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『走れメロス』超解釈!ラノベ風にアレンジしたら嫌いな現代文でもちょっと面白いと感じられた話
こんにちは、水無瀬あずさです。2月13日~15日は長男(中2)の期末テストで、毎日頑張って勉強している姿を見守っています。
さて、国語のテスト範囲に太宰治の名作『走れメロス』があるということで、「メロスってどんな話だったっけ?」と気になり、長男にいろいろと質問をしていましたら、「あれ?そんな話だった?」となんだか戸惑ってしまいました。確か高校生の時に読んだ記憶があるものの、「メロスが友情のために頑張って走る話」ってことくらいしか覚えておらず、大した感想を抱いた覚えもなかったのです。が、話を聞いてみると、「メロスってそんな自分勝手なやつだった?」「親友のセリヌンティウス、なにも関係ないのに巻き込まれただけやん・・・」って非常に理不尽に感じたんですよね。
※Amazonアソシエイトです
そのあとも長男とずっとメロス談義をしていて、「これってエンディング分岐できそうだよね」って話で盛り上がりました。ゲームやラノベ、なろう系とかなら絶対分岐するやつ。「どっちかというとメロスが死ぬエンドの方が倫理的に正しい気がするよね」「セリヌンティウス、内心はめっちゃ怒ってるからたぶん恨んで殺すルートも考えられる」など、想像を膨らませたら無限大って勢いで話が続き、こういう無駄な考察は大変に面白いと感じました。
そこで今回は、長男との話で盛り上がった『走れメロス』の内容を改めて振り返ってみるとともに、エンディング分岐を考察したり現代風にアレンジするなど、名作を捏ねて捏ねて捏ねくり返してみようと思います。私って超が付く文系人間のくせに昔から現代文はどうしても苦手だったんですが、大人になった今なら、より自由な発想でアレンジや解釈を楽しめそう。現代文が苦手という人も、そんなふうにしていけば「現代文って意外と面白いじゃん?」って感じられるのかもなって思いました。
読書や文学が好きな方はもちろん、理系の方、文学が苦手な方も一緒に、現代文と自分なりに楽しく付き合える方法を模索してみてはいかがでしょうか。
『走れメロス』簡単なあらすじ
まず初めに、『走れメロス』をそもそもよく知らない方、または私のように昔読んだけど忘れちゃったって方のために、簡単なあらすじをご紹介します。ChatGPT3.5(無料版)に聞いてみたら地味に間違っていたので、GPTさんの説明をベースに私の方で手を加えたものになります。なお吹き出し(「」内のセリフ)は水無瀬による意訳ですので悪しからず。
メロスという青年は、友情に厚く、約束を大切にする性格の持ち主です。彼には両親も妻もおらず、16になる妹と助け合って暮らしていました。この妹が間近に結婚式を控えていたため、メロスは準備のためにシラクスの町へやってきました。シラクスには、竹馬の友である石工・セリヌンティウスが住んでおり、久しぶりに訪ねていくのが楽しみです。
しかしメロスは、よく見知ったはずのシラクスの街に違和感を覚えます。2年前に訪れたときは活気があったのに、あまりにも静かすぎるのです。道行く老人から(強引に)聞き出したところ、国王ディオニスが国民を信じられず、難癖をつけては手当たり次第に死に追いやっているというのです。「呆れた王だ、ぶっ飛ばしたる!」メロスは激怒し、王に文句を言おうと王城へ行き、当然ながら捕縛されます。メロスの持ち物に手刀があったので、騒ぎが大きくなってしまいました。
メロス「お前、国民を殺しまくっとるらしいやないか、それでも国王なんかゴミカス」
国王「うっさい!人の心は当てにならんのじゃ、この下民が」
国王は言います。「綺麗事を言ってたって、人間は腹の底で何を考えているか分かったもんじゃない。お前も磔になって詫びても知らんからな!」するとメロスは「オレはちゃんと死ぬ覚悟ができているから命乞いなんてせえへん。ただ処刑までに三日間の日限がほしい。妹に結婚式をあげさせ、必ずここに帰ってくるわ」と言います。
