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海外のお誕生日会事情

毎回、色々びっくりするし、同時に心がとってもあたたかくなる。
こっちに来てから、娘と息子がお友達のお誕生日会によく呼ばれるようになった。

ニュージーランドでは子どもたちのお誕生日会にお友達を呼んで盛大にお祝いすることがポピュラーなようだ。
「盛大に」といっても、それぞれの家庭の方針や思いがあって、招待されるお友達の数や開催場所などは多様性がある。
でも共通して、親の子どもへの愛を感じるし、そして親の色々なアイデアにびっくりするのだ。

今回は私たちがここで参加したお誕生日会や、知り合いの人に聞いたお誕生日会について共有したいと思う。

まず、規模について。
過去に参加したお誕生日会の中には、息子が通う小学校クラスのほぼ全員がロッククライミング場で開催されるパーティーに招待されたということがある。大体20人くらいの子どもたちとその保護者が集まったのだろうか。
20人みんなが一緒に一つのことを遊ぶというよりは、集まってケーキやチキンを食べたら自由に好きなクライミングをしてくださいねー!という感じで、個人個人がとても楽しませてもらう感じで進んだ。

他にも同じように20人くらいの子どもたちが大きなゲームセンターに招待されたこともある。
そこでは一時間、アーケイドゲームが無料で遊び放題というチケットが参加者に配られ、子どもたちがマリオカートだとか色々な遊びに没頭したそうだ。(その時は私はついていかず夫がついていった)
普段、ゲームセンター的なものがあっても、指をくわえて見ているだけ、もしくはお金を入れずに延々とゲームのイントロのようなものを楽しんでいる息子にとって、まるで天国のような時間だったらしい。

ゲームセンターもロッククライミング場もすごい規模だなーと驚いていたら、世の中にはさらに想像を超えるものが開催されていると最近知った。
お金持ちの人が通うある私立の小学校に通っている子が行ったお誕生日会のこと。
集合場所が何も特にないがらんとしたエリアだったので、一体なんだろう?と不思議に思ったら、突然ヘリコプターが現れて、これから招待客みんなでお誕生日のお祝いに島に行きます!と空の旅が始まったらしい・・・!!
へ、ヘリコプター?!
どこかのドバイの富豪ファミリーのお話しかと思ってしまったが、ここ、羊がのどかに暮らすニュージーランドのオークランドでのことだ。
なんというスケール!

開催場所としてはもっとアットホームな場合もたくさんある。
自宅にベストフレンドたちだけを5人くらい招待して、家の中でプレイデート兼パーティーという形もあった。特にまだ4歳の娘の方はこういうパーティーが多い。家の中で開催すると言っても、特別ゲストにパフォーマーとしてエルサを演じる人を呼ぶこともある。そして同じエルサに誕生日会で連続で遭遇している娘の方は
「今日もアナは他のパーティーに行ってて来れなかったの。いつ会えるんだろう?」と不思議がっている。

自宅で開催すると簡単に言ったが、自宅にたくさんの人を呼べるというのはそれだけお家が広くて綺麗だということ。私なんかは、わー何かの映画に出てきそうな素敵なお家だー!と心で叫びながら、ワクワクしながらご自宅に足を踏み入れている。そして我が家では自宅で誕生日会は到底無理だなといつも思う。



他にも近くのコミュニティセンターを借りたり、公園で実施されることもある。パフォーマーを呼ばずに、お母さんが色々とGoogle検索をして見つけた子どもたちが喜ぶゲームを何個か実施してくれることもあり、お母さんのリサーチ力とリード力には毎回感心する。

パーティーに招待される方はプレゼントを持参する。
初めてお呼ばれされた時はこのプレゼント事情が分からず先輩ママに色々教えてもらった。
どうやらここでのプレゼントは大体20ドル(1930円)から30ドル(2895円)くらいが相場らしい。特に仲良しだと値段は30ドルよりの高めの金額になるそうだ。
私が小さい頃に参加したお誕生日会とかは1000円くらいのプレゼントだった気がするので、びっくりしてしまった。

