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初恋という狂気の日々

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自分が体験した 初恋の思い出です 笑い話のつもりで皆さん読んでいただければ幸いです
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#中学生

初恋という狂気の日々 第三十二章〜三十三章

第三十二章 解消それはGWも明けて数日が経った 体育の授業での出来事だった
体育は隣のクラスと合同で行われる為 隣のクラスにいる絢辻さんとも関わる場面が時たまある
なので、私はいつも喋れる機会を探りながら体育の授業に出席していた

その日も❨喋れたら良いな〜❩という具合に期待しつつ 絢辻さんの方は流し目で見た
最初は絢辻さんは愛嬌さんと二人で楽しく喋っている雰囲気だったが、数十分後に様子を確認す

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初恋という狂気の日々 第二十九章

初恋という狂気の日々 第二十九章

第二十九章 哀愁 場面は中学三年生に進級した初日(前章)が終わり次の日の朝となる

私は中学1年生の頃から朝のホームルームが始まる20分前には登校するので、教室には一番最初に入ることが多かった けれども 中3からは全く違った

私は誰もいないと思い込んで教室に入ると 昨日喋った温厚さんが既に教室にいた
お互いに「おはよう」と挨拶を交わし 私が 「登校時間 早いね」と話かけると世間話をする流れと

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初恋という狂気の日々 第二十八章

初恋という狂気の日々 第二十八章

第二十八章 己の愚かさ
春休みが終わり、いよいよ義務教育最終学年である中学3年生となった
下駄箱にクラス一覧が貼り出され、生徒各々が自分のクラスを探す
私はすぐに自分が何組か見つけ出し、すかさず絢辻さんが何組であるかを確認した

結果として 絢辻さんとは、残念ながらまた別のクラスであった

私は落胆しつつも、他に誰がいるのかと名簿表を確認した
まず始めに 男子は昔から喋る人が多く 楽しめると

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初恋という狂気の日々 第二十六章〜第二十七章

初恋という狂気の日々 第二十六章〜第二十七章

第二十六章 助け合いいきなりだが、私は中2の時は完全に陰キャ枠だった

クラスの男子とは無難な関係を築いたつもりだが、クラスの女子とは相性がとことん悪かった
(今思えば自分の言動や性格 態度にも問題点は多くあったので、嫌われて当然な部分もあると反省はしている)

なので クラスの女子 7割とは話さないでいた
しかしながら 仲悪さんを中心に私の悪口である時から盛り上がる様になる

最初は「あーまたな

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初恋という狂気の日々 第二十五章

初恋という狂気の日々 第二十五章

第二十五章 身の程知らず 分相応選挙も終わり 次は合唱コンクールとなった
絢辻さんは他クラスなので、どんな状況なのかは彼女から聞いた情報くらいしかなかった
絢辻さんが様子について喋る
「ウチのクラスはある程度 統制は取れているんだけどねぇ……いかんせん 合唱委員会の担当がアレだから困る はっきりいって……無能 全く何で無能が仕事をやりたがるんだか…… 身の程をわきまえて欲しい
結局 伴奏のわ