「いやいやいや、処刑されるためにわざわざ帰ってくるアホおる?」と笑う国王に対し、メロスは「絶対帰ってくるっちゅーねん。そんなにオレを信じられへんなら、この町に住む親友セリヌンティウスを人質にしたらええわ。オレが帰ってこんかったら、代わりに友人を絞め殺したって」と頼みます。そうして竹馬の友セリヌンティウスは王城へ呼び出され、縄打たれながらメロスの帰りを待つのでした(気の毒)。
メロスは大急ぎで村へ帰って妹と婿に翌日結婚式を(強引に)挙げさせ、疲れたのでちょっと寝て、寝過ごしたかとあわてて飛び起きて出発し、
「でも帰ったら殺されるしな・・・」と立ち止まりそうになりながらも頑張って進み、前日の大雨で川が氾濫し橋が壊れたなかを泳いで渡り、渡ったかと思ったら山賊3人に襲われるも返り討ちにし、そして走りました。が、さすがに疲れ果てて倒れ込み、「もうどうでもええわ。セリヌンティウス、ごめんな。でもオレも死ぬし許してくれや」と意識を失います。
目を覚ますと湧き水があり、メロスはそれを一口飲むと希望を取り戻し、再び走り始めます。ちなみにメロスはこの時点でほぼ全裸。シラクスの街が近づいてきたとき、セリヌンティウスの弟子であるフィロストラトスに呼び止められました。フィロストラトスは「もう走っても無駄やねん、お前が遅すぎたせいで、あの方はまさに今死刑になるところや!」と泣きながら訴えます(煽り厨)。
「いや、まだ陽は沈んでへん!」とメロスは再び走り始め、とうとうセリヌンティウスの待つ刑場に突入しました。間一髪間に合い、セリヌンティウスの縄はほどかれましたが、メロスは言います。「オレの頬をちから一ぱい殴ってや。オレは途中で諦めようとしてしまった、申し訳ないから殴ってくれや」と。そこでセリヌンティウスはメロスの右頬を殴ります。続いてセリヌンティウスも言います。「オレはこの三日間で一度だけ君を疑ってもーた。だから君もオレを殴ってくれ」と。そこでメロスもセリヌンティウスを力いっぱい殴りました。二人はひしと抱き合い、喜びのあまり大声で泣きました。
群衆から歓声があがるなか、二人の友情を見た国王は「なんてええ話や。どうかわしをも仲間に入れてくれや」と言い、暴君は無事改心したのでした。めでたしめでたし。・・・というところで、ひとりの少女がメロスに赤いマントを渡してきます。メロスが不思議な顔をしていたので、セリヌンティウスが「お前、いま全裸やで。お嬢さん恥ずかしがっとんねん」と教えてあげました。それを知った英雄メロスは赤面したのでした。
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この物語は、人を信じることの大切さと難しさ、そして人間らしい矛盾を描いているそうです。文学作品としては評価が高い名作ですが、何というか・・・うーん・・・って感じ。
読んでみると、国王は「お前を処刑する!」って明言したわけではないんですよね。でもそれに対してメロスは「俺は死ぬ覚悟が出来ている・・・!」とかイキっているわけで、なんかもう一人で勝手に盛り上がっただけなんじゃないか説さえあります。嫌いだなー、私この人。しかも結婚式から戻る最中には諦めちゃったりなんかして、いや死ぬかもしれないって落ち込むのは分かるとして、巻き込んだセリヌンティウスのためにもそこは踏ん張れやと思いました。
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というかセリヌンティウスは全然関係ないのにいきなり「竹馬の友だから」とか意味不明な理由で駆り出されて、しかも鞭打ちされ、処刑されるかもしれない恐怖に耐え抜いたわけで、これもうもっとメロスに怒っていいやつやと思います。弟子のフィロストラトスはかなりの煽り厨で性格悪いなコイツと思いつつ、怒りはごもっともだと感じました。だって全部お前のせいだよメロス。作品内では最終的にメロスのことを「勇者」とか扱われていますが、いや全然勇者じゃないじゃんって思っちゃいます。
あとまあ、そんな話だっけ?と思った第一位として、メロスがただの裸族だった件について。一体どこから全裸だったのか知らないが、公然わいせつ罪極まりないですね。必死すぎて気づかなかったということなんだとは思うんですが、目のやり場に困るので、逝ってヨシ!
