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日常のステップ

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#旅

日常のステップ #32 Humanityと入管問題

日常のステップ #32 Humanityと入管問題

「人間讃歌」東京都写真美術館で開催されている田沼武能の写真展「人間讃歌」を見てきた。

戦後の日本から始まり、世界中を旅して撮られた人々の生の輝き、生きる苦しみが描かれ、最後に私の大学の近くでもある武蔵野の情景が展示されていた。

英題は、"Viva! Humanity" である。humanityって、なんだろう。「人間味」、「人間性」… わたしは、人が生きる上で出てくる、酸っぱくも苦くもしょっぱ

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日常のステップ #20 大人になること

日常のステップ #20 大人になること

カリスマって、どうしてあんなに自己破壊的なところがあるんだろうねって父と話していた。

酒とドラッグへの依存と闘ったエアロスミスのスティーブン・タイラー、
車の危険な運転を好んだジェームズ・ディーン、
酒と薬を過剰摂取して亡くなったニルヴァーナのカート・コバーン…

父は、人々が彼らに陶酔するのは、食っていくためや家族のためにやりたいことを我慢し、人生を変えたいとどこかで思っている自分たちの代わり

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日常のステップ#19 羞恥心

日常のステップ#19 羞恥心

恥、という感覚がない人に出会った。
いや、あるのかもわからないけど、少なくとも私から見たら、恥や羞恥心なんて存在しないように見える人。

常に堂々としてるし、自分の欠点を誰かから指摘されても、なんか自分のことじゃないみたいに、「いや〜そうなんですよね〜」って、スルッと受け流す。

私は、そのある意味での無頓着さに憧れた。
そして、自分の羞恥心を恥じ、変えようとした。

そんなとき、谷川俊太郎の「羞

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日常のステップ#18 シシリアン・ゴースト・ストーリー

日常のステップ#18 シシリアン・ゴースト・ストーリー

日が落ちる寸前の、深い青の空。昼の生物が活動を終え、夜の生物たちが動き出す前の束の間の静寂を感じる。

友達のおさがりのスケートボードを片手にコンクリートの道に出た。家の前の道から、スケボーが導く方へ下って行くと、小さな公園に着く。そこには、大きな鱒が泳ぐ池や、白樺の木々、溶岩の上には芝桜が栄えている。

池のそばのウッドデッキにスケボーを置き、その上に腰を下ろした。左右に揺れながら、全てを飲み込

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日常のステップ#17 おつきさま

日常のステップ#17 おつきさま

朝はうまく起きれない。10時ごろに目が覚めて、オレンジジュースを飲んだのに、なんだか朝を持て余してしまって、2時ごろまで二度寝した。少し苦手だった中高時代の友達の夢を見た。

太陽は、初対面だと感じが悪いけど、慣れてくるととてもいいやつだ。朝太陽光に慣れるまでが、ちょっとしんどい。

二度寝をくぐり抜け、今日は近所の遊園地の近くまで行った。そこは子ども向けのテーマパークで、閉園後の静けさや、従業員

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日常のステップ#16 美しさ

日常のステップ#16 美しさ

東京駅から北陸新幹線に乗った。長野に向かう。

午後6時、西日が街を染めてゆく。
北に向かう車両の中、東側の窓際からは薄ピンクとオレンジに顔を赤らめてゆくビルがとつとつと続いた。

西側には、鋭いまぶしさをまとった夕日がのぞく。家族連れがシャッターを切る。

夕暮れ時の、夕日の美しさはもちろんだけど、
最後の力をふりしきって輝く日に照らされた
街や人も、負けないくらいに美しい。

夕方江ノ電に乗っ

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