松本 麻美 Asami Matsumoto

のんびりしたくて、いつも抜け道を探しなが生きています。6歳の息子と4歳の娘と博士号に通…

松本 麻美 Asami Matsumoto

のんびりしたくて、いつも抜け道を探しなが生きています。6歳の息子と4歳の娘と博士号に通う夫との冒険の毎日。 2020年に地方移住からの2023年にNZに移住。 Youtubeは毎週土曜日に配信中https://www.youtube.com/@asamissimo2

記事一覧

「さようなら」は突然に

久しぶりに息子が、娘との喧嘩以外での涙を見せたある晩。 小学校で仲良しだったお友達が、シンガポールに引っ越すことになった。 イギリス人のお父さんと韓国人のお母さん…

もう、「デジタルネイティブ」とか言ってられない

「オレ、いつか日本に行ったらここに行きたい・・・!」 6歳の息子がiPadのGoogle mapで、彼の憧れの場所を興奮した様子で見せてくれた。最近、息子はYouTubeの視聴制限時…

波長が合うか

オークランドの夜が公式に訪れるちょっと前の、夕暮れどき。 「You are my best friend!!」 そう言いながら、6歳の息子が走っていく車を猛ダッシュで追いかけていく。 去っ…

そのあたりの距離感

「オレは、今日、Official髭男dismのUniverseが聴きたい」 息子が、冬休みのホリデイスクールに向かう車の中で、BGMリクエストをしてきた朝。 今、ニュージーランドの小学…

ドキドキの成績表

去年の今頃は、一体ニュージーランドに来るという選択肢が本当に子どもにとって良かったのかどうかと、ひっそりと自問自答していた。 息子が通う小学校では、成績表が一年…

「日本語が話せなかったら、お友達じゃない」

娘がニュージーランドで通う保育園には何人か日本人の子が通っている。 ある日、その日本人の一人の子と娘がタッグを組んで、他の子どもたちに意地悪なことを言ってまわっ…

海外生活、1年6ヶ月目の子どもたちの変化

先日、6歳の息子が40度近い熱が出て4日くらいが経った頃。 熱った顔で涙目になりながら、か細い声でボソッとつぶやいた。 「オレ、早く学校に行ってまたLearnしたい。」 明…

男の子だとか、女の子だとか

先日、スーパーマーケットに行ったら突然のサプライズに子どもたちが感動した。 スーパーの出口で、店員さんが子どもたちにこっちの「雑誌」を特別無料配布していたのだ。…

海外のお誕生日会事情

毎回、色々びっくりするし、同時に心がとってもあたたかくなる。 こっちに来てから、娘と息子がお友達のお誕生日会によく呼ばれるようになった。 ニュージーランドでは子…

「でも、いやだった。」

「娘さんの保育園はどうですか?」 先日、娘が小学校に上がる前の無料健康診断に行った時に、そこの女医さんが私に質問をした。 ここ、ニュージーランドでは子どもたちは5…

習熟度別のクラスにIT教育・・・NZの小学校

プールつきの大豪邸。 全面ガラス窓で日当たり抜群の気持ちの良い家。 森の中の可愛いログハウス。 6歳の息子は、バーチャルの世界で彼の夢を一つずつかなえていっている…

大幅アップデート中

我が家の歴史の中で新しいチャプター始まるようだ。 息子の歯がついにグラグラし始めた。 ちょうど、6歳6ヶ月。乳歯の生え替わりが早い子どもたちが増えている中では、息…

遊び三昧

クロックスにつけるシューアクセサリーが突然、増えた。 6歳の息子のクロックスに、お友達の誕生日会でもらったナマケモノのキャラクターが加わり、最近は別の子からもらっ…

ふりふりとキラキラの世界で踊る君に

4才の娘が通っているダンス教室から、突然 「先生からのプレゼントです」 という簡素なメッセージと一緒に、音楽が数曲送られてきた。 なんだなんだ?と早速、音楽を再生し…

その先に、たくましさがあるのだから

息子が最近、また新しい環境で挑戦している。 息子は今年から学校が終わったあとに、学童のような場所にたまに通っている。日本の学童の事情は細かくは分からないのだが、…

海外で暮らして1年3ヶ月経った子どもたちの変化

ニュージーランドで暮らして1年3ヶ月、息子と娘の身体にちょっとした異変が起きている。 ある日、娘にサンダルを履かせようとしているときに、気付いたのだ。娘の足の裏の…

