感情が収まらず、足早にその場を離れた。
そう、せざるおえなくなって、飛び込んだ自室で、ベッドにこぶしを振り上げた。


「さっき、誰かと話してた?」
ラブは、着替えを済ませ、タオルで髪を拭きながら、アダムを見上げた。アダムは、ドライヤーを手にして、首を傾げた。
「ラブの事を考えて、鼻歌を歌ってた。乾かすよ」
「いいの。ラブ、ヘビと約束してたの思い出したから、急いで食堂にいかないと、ヘビが待ってるの」
「あー、ヘビなら部屋に入っていくのを見たよ」
「そうなの? そっか……」
髪を纏めようとしたラブの腕が、下がっていった。
ドライヤーから、温かい風が吹き出し、ラブの髪に当てられる。
「ヘビ、良い人だよね。僕も此処に来たばかりのころ、気に掛けてもらって、沢山お世話して貰ったよ」
「うん、そうだね。あのね……」
「ねぇ、ラブ。もうすぐ僕たちの楽園が出来上がるよ。そしたら、此処を出て行こう」
「此処を?出て行くの?」
「そうだよ。僕らはミミズじゃないよ。いつまでも土の中で暮らさないよ」
アダムは、声を上げて笑った。
「でも……」
「大丈夫。外は怖いところじゃないよ。それに、僕がいるよ。まかせて!」
アダムが拳を上げたので、手にしていたドライヤーのコンセントが抜けた。
「あっ、失敗」
ラブは、振り返りアダムを見上げて、眉を顰めた。

(確かに、何か違うって事ばかりだったけど、此処を出るのは、寂しいかも、それに……)

ラブは、耳に手を当てた。待ってる、そう言ったヘビの言葉が、残っている気がした。


朝になり居住区のライトが点灯すると、ラブは、部屋から飛び出した。今日は、とても爽快だった。お腹が空いていないというのは、こんなにも調子が良く、機嫌が良くなるものなのだと驚いた。
「ヘビ、おはよう!」
ヘビの部屋の扉を叩いた。ラブは、昨日、行かなかったことを謝りたかった。
「ヘビ、いないの?」
再び、ドアをノックし、反応がないので、ドアノブをガチャガチャと動かした。すると、内側からドアが開いた。

「ヘビ、おはよ……う」
中から出てきたヘビは、いつもと少し様子が違った。普段ならば、うねってはいるが整っている髪は、ボサボサで寝乱れている。服も、よく見る紺や黒のツナギではなく、半袖Tシャツにゆるっとしたズボンだ。何より、鋭い目が凶悪なほど黒く沈んでいる。
「朝から、何の用だ」
声が、地を這うようだ。
「あ、あのね、昨日の事なんだけど」
歓迎しないを通り越し、心底迷惑そうな顔をされて、ラブも腰が引けた。
「あぁ、良かったな、生き別れた恋人と再会できて」
ヘビの目線は、ずっと足下に注がれている。
「あっ、そうだけど……」
ラブの目線も、段々と下に降りて、二人で床を見ている。
「お前の探してた赤い実も食べられたんだろ」
「うん」
「味がしたのか?」
「うん、美味しかった。あっ、今度、ヘビも食べてみる?」
「結構だ」
「そっか……」
「あのね、ラブね、目が覚めて迎えに来てくれたのが、ヘビだったから、ヘビがラブの男さんだって」
「その白馬妄想の勘違いが解けて、とても、めでたい」
「うー、あー、そうなんだけど……ごめんね勘違いして」
「別に問題ない、それにもう、お前の面倒をみずに済む、アダムが戻ってきてくれてよかった」
ヘビは、鼻で笑い、顔を上げて、半開きになっているドアの隙間を見上げている。
「あの、ありがとう。ヘビがしてくれたこと、全部嬉しかった。もしも、ラブに出来る事あったら、言ってね」
ラブは、懸命に微笑みながら、ヘビの顎を見上げた。
「必要ない。それに、代わりにアダムに言った方が百倍ましだ」
「アダム、ポンコツじゃないの?」
「誰の話だ。お前とは違う」
「そう?」
ラブは、昨日から目にしているアダムの様子に首を傾げた。
「僕の話?」
「アダム……」
「おはよう、ヘビ。ラブ、何処に行ったのかと思ったよ、一緒に朝日を浴びに行こう」
音もなく近づいたアダムは、ラブの肩を後ろから抱いた。
「おい、外は……いいや、何でもない」
アダムのサバイバル能力は、誰よりも優れていた。
自然を読む力も、利用する知識も。戦闘能力も申し分ない。このコロニーの人間が、外では高い警戒心と恐れを持って行動する中、彼はいつも、解放されたように伸び伸びとすごしていた。

「外、怖い獣が居るんでしょ?」
「大丈夫。来たら追っ払うよ」
「何だか、信用ならない」
あはは、と微笑むアダムに、ラブが疑いの眼差しを向けている。
「時間までには戻れ。じゃあな」
ヘビは、二人から目を逸らした。
「あっ、ヘビ。どうもありがとう」
ラブの言葉に返事はなく、バタンとドアが閉まり、施錠の音が聞こえた。
「行こう、ラブ」
寂しそうにドアを見つめるラブの手を、アダムが引いた。

「うわぁー」
コロニーから出て、二人はトンネルを走り抜け、晴れ渡った青空の元に飛び出した。ラブは、大きな声で叫びながら、空を見上げて回った。
「気持ち良い! 最高!」
ずっと暗い顔をして歩いていたラブが、飛び跳ねて笑っている。アダムは、ラブを見つめて満足そうに微笑んだ。
「僕らの楽園は、もっと素晴らしい所だよ」
「そうなの?」
「もちろん。朝になれば日が差して、夜になると暗くなる。空高くに鳥が飛んで、風がながれてる。時には雨が降るから、僕らは住処で肩を寄せ合って、沢山話をしよう」
アダムが語る暮らしは、ラブが想像したものと完全に一致していた。
ラブは、動きを止めて、アダムをじっと見つめた。

「君は、もう飢えることもないよ。僕が獲物を獲って、赤い実を君に捧げるよ。そして、僕らは、やがて一つになる」
アダムの手が、ラブの頬を包み、二人の顔が近づいた。
吐息がかかる程に近寄ると、ラブが体を離した。
「ラブ? どうしたの? 僕が遅かったから怒っているの?」
「ううん……違うの、ごめんなさい」

(どうしたんだろう? アダムが言う生活は、まさに自分が求めてたものだ。コロニーは、快適だったけど、とっても窮屈。外で、アダムがいうような生活がしたい。もう、お腹が空くのも嫌だ。でも、頭と、胸がモヤモヤする)
ラブが俯き、髪が風に揺れている。
アダムは、ラブの髪を手ぐしで梳かした。
「さてと、少し歩いて戻ろう。お昼になったらまた来ようね」
「うん」


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