なお角川つばさ文庫のメロスが超絶イケメンすぎてドン引きだったので、ここでぜひご紹介したい。仕方ないなイケメンなら許すほかない。イケメン無罪。
『走れメロス』のタイトルをアレンジしてみよう(イメージ画像つきで)
『走れメロス』ってタイトルがなんかこう、古いんですよね。やっぱりイマドキ風に、ラノベとかなろう系みたいなタイトルにアレンジしてみたら面白いんじゃないかなと思いました。
bingAIのGPT-4と対話をして「『走れメロス』を~~みたいな話にアレンジした時のタイトル案を教えて」みたいな感じでアイデアを貰い、いろいろ捏ねくり回して考えてみました。
ラノベ風:
「暴君を怒らせて処刑されることが決まったオレが妹の結婚式に出て親友を救出するまでの3日間」
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(処刑されるのがなぜか妹になっている)
悪役令嬢マンガ風:
「私を処刑してください~暴君から竹馬の友を守る方法~」
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(「少女漫画風」って指定したら引っ張られすぎている)
異世界ファンタジー風:
「死刑宣告を受けた勇者、最後の3日間で親友(とも)を救う旅に出る」
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(仲間がなんかみんな陰キャっぽい)
厨二病風 ※長男(中二)考案
「メロスの伝説~神に見放されし男~」
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(敵が神なのかな)
サスペンス風:
「死刑宣告~友の救出へのカウントダウン~」
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(爆弾処理班・・・?)
バトル漫画風:
「闘志の炎、メロスと暴君の激闘」
![](https://assets.st-note.com/img/1708048570834-emMMLSbkoS.jpg?width=800)
(どっちがメロス?女神かわゆい)
ミステリー風:
「最後の約束、メロス死刑台からの脱出」
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(ちょっとDEATHNOTEっぽい)
BLマンガ風:
「紅蓮の誓い、友とメロス禁断の愛」
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(「メロス」っつってんのになんで中華風?あと手どうなってんの)
熱血マンガ風:
「爆走メロス」
![](https://assets.st-note.com/img/1708049325967-8W6wbHmNdx.jpg?width=800)
(「ギャグ漫画風に」って指定したらこうなった)
ファミリードラマ風:
「家族の絆、走るメロスの幸せな日々」
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(あ、メロス犬になったわ)
ホラー映画風:
「メロス処刑台の誘い~冥府の因縁」
![](https://assets.st-note.com/img/1708049443471-IU7I20xaqh.jpg?width=800)
(DVDジャケットって指定したらこうなった)
テスト勉強をしている長男が「いやホントにお母さん何言ってんの!?」と真顔で突っ込んできたので、この辺でやめます。皆さんはどれが気になりましたか?個人的にはBL風のやつがいい出来で気に入っています。もっとアレンジを考えたい。
ChatGPT無料版も面白かった
最初にChatGPT(無料版/GPT3.5)にメロスのあらすじを聞いたところ、ずいぶんと違うお話を作っていたのでビックリしました。なんでも、セリヌンティウスが国王に反逆し処刑されることになり、メロスが身代わりになって処刑されそうになるところをセリヌンティウスが救うという話になっていたんです。
物語はクライマックスで、メロスが処刑の瞬間になってもセリヌンティウスが現れず、メロスが絶望に打ちひしがれる場面で結末を迎えます。しかし、最後にセリヌンティウスが姿を現し、実は彼が王の計略により隠れていたことが明かされます。友情と信頼が勝利し、メロスは救われるとともに、物語は感動的な結末を迎えます。
「セリヌンティウスが王の計略により隠れていた」っていうのがよく分からないんですよね。王は実は敵ではなかったってこと・・・なのか?よく分からなすぎるので、しっかりと訂正してあげました。で、その流れで、「『走れメロス』のタイトルをアレンジして、ラノベ風にしてみてください」とお願いしたところ、返ってきた答えがこちらです。
『異世界で裏切り者と呼ばれ、処刑されることになった俺が、最強の仲間たちと共に王都を目指して駆け抜ける物語』
話変わっとるがな!!!ラノベに引っ張られすぎて「異世界」が出てきたのは評価するとして、最強の仲間達って誰のこと?まさかセリヌンティウスは仲間判定なのか?
