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初恋という狂気の日々 第二十二章〜二十三章

第二十二章 無念そして新クラスへ

 前章から年度が開けて 新学年つまり中学2年生へと進級した 

クラス替えの結果は絢辻詞さんと別のクラスになってしまった 非常に残念である

私の心の声はこうだった ❨あぁ この一年 私の学校生活は楽しくなるのだろうか 何をカテに学校生活を過ごせば良いのか…❩

この頃になると 男子に友達がいるとか よりも 絢辻詞さんと同じクラスになれるか それが最優先事項であり、私に楽しいクラスかどうかの判断基準はそれだけである、しかしながら 担任の先生はとても優秀な印象を去年から持っていた人だったので、その点は安心だった(以下 優秀先生と表記する)

 初日が終わり 帰ろうとした時だった

私のクラス前に絢辻さんが歩いてきた 
そして喋りだす「いいなぁ 優秀先生が担任だなんて  私も優秀先生のクラスが良かったわ〜 わかってると思うけど、優秀だからちゃんと迷惑かけないようにねwww」  雰囲気からして本当に羨ましそうだった
 
私は「それな クラスメンバーは正直微妙だけど 担任ガチャは大当たりだから耐えたわ 詞(絢辻さん)のクラスはどんな感じ?」 

絢辻さんは淡々と話す「まぁボチボチ無難なクラスじゃないかな?担任の先生が新人なのは気になるけど、悪い人ではないでしょ 鬱陶しいク○も少なさそうだし 独特ちゃんとラジオちゃん(こちらは第九章登場)いるのが助かった」

私も安心して話す 「あぁ そんな悪そうじゃないなら良かったし、独特さんとも特に問題なくなったのは良かった  むしろ俺の方がクラス第一印象最悪だし、今度は君に不満を吐露するコトになるかもw」

 そうすると絢辻さんは「あー…たしかにテラバドには苦手そうなクラスよね 私はいつでも話聞くよw」

そうして楽しく新学年初日は終わったのであった

第二十三章 人生の給料

  絢辻さんとは漫画を貸し借りしたり メールで話したり、土日に時たま遊ぶ形で他クラスになっても関わりは続いた

そうしてGWも過ぎた 5月中旬頃だろうか 
二人で話していた時に お互いのクラス印象の話題になった 
私 「やっぱり 苦手な人が少し多い印象だなぁ… 特に女子の団結が強すぎて怖い いつパージされるかわからんw」

絢辻詞「あのクラスの女子……あぁ…キツい 表面上だけで関わるにしても あぁいう連中は鬱陶しいわね
私のクラスはそこまで団結も強くないし、皆さん分相応だから全体主義みたいな流れは薄いかな あでも独特ちゃんが相変わらず良い人ぶっていて痛いし やっぱりメンヘラ気質が……」

私「あ、やっぱりそうなんね………実はさ 前に独特さんと話した時に〜〜」 私は第二十一章で起きた件について絢辻さんに報告した 

絢辻詞さんは冷笑しながら 「やっぱりねぇ」と納得の表情 
私が不思議そうなリアクションを取ると
彼女は続けて「あの子と関わっているのは、私が孤立しない為って側面がある いわば“都合が合う”といったトコかしら? お互い利便性を考えた結果とも言えるわね」淡々と語る

自分は質問する「なるほどなぁ でも無理はすんなよ というかコレって報告しない方が良かったかな」

その質問に対して彼女は「いやそんなことないわ むしろありがたい  むしろ陰口だったり、ゴタゴタになりそうな雰囲気があれば 逆にアナタをこれから頼るかもしれない 私を理解してくれてるのはアナタだけだから」 

私は喜んで承諾した  何故なら彼女のことを神格化して心から崇拝していたので、尽くすことは本望なのである 

 仕事で例えるならば キツい仕事であっても愛社精神と給料が高いので 残業も休日出勤も辛くはない のと同じだ

いわば絢辻さんは私にとって 人生の給料である

 

しかしながら このサラリーマン精神が とんでもないコトになるとも知らずに



この記事時点での時系列 中学2年生 春 出会って4年以上


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