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映画『BLUE GIANT』|自分をこれっぽっちも疑わない人
サックス奏者の大と、ピアニストの雪祈、ドラムの田辺。世界一のジャズプレイヤーを目指して上京した大を中心にして、3人が出会い、ジャズバンドを結成し、日本一のステージで演奏するに至るまでを描いた映画。
音楽の良さは自分には評価できない。ジャズを聴いたことはほとんどないし、音楽を聴いて、何がどう良かったと説明する言葉を持ってない。
でも、この映画が良かったかどうかは分かる。間違いなくいい映画だった。
『さみしい夜にはペンを持て』古賀 史健|日記の効用を説く自己啓発。なのにこんなに心打つ。
日記を書く過程で、日々の出来事や自分の心の動きを見つめることで、自分の人生を豊かに開いていく姿勢が身に着くぞ!という自己啓発の本。
なのだけど、中学3年生のタコジローとそれを導くヤドカリさんというキャラクターを使った物語形式になっている。タコジローが悩み、ヤドカリさんに導かれて「日記を書く」プロセスを経ることで悩みと向き合い、変化していく過程を描いている。読者は、日記を書くことの効用が感情を伴って
『街とその不確かな壁』を読んで何を感じたか。
評論は評論として意味がある。自分だけでは気付けなかった過去作とのつながりや、著者が別の場所で語っていた言葉を踏まえた解釈なんかを教えてくれるし、その作品が”一般的に”持つ意味を教えてくれる。ホンマにありがたいことやわ。
でも、それはワイの人生とはほとんど関係ないんよね。というそのことを教えてくれたのは、村上春樹だった気がするわ。他人がどんなに言葉を尽くして村上春樹について語っていても、自分が村上春
『THE FIRST SLAM DUNK』を見て
この映画を企画してくれた方、作った方すべてに感謝をささげたくなるような映画だった。一番好きな漫画がSLAM DUNKで、SLAM DUNKを超える漫画は出てこないと思っている。観る前は少し心配していたけれど、期待を上回る映画だった。本当に、観てよかった。
マンガでも試合のスピード感・緊迫感は表現されていると思ってたけれど、映像によって表現されたスピード感は、特別なものだった。試合のラスト1分、劇場
プリキュアだって辛いことは嫌だ|ヒーリングッドプリキュア42話「のどかの選択!守らなきゃいけないもの」
裏切られたわ。ダルイゼンを助けることを選ぶと思い込んどった。。
癒すことを使命としたプリキュアが、(これまで敵対関係にあったとはいえ)キングビョーゲンという巨悪の前に傷ついたダルイゼンを突き放す選択をするとは思ってなかった。
42話を見た後は「そりゃそうだよな。これしかないよな。」と思う説得力のある選択なんだけど、見る前にこれを予想することは出来なかった。こういう時にシナリオ力を感じてグッとくる
善良さと傲慢さは似ている「傲慢と善良」辻村深月
1.本の紹介
本屋大賞つながりで、2018年度の大賞辻村深月さんの『かがみの孤城』読もうと思ったのですが、出たばかりということで最新作を手に取りました。出たばかりで本作はまだ賞などとっていませんが、作家生活15周年で22作目の長編小説です。直木賞・本屋大賞を受賞した売れっ子作家です。
2.140字のあらすじ39歳の架と、35歳の真実。婚活を経て出会った二人が結婚するまでを描いた恋愛(??)小説
血のつながりは無くても、子どもは愛されることができる「そして、バトンは渡された」瀬尾まいこ
1.本の紹介
2019年度の本屋大賞受賞作、ということで手にとりました。受賞インタビューとかを読むと、教師としての経験が結構反映されているようです。いくつか映像化されている作品もありますが、瀬尾さんの小説は初めて読みました。
2.あらすじ
1:実父と再婚相手(梨花さん)との暮らし
まず、小学校に入る前に母親が事故で亡くなる。そして実の父は、娘の健やかな成長を願い、優子の第2のお母さんになる梨
鼻下長紳士回顧録 安野モヨコ
これからの安野モヨコの作品が楽しみになる作品だった。
この作品自体のクオリティが高いのはもちろん、(なかなか作品を描けなかった)作者がこれから漫画家として生きていくんだという決意表明の作品でもあったように思う。
メインストーリーは、娼館で働くコレットが、イケメンのレオンに惹かれ、「レオンと幸せになりたい」と感じつつも、レオンの死をきっかけに「レオンに消えてほしかった」という自分の本当の欲望に気づ