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How to become a writer
以前から漠然と「物語を書いてみたい」と思っていた。
ついこの間、米アカデミー賞を獲った歴代の映画をネットで確認していたら、デルトロ監督の『シェイプ オブ ウォーター』を思いだした。
数年前に鑑賞し、エロシーンが印象に残っていた。
人間の女と不気味な生き物の魚人が愛し合いセックスする設定が、強烈にエロかった。
その設定はストーリーのためのエロで、本来エロ作品ではない。
たぶん、一部の人がエ
シモーヌ・ド・ボーヴォワール著『第二の性』を読む②
ボーヴォワールの『第二の性』の邦訳は、私が読んでいる河出文庫の新訳※1だと全3巻ある。
1巻の第一部「運命」は以下の3章から成る。
第1章 「生物学的条件」
第2章 「精神分析の見解」
第3章 「史的唯物論の見解」
本文では、第1章の生物学的条件について咀嚼した内容を書いておく。
ポイントは、生物学上の雌雄の二元性の事実と、人間の女の特徴、その身体の特徴だけでは性差別が終わらない理
シモーヌ・ド・ボーヴォワール著『第二の性』を読む①
現行の五千円札には樋口一葉が描かれている。
今度は津田梅子になるらしい。
彼女らはなぜ一万円札ではなく五千円札なのか。
その根拠は何?
(これは質問ではありません)
🔸
初版は1949年。
フェミニズムの古典と言うには新しいし、現代のフェミニズムと言うにはちょっと古い。
だが避けては通れない、一生に一度は読まずにいられない、あの書を読みはじめた。
シモーヌ・ド・ボーヴォ
シンデレラの屍を超えてゆく
お金持ちの男との結婚が女の理想という刷り込みを「シンデレラ・コンプレックス」と呼ぶなら、そこから脱却し、学問にはげむことやキャリア志向を「ジェイン・エア・シンドローム」と呼ぶらしい。
シャーロット・ブロンテの『ジェイン・エア』が脱シンデレラストーリーの原型であり、その後の女性作家にどれほど影響を与えたか、について論じる本を読んだ。※1
廣野由美子さんはNHK100分で名著の、『高慢と偏見』の回
「どれほど似ているか」
韓国を代表するSF作家キム・ボヨン著、『どれほど似ているか』( ※1 )を読んだ。
この作品は、十の短編から成る。
上の引用部は表題作「どれほど似ているか」の主人公であるAIが、宇宙船に同乗する船長へ発する言葉である。
本文ではその短編「どれほど似ているか」について紹介してみたい。
🔸ネタバレ無しのあらすじ
衛星間への食糧補給を手がける企業「一つ釜」の宇宙船が、エウロパ(※2)への補給
中村彝の夕食を作ったのは誰か?東京都新宿区にある中村彝アトリエ記念館に行った
先々月、東京駅から徒歩五分の場所にある、アーティゾン美術館へ行った。
その際に一番気になった絵は青木繁のわだつみのいろこの宮だったが、2番目に気になった絵が、この絵である↓
この絶妙な表情!
そんで帽子の被り方!
絵を見ると目が合う男に話しかけたら
こちらの期待を爽やかに裏切る言葉が返ってきそうな、やや不穏な笑み。
この顔、誰かに似てる気がする。
芸人だったか。それとも俳優だったか。
名
中島美千代 『青木繁と画の中の女』 を読んだ
先月、東京駅から徒歩5分の京橋にあるアーティゾン美術館へ行った。
私は常設展の中で、一眼見て忘れられなくなった絵があった。
青木繁という画家の[わだつみのいろこの宮]という作品だった。
上部に描かれた青年に魅了されてしまい、すこし何か、見るのが怖くなってくるほどだった。
関心を持って青木繁についての評伝『青木繁と画の中の女』*を図書館で借りて読んだ。
私が心惹かれた「わだつみのいろこの宮」
ネタバレ無し 映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』を観た
劇場で観てきた。
おもしろかった!
ストーリーをざっくり言うと、昭和31年、目玉の親父になる前のゲゲゲの鬼太郎のお父さんと、水木という名前の人間の男( 復員兵で、銀行員をやっている)との友情のようなものを描いた作品。
鑑賞後、私は夫と意見が対立した。
私の意見は、あまりに横溝正史カラー強めで、オリジナリティーがうすいのではないかというものだが、夫は、古い土着の因習、のようなストーリーは、オマー