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お仕事エッセイ

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お仕事エッセイ
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#言葉

【重要】ご報告とお知らせ

【重要】ご報告とお知らせ

いつもご覧いただきありがとうございます。
今日はご報告がありまして皆様にお伝えします。

【ご報告】

昨年秋頃から前職の勤務先でなんやかんやありましたが、この度、和解が成立しました。

弁護士を通じて元勤務先に対し、就業規則の変更・社外パワハラ相談窓口の設置などを要求した結果、全面的に会社側が僕の意向を反映することに。

当初、こんなにも早く解決できるとは思わず、元勤務先が第一案を認めない場合、

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何がモンスターを生み出すのか

何がモンスターを生み出すのか

僕のnoteでは過去にハラスメント問題について個人的見解を言及している。
あくまで僕の主観的な感想だから主張には偏りがあるかもしれない。

それでも「モンスターペアレント」、「モンスタークレーマー」、「モンスターカンパニー」など〇〇ハラスメントと共に新種のモンスターが日夜出現している現状を鑑みるとなぜモンスターは生まれてしまうのか、と考えてしまう。

その発生原因は様々であるが、思いつくままに考察

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読書録「居るのはつらいよ ケアとセラピーについての覚書」

読書録「居るのはつらいよ ケアとセラピーについての覚書」

「売上増加により収益性は改善する」、「生産性が良くなるので効率性は高まる」、「リードタイムが改善され納期遅延を起こさず顧客満足度が高まる」・・・etc

中小企業診断士試験の2次試験の答案や実務補習の診断報告書に何度、上記のようなお決まりのフレーズを書いてきたことだろう。書くたびに「何か違うな」と違和感が心の奥底に沈殿していった。

常に成長し続けなければならない、効率を高めるべきだ、という成長至

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アテ木

アテ木

20年くらい前にNHKのプロジェクトXという番組で薬師寺金堂を再建するドキュメンタリーが放映されていた。

その中で宮大工の棟梁の言葉が今でも印象に残っている。

「建物はよい木ばかりでは建たない。北側で育ったアテというどうしょうもない木がある。しかし日当たりの悪い場所に使うと何百年も我慢する、よい木になる」

木にさまざまな癖があるように、人間にも様々な人がいる。それがうまく組み合わさってこそ、

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一人前ではなく一流を目指せ

一人前ではなく一流を目指せ

一人前ではなく、一流を目指せ。
その瞬間、がつんと胸に響くものがあった。

大学卒業後、新卒で就職した会社を2ヶ月で退職し、将来への希望や目標もないまま、アルバイトをしていた。努力したって報われなければ頑張る意味などない、自分がしんどくない程度に適当に働いて金を稼いでいればいい、と斜に構えて過ごしていた。

そんな屈折していた時、祖母の知り合いの紹介で、ある建設会社の社長さんにお会いする機会ができ

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大切な絵本

大切な絵本

子どもの頃から大好きな絵本の1冊に「ぐるんぱのようちえん」という作品があります。

簡単にストーリーを紹介すると自信がなく孤独でいつもメソメソしていたゾウのぐるんぱは、仲間のゾウたちの励ましと応援によって見違えるようになり町へ働きに出掛けます。

クッキー屋さん、お皿屋さん、靴屋さん、ピアノ職人、自動車屋さんと色々な仕事を経験しますが、どこの職場でも、あまりに大きすぎる規格外のものを作るので、売り

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感じる数学

感じる数学

なぜ数学の勉強をするのか?

趣味の数学について会話をしていると必ず尋ねられる質問だ。

僕は数学者でもないし、数学に関わるような仕事(学校の教員など)についていないけれど、純粋に面白いから学習している。

目的意識をもって取り組むこと、例えば何かのスキルを身につけるために学習するというのが世間一般の動機かもしれない。

しかし、学習を継続することで初めて分かる、自分の中で腹落ちすることがあると思

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n=1のあなたの感想

n=1のあなたの感想

先月から勤務している会社で採用関係の仕事を担当するようになった。
まともな就職活動をしなかった自分が就活生とやり取りする日が来るとは何という奇遇だろう。

2014年の夏、僕は国家公務員の総合職を目指して独学で学習し筆記試験に合格したものの、官庁訪問で涙をのむ結果となった。
滑り止めとして受けた新潟県庁の最終面接で「第一志望は新潟県ですか?」との質問に対し、馬鹿正直に「官庁訪問で落ちたので受験しま

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石の上にも3分

石の上にも3分

採用活動業務の一環として「若年者の期待に応える採用活動を展開する」べく今どきの若年層、いわゆるミレニアム世代、Z世代と呼ばれる人々の話を聞くオンラインセミナーに先日、参加した。

主に座談会形式でファシリテーターが新潟県内の大学に通う学生たちに対し質問する形式だった。

印象的だったのが、就職活動で企業選びをする際に何を重視するか、という質問に対してある学生が

「福利厚生や働きやすい職場環境は最

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挨拶は潤滑油

挨拶は潤滑油

人に会う時、私が特に意識していること、それは「挨拶をする」ことです。

挨拶は他人とコミュニケーションをとる上で、とても重要なツールだと思いませんか?

例えば引っ越したばかりだとして、ご近所さんとすれ違う時、無言で(もしくは会釈のみで)すれ違うのと、一言「こんにちは」と言ってすれ違うのとでは、印象に雲泥の差が出るのです。もちろん、挨拶した方が好印象なのは言うまでもありません。

例えば職場で、「

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希望のつくり方 2016/2023

希望のつくり方 2016/2023

この記事は2016年6月25日に長岡市で東京大学社会学研究所教授の玄田有史先生が講演された内容を僕の所感を含めながら再構成したものである。

希望について

希望とは実現の過程で期待をもてるもの。
まだ実現していないものの、いずれこうなるだろうと見通しを立てることに人間は喜びを見いだす。それは捕らぬ狸の皮算用で手に入るかできるかどうか分からないけれど、実現したら嬉しいなと期待を寄せることで将来への

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僕の宝もの

僕の宝もの

一時期、ひどい自己嫌悪に陥って、3日に1回くらいの頻度で人間をやめて猫になりたいと切に願っていた。

外出することも億劫で鬱々とふさぎ込む日が続く中、部屋の整理をしていると古いアルバムが出てきた。

大学生の頃、地域の子どもたちのための学習支援ボランティアに4年間携わり卒業する時にプレゼントされた手作りのアルバムだ。

遊んだり、勉強を教えたりした子どもたちからのメッセージカードが写真と共に添えら

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読書録「ぼくは恐竜探検家!」

読書録「ぼくは恐竜探検家!」

小林快次「ぼくは恐竜探検家!」(講談社)

図書館の新刊コーナに置いてあった中学生向けの図書。
“ファルコンズ・アイ”=「ハヤブサの目を持つ男」と称され、日本一の恐竜化石といわれる「むかわ竜」を発掘した恐竜学者の小林快次教授は、僕の母校の総合博物館で研究に携わっており、学内でもたびたび話題になっていた。

華やかな経歴の陰には知られれざる挫折経験があったことに本書を読んで初めて知った。

アメリカ

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Progress

Progress

昨日の小林快次先生の著書の中で勇気をもらえる言葉があったので紹介させて頂く。

思えばそれまでのぼくは、目の前に高い壁があらわれたら、迷わず回り道をする人間だった。しかし、どうすればその壁を乗り越えられるか、のぼるべきか横からまわりこむべきか、徹底的に思考をめぐらせて壁にくらいついた経験は、これが初めてだった。
研究室のジェイコブ教授はよく、こんな言葉を口にしていた。

「もうアイデアが出ない、と

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