「さようなら」は突然に

「さようなら」は突然に

久しぶりに息子が、娘との喧嘩以外での涙を見せたある晩。
小学校で仲良しだったお友達が、シンガポールに引っ越すことになった。
イギリス人のお父さんと韓国人のお母さんを持つ元気な男の子は、息子の英語がまだたどたどしかったころに、初めてプレイデートに誘ってくれた子だ。
その韓国人のお母さんが私と同じようにカナダの大学を出ていたり、同じアジア人同士ということなどもあってお互い話しやすく、都合が合えば平日の

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もう、「デジタルネイティブ」とか言ってられない

もう、「デジタルネイティブ」とか言ってられない

「オレ、いつか日本に行ったらここに行きたい・・・!」

6歳の息子がiPadのGoogle mapで、彼の憧れの場所を興奮した様子で見せてくれた。最近、息子はYouTubeの視聴制限時間が過ぎた後、こっそりとそのまま親のiPadで遊んでいる。そして私も息子がどんなことができるのか見てみたくて、好奇心でしばらくは放置していることがある。
どれどれ。どんな素敵な場所なんだい?と、見てみると、地味な感じ

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波長が合うか

波長が合うか

オークランドの夜が公式に訪れるちょっと前の、夕暮れどき。
「You are my best friend!!」
そう言いながら、6歳の息子が走っていく車を猛ダッシュで追いかけていく。
去っていく車の後部座席の窓が全開になり、そこから息子の大好きなお友達が大きな声で叫ぶ。
「You are my best friend!!」

青春映画のようないちシーンが目の前で繰り広げられていた。
そして車が行っ

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そのあたりの距離感

そのあたりの距離感

「オレは、今日、Official髭男dismのUniverseが聴きたい」
息子が、冬休みのホリデイスクールに向かう車の中で、BGMリクエストをしてきた朝。
今、ニュージーランドの小学校は2週間の冬休みに入っている。

休みのたびに、息子はせっせとホリデイスクールに通う。これは通常の小学校の時間、つまり朝の9:00くらいから午後3:00くらいまで、預かってくれるプログラムで、多様な民間業者が提供し

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ドキドキの成績表

ドキドキの成績表

去年の今頃は、一体ニュージーランドに来るという選択肢が本当に子どもにとって良かったのかどうかと、ひっそりと自問自答していた。

息子が通う小学校では、成績表が一年に二回、親のメールアドレスあてにデジタルで届く。
ちょうど一年前、何の前触れもなく、突然メールアドレスに届いたその報告書は、息子が小学校で苦労している様子が手に取るように分かるものだった。
別に自分の子どもに「頭が良い」とか「成績が良い」

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「日本語が話せなかったら、お友達じゃない」

「日本語が話せなかったら、お友達じゃない」

娘がニュージーランドで通う保育園には何人か日本人の子が通っている。
ある日、その日本人の一人の子と娘がタッグを組んで、他の子どもたちに意地悪なことを言ってまわったらしい。

「日本語が話せる人じゃなかったら、友達じゃないんだよー!」

と。

4歳くらいの子どもにありがちな、人の気持ちを推しはかるところまでの社会性がないが故の、無邪気さと残酷さが入り混じった発言だ。
中にはこういうことを言われて、

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海外生活、1年6ヶ月目の子どもたちの変化

海外生活、1年6ヶ月目の子どもたちの変化

先日、6歳の息子が40度近い熱が出て4日くらいが経った頃。
熱った顔で涙目になりながら、か細い声でボソッとつぶやいた。
「オレ、早く学校に行ってまたLearnしたい。」
明日こそ学校に行けるかな?と話しながら夜寝るのだけど、結局翌朝には「高熱のためお休みです」という連絡を学校アプリで入れる毎日が続いていた。そして息子の中では早く学校で勉強したいという思いがふつふつと湧きおこってきたのだ。
ベッドの

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男の子だとか、女の子だとか

男の子だとか、女の子だとか

先日、スーパーマーケットに行ったら突然のサプライズに子どもたちが感動した。
スーパーの出口で、店員さんが子どもたちにこっちの「雑誌」を特別無料配布していたのだ。どうやら、イギリスの国王のお誕生日だからめでたいね!ということでのプレゼントだったらしい。普段の生活で、全く意識したことがないイギリスとの繋がりを、意識させられる瞬間だが、そこに「支配国」「被支配国」だった歴史の重さは感じない。無邪気な感じ