面白かったから、あと10案出してもらいます。
『裏切られた異能力者、最後の力を振り絞り仲間と共に絶望の都市を駆け抜ける』
『異界の裏切り者、最強装備を手にし仲間たちと共に大冒険』
『謀略に巻き込まれた俺、5日間で仲間と共に反逆の旅路へ』
『死刑宣告を受けた勇者、最後の3日間で仲間と共に魔王の城へ向かう』
『異能力者メロス、処刑の危機から逃れ、新たな仲間たちと共に世界を救う』
『時空を超えた友情、裏切りに翻弄された俺が最強の仲間たちと冒険の旅へ』
『裏切り者メロス、運命を切り開くために最強クラスの仲間たちと冒険に挑む』
『異世界の絶望、死を覚悟した俺が仲間たちと共に未知の冒険へ』
『異世界で死刑宣告、最後の3日間で仲間と共に王都を駆け抜ける』
『運命の裏切り、処刑の危機を乗り越え最強の仲間たちと冒険の旅へ』
これらのタイトルは、「なろう系」の要素を取り入れつつ、「走れメロス」のテーマ性に合わせてアレンジされています。
うん、メロス異能力者になっちゃったよね。あと3日とか5日とかいろいろブレている。最強装備ってなんだ山賊から奪ったのか。もはやアレンジっていうかこれ違う話では?って感じでしたが、ひとしきり笑わせてもらったので問題はナシ!普段私はあまり生成AIって使っていないのですが、たまに触ると面白いなあ、よくできているなあと関心します。
『走れメロス』のエンディング分岐を考えてみよう
少し前に、インディーゲーム『UNDERTALE』をご紹介したのですが
このゲームは複雑なエンディング分岐があり、物語の進め方によってグッドエンドにもバッドエンドにもなるというのが魅力の一つです。そして『走れメロス』を読んでいると、人間って実はいろいろな場面で分岐と選択を繰り返しているんだなということに気づきます。メロスはさまざまな分岐で自分にとって最善の選択をした結果、最高の結果へたどり着いたという物語でもあるということです。そう考えると、さすがは太宰治、よく練られた作品なんだなあと感じました。
ただこのnoteではそんな真面目なお話を書きたいのではなく、いろいろな分岐の可能性について考えてみたいと思うのです。どこに分岐点が潜んでいるのか、それはまさに人生の分かれ道。皆さんはどんなルートが最高のエンドだと思いますか?
グッドエンディングルート
やほりいちばん「めでたしめでたし」となるのは、『走れメロス』本来の終わり方ではないでしょうか。メロスが処刑されそうになり、セリヌンティウスを人質にしたうえで妹の結婚式を終わらせ、苦難を乗り越えて友を救い、さらにそれをみた暴君も心を改めるというもの。みんな生き延びて世界も平和になりました。良かったね。
ただこれ一番の被害者は、全然無関係なのにいきなり矢面に立たされたセリヌンティウスですね。いくら竹馬の友だからって、やっていいことと悪いことがあると思うんだわ。よく文句も言わずに身代わりになるのを受け入れたもんだと思います。バカなのかな。
トゥルーエンディングルート
長男いわく、「そもそも処刑されると決まったのはメロスなんだから、メロスが処刑されて終わるのが正しいエンド」とのことです。まあ、、そういう考え方もあるかって感じ。
ということで本来の正規エンドは、メロスが王様に歯向かって処刑が決まり、「妹の結婚式がある」と訴えたが聞き入れられず、そのまま処刑されてしまうというパターン。セリヌンティウスの出番はなしでいいでしょう。まあエンディングでメロスのお葬式があり、悲しみに暮れるセリヌンティウスと妹の姿が描かれるくらいかな。
というか、そもそも王様、メロスに結婚式へ行くことをよく許してくれたよなって感じです。刃物を持って王城に突っ込むやつ(=メロス)なんてただのヤバいやつなんだから、有無を言わさず処刑されても文句は言えない気がします。王様は暴君なんて言われているけど、そこまで悪の心に染まっているわけではなかったということなのでしょうか。
バッドエンディングパターン
バッドエンドのパターンは、考えれば考えるだけありそうなので、箇条書きで並べてみましょう。プレイヤー(?)であるメロスの選択肢をどれにするかが重大な分岐点になりそう。