プレゼントについては最初のうちはおもちゃやさんとか文房具が売っているようなところに行って、子どもたち自らに自由に選ばせていたのだが、あまりにも子ども目線すぎて、これは親御さんたちに迷惑をかけているのではないか・・・と思いはじめ、最近では夫や私が主体的にまずはいくつか選んだ上で、この中からどれがいいと思う?と選択肢を与えて子どもに選んでもらうようになった。
また息子の年齢になるともう色々なものを持っていたりもするので、親御さんに「お子さんは何が好きですか?」と事前に聞いて、あげても迷惑にならなそうなものを調べたりしている。

ちなみにプレゼントについては、お呼ばれされた会場によって少し金額を上げたりすることもあるらしい、と最近知った。
遊園地でパーティーが開催された時は、50ドル(4825円)くらいのゲームチケットをプレゼントとして子どもに持たせたという人がいた。
へー50ドル!と驚いていたら、なんとそのパーティーではゲーム機のスウィッチをプレゼントした子もいたらしい!
なんだかすごい・・・

誕生日パーティーで何より感動するのは誕生日ケーキだ。
子どもが大好きなものをテーマに美しい大きなケーキが作られている。
ユニコーンのケーキとか、プリンセスのお城、スパイダーマンのケーキがあった。おばあちゃんが家に代々伝わる伝統レシピで2日くらいかけて作ったという人もいるし、有給休暇を取って1日中ケーキ作りをしていたという人もいる。
自分で作るのは難しいからとオーダーをする人ももちろんいて、デザイン性があるものだと100ドルコースになったりすることもあると聞いた。
手作りでも買ったものでも、子どもが喜ぶ顔が見たくて一生懸命準備したケーキをそろりそろりと慎重に運ぶお母さんの様子。そのケーキを初めて見た時の子どもの感動する様子。みんなで声を合わせてハッピーバースデーの歌を歌う時の一体感。あの空間にはもう愛しか存在しないと心から思う。

ニュージーランドの誕生日会。
昔からこんな感じだったかというとそうでもないんだよね、とあるニュージーランド人の親御さんが話していた。昔は家族で小さくお祝いすることが当たり前だったんだけど最近では誕生日会を開催する社会的プレッシャーみたいなものもあるよね、とのこと。
社会的プレッシャーについては個人的には分からないけれど、他のお友達のお誕生日会に参加している子どもは自分も同じようにお祝いしてもらえるんだよね?という期待があるのは確かだ。
我が家の子どもたちもお多分にもれず娘は
「いつ私のエルサのパーティーを開催するの?」と聞いてくるし、息子は息子で
「ゲームセンターでオレもお祝いしたい!」と言っている。
しかし我が家には我が家の方針があって、お誕生日会は開催せずに家族みんなで旅行に行こうということになっている。
その分、いつかニュージーランドを去る際には、お友達を招待して盛大にさよならパーティーをしよう!と私一人で盛り上がっている。
気恥ずかしいから置き手紙だけで許してな、なんてならずに、その時の子どもたちが思い切り最高の思い出を作るお手伝いをしたい。
誕生日会を開く親も、きっとそういう気持ちでみんな誕生日会を開いているんだよね。

みんなの愛をたっぷり感じるニュージーランドのお誕生日会、とにかくとっても素敵ですよ!

【新発見!な毎日が楽しい】海外移住して1年5ヶ月目。
ニュージーランドのオークランド、新発見がまだまだたくさんありますよー!!
今回は、こだわりのものが色々なところから集められた素敵なお店、ヨーロッパからニュージーランドに移ってきた人のふるーーーーいお家、そしてマオリの伝統的な公園という名前がつけられた隠れ家スポットを巡ってみました。
わーこんなのがあるの!えーこれ、すごい!の連続でした。https://youtu.be/k0YtTjG_yxw


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