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海外のお誕生日会事情

海外のお誕生日会事情

毎回、色々びっくりするし、同時に心がとってもあたたかくなる。
こっちに来てから、娘と息子がお友達のお誕生日会によく呼ばれるようになった。

ニュージーランドでは子どもたちのお誕生日会にお友達を呼んで盛大にお祝いすることがポピュラーなようだ。
「盛大に」といっても、それぞれの家庭の方針や思いがあって、招待されるお友達の数や開催場所などは多様性がある。
でも共通して、親の子どもへの愛を感じるし、そして

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「でも、いやだった。」

「でも、いやだった。」

「娘さんの保育園はどうですか?」

先日、娘が小学校に上がる前の無料健康診断に行った時に、そこの女医さんが私に質問をした。
ここ、ニュージーランドでは子どもたちは5歳になると小学校に入学することになっている。時期が来たら、各家庭が自分の子どもを通わせたい小学校に、入学申し込み書を提出して許可をされたら入学のその日を待つ。その申し込み書類の中には、健康診断を受けているか、予防接種をちゃんと受けている

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習熟度別のクラスにIT教育・・・NZの小学校

習熟度別のクラスにIT教育・・・NZの小学校

プールつきの大豪邸。
全面ガラス窓で日当たり抜群の気持ちの良い家。
森の中の可愛いログハウス。

6歳の息子は、バーチャルの世界で彼の夢を一つずつかなえていっている。
現実世界でいくら両親に期待しても難しくても、マイクラの世界では彼がスキルをアップさせれば、なんだって自分が見たい世界を自分で作り出せるのだ。

最初のころこそ作業台すら作れず、うまく思った方向に移動できないと半泣き状態だったのに、随

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大幅アップデート中

大幅アップデート中

我が家の歴史の中で新しいチャプター始まるようだ。
息子の歯がついにグラグラし始めた。

ちょうど、6歳6ヶ月。乳歯の生え替わりが早い子どもたちが増えている中では、息子は遅めな模様。周りのお友達が歯が抜けたんだーと歯抜け姿をスースーと披露している様子を、自分よりも「大人」への道を一歩早く進んでいくんだなーと羨ましく眺めていたらしい。

「My teeth is wobbly! I finally h

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遊び三昧

遊び三昧

クロックスにつけるシューアクセサリーが突然、増えた。
6歳の息子のクロックスに、お友達の誕生日会でもらったナマケモノのキャラクターが加わり、最近は別の子からもらったポケモンボールが加わった。
クロックスに26個も穴はいらないだろう、と少し前まで思っていたのだが、この穴の使い道の一つを学んだ瞬間だ。

クロックスのアクセサリーが増えると同時に、息子がコレクションしているポケモンカードが、少しずつ減っ

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ふりふりとキラキラの世界で踊る君に

ふりふりとキラキラの世界で踊る君に

4才の娘が通っているダンス教室から、突然
「先生からのプレゼントです」
という簡素なメッセージと一緒に、音楽が数曲送られてきた。
なんだなんだ?と早速、音楽を再生してみると、横にいた娘が突然、ピクッと反応して目の色を変えて、踊り始めるではないか!

ダンス教室から送られてきたプレイリストでは我が家ではかけることが滅多にないような曲が次から次へとかかるのだが、どの曲も娘は嬉しそうに、教室で習った振り

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その先に、たくましさがあるのだから

その先に、たくましさがあるのだから

息子が最近、また新しい環境で挑戦している。

息子は今年から学校が終わったあとに、学童のような場所にたまに通っている。日本の学童の事情は細かくは分からないのだが、ここの学童は本当にシンプルにすんなり入れた。
携帯のSMSで担当者と軽く相談して、ウェブサイトから申し込みをして、はい翌日からどうぞーという感じで、あまりのあっけなさに親の方の心の準備ができないほどだった。

学童、「アフタースクールイン

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海外で暮らして1年3ヶ月経った子どもたちの変化

海外で暮らして1年3ヶ月経った子どもたちの変化

ニュージーランドで暮らして1年3ヶ月、息子と娘の身体にちょっとした異変が起きている。
ある日、娘にサンダルを履かせようとしているときに、気付いたのだ。娘の足の裏の皮膚が心なしか硬くなっているということに。
息子の足の裏も同様で、カチコチというほどではないが、皮膚が厚くなっていてたくましさを感じさせる気がする。

ニュージーランドの子どもたちは、裸足で歩き回る。芝生の上はもちろんのこと、普通の道路で

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