◆パターン1:何も起こらないエンド
暴君と化した国王には怒りを覚えるが、妹の結婚式を控えていたため怒りを抑えて買い物を済ませ、普通へ村に帰る
◆パターン2:メロス処刑エンド
苦難を乗り越えて3日後に刑場へ戻り、人質のセリヌンティウスは解放されるが、メロスは予定通り処刑される
人質として召喚されたセリヌンティウスが、メロスの代わりに人質になるのを拒否する
◆パターン3:セリヌンティウス処刑エンド
「どうせ間に合わないし」と妹の結婚式に行くことを諦める
村に戻って妹の結婚式を挙げ、そのまま飲んだくれて寝てしまう
妹婿とケンカになり、翌日に結婚式を挙げられない
濁流や山賊の襲来を撃退したが、疲れすぎてそのまま期限まで寝てしまう
セリヌンティウスの弟子に「もう諦めろ遅すぎた、あの方は手遅れだ」と言われたのを鵜呑みにし、刑場へ行くのを諦めてしまう
◆パターン4:メロス・セリヌンティウスともに死亡エンド
濁流で溺れて死に、間に合わなかったのでセリヌンティウスも処刑
山賊に襲われて死に、間に合わなかったのでセリヌンティウスも処刑
セリヌンティウスと感動の再会を果たすが、国王は納得できず「やっぱどっちも処刑するわ」と二人とも処刑される
こうやって並べてみると、セリヌンティウスの死亡フラグ回避が難しすぎる話ですよね。いや本当によく助かったものです。ていうかセリヌンティウスは何も悪いことはしていないのにね。
裏エンディングルート
裏エンディングは、ぶっちゃけ「なんでもアリ」ルートだと思うので、完全二次創作でお楽しみください。いくらでも出てきそうだけど。
メロスが走っている間にセリヌンティウスが国王を説得し、それにより国王は心を入れ替える。王様は名君となり、メロスが戻ってくるかどうかにかかわらずめでたしめでたし
妹の結婚式のために村に戻ってきたメロスだったが、実は妹がメロスに対して深い恨みを抱いており、メロスは妹により刺殺される。これによりメロスは死亡、メロスが戻ってこないのでセリヌンティウスも処刑される
メロスが旅の途中で「システム」と呼ばれる存在と遭遇し、無敵の力を手に入れる。その後村に戻り妹の結婚式を挙げ、ワープで刑場へ戻りセリヌンティウスを救出。暴君も懲らしめてめでたしめでたし
メロスを待つセリヌンティウスと国王の前に異世界から転生した聖女が現れる。聖女は清い心で暴君の心を静め、平静を取り戻した国王によってセリヌンティウスの処刑は無くなる。しかし罪のないセリヌンティウスを人質として差し出したメロスは捕らえられ、投獄されてしまう。獄中で後悔の念に駆られるメロスの心をも聖女が癒し、すべての罪は許された。めでたしめでたし
目が覚めると自分の部屋の天井だった。「なんだ、全部夢だったのか」そう思って俺は支度をして学校に向かった
さまざまなファンタジーや転生モノ、悪役令嬢モノのマンガを読みまくっている私の壮大な妄想物語をお届けしました。聖女があーだこーだの話は、LINEマンガとかでよくある都合のいい転生悪役令嬢モノをベースに考えたものです。メロスにもまだまだ新しい展開が考えられそうですよね。なんかごめんなさい。
結び
長男の期末テストの範囲だからってことで、こんなに一生懸命『走れメロス』のことを考えたのに、昨日長男から衝撃の告白を受けました。「メロスはテスト範囲じゃなかったっぽい」と。え、そんなことってある!!?テスト範囲をなぜ間違えるし!?
ということでこの考察は私と長男の単なる悪ふざけとなったわけですが、考察自体はなかなか面白かったのでnoteとして残そうと思ってこれを書いています。「アホみたいなことを大真面目に考察して書く」が私のnoteにおける隠れた命題だったりするので、その意味では趣旨に沿った企画だったということでしょうかね。ていうか今回書いて見て文学の超解釈は結構面白かったので、またそのうちやるかもしれません。子どもたちの国語の授業に今後も期待したいところです(そうでもなきゃ文学作品なんて読まないので)。
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