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初恋という狂気の日々 第二十四章

初恋という狂気の日々 第二十四章

第二十四章 偉大なる絢辻詞様※中2の夏休み期間等は記載するレベルの思い出がないので 前章から約3ヶ月以上 過ぎた場面となっております

前章から時は過ぎて 春から夏そして季節は秋へと移り変わりゆく頃合いだった

生徒会選挙が開催される時期である

選挙といっても出来レースで 立候補者が少なすぎて大抵は候補者全員が当選する
というか毎年そうだった

絢辻さんはこの頃になると成績は学年No.2だっ

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初恋という狂気の日々 第二十二章〜二十三章

初恋という狂気の日々 第二十二章〜二十三章

第二十二章 無念そして新クラスへ 前章から年度が開けて 新学年つまり中学2年生へと進級した

クラス替えの結果は絢辻詞さんと別のクラスになってしまった 非常に残念である

私の心の声はこうだった ❨あぁ この一年 私の学校生活は楽しくなるのだろうか 何をカテに学校生活を過ごせば良いのか…❩

この頃になると 男子に友達がいるとか よりも 絢辻詞さんと同じクラスになれるか それが最優先事項であり、

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初恋という狂気の日々 第二十章〜第二十一章

初恋という狂気の日々 第二十章〜第二十一章

第二十章 疑心暗鬼お互い年賀状も渡し終え、冬休みが明けた

この頃になると、特にゴタゴタも起こらず月日は流れ 2月末となり
絢辻さんの精神も穏やかになったと思っていた矢先だった…

絢辻さんと遊んでいた時に 絢辻さんと仲が良かったクラスメート(独特な人なので、独特さんと表記する)の話題を私が出した

ここで軽く独特さんについて人物紹介
独特さん
・メンヘラ気質
・よく絢辻詞さんと話してる
・私

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初恋という狂気の日々 第十九章

初恋という狂気の日々 第十九章

第十九章 理解者冬休み直前にもなると 委員会やらテストやらで忙しくなる
そうした日々を過ごしていると、冬休み前日の朝
登中に時刻表くん(第十章登場)が私に近づいてきてからある話を聞いた
絢辻さん 前のクラス委員ミーティングで詰められて泣かされた

※時刻表くんもクラス委員

私は頭が真っ白になった すぐさま 教室に駆け込み
隣席の絢辻さんを待った

絢辻さんが登校してくる 体調はみるからに

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初恋という狂気の日々 第十八章

初恋という狂気の日々 第十八章

第十八章 噂の収束は突然に…… 合唱コンクールの練習も終盤に差し掛かり、クラスも比較的まとまってきていた
そうして 合唱コンクールは無事終わり 絢辻さんのリーダシップもあってか優秀賞が取れた
最優秀賞は温厚さんのいるクラスだった記憶がある

そして数日後に行事で頑張っていた人を学年で表彰するみたいな会が開かれた 絢辻さんはもちろん選ばれていたし、他クラスだと温厚さん(第十二章 参照)等といった

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初恋という狂気の日々 第十七章

初恋という狂気の日々 第十七章

※前章より初恋の人を絢辻詞ないしは絢辻さん、詞等と表記する場合アリ 詳細は前章参照

第十七章 崇拝そして行動

前章で書いた通り
合唱コンクールが近づき、毎日練習が行われていた

彼女はリーダシップを発揮し、適切なアドバイスをしつつ 自分は伴奏者としての役目を果たす。

しかも クラス委員の仕事も兼ねているので、彼女は毎日 放課後どこかしらで会議に参加したり 先生と話し合っていた。
けれども人間

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初恋という狂気の日々 第十六章

初恋という狂気の日々 第十六章

第十六章 絢辻詞秋になると 合唱コンクールといった文化系の行事が開催される
彼女はピアノが弾けるので、実行委員は別で存在するにも関わらず、この行事でも管理人的ポジションに自然となった
彼女は練習の度に毅然とした振る舞いでクラスに指示と助言をする 私には専門外なので、傍観することしかできない

そうして 多忙で役割が過多過ぎた日々は彼女を疲労させた 私は前章で書いたように、話を聞いて彼女に共感

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初恋という狂気の日々 第十五章

初恋という狂気の日々 第十五章

第十五章 仮面優等生夏休みが終わり 新学期となった
彼女は本音を吐露した 「クラス委員やったからこそ言うけど苦痛でしかないわ 正直もうやりたくない だけど周りにもう一回って期待されるのも苦痛でしかない」

その話を聞いた私ともう一人の女子が 期待されることに苦痛を感じてる本人に許可を得て旨を周りに知らせようかと提案したが、そこまでしなくても……という反応で終わった

そうしてクラス委員決めの時間

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初恋という狂気の日々 第十二章

初恋という狂気の日々 第十二章

第十二章 ギャップ萌え5月下旬頃だろうか 小6の時に遊んだ面子でまた集まった

そこで各々のクラスの印象だったり、自分達のポジションについて話題になった

そこで 彼女が優等生ポジションを確立したことが話題となった時に 面子の一人(友人Aとする)が発言した

友人A「お前と同じ部活にいて俺と同じのクラスの温厚さんってスゲーよな 優しいし富裕層の家庭だから教養深い よく仲悪さん ラジオさんと話してる

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