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海外生活、1年6ヶ月目の子どもたちの変化
先日、6歳の息子が40度近い熱が出て4日くらいが経った頃。
熱った顔で涙目になりながら、か細い声でボソッとつぶやいた。
「オレ、早く学校に行ってまたLearnしたい。」
明日こそ学校に行けるかな?と話しながら夜寝るのだけど、結局翌朝には「高熱のためお休みです」という連絡を学校アプリで入れる毎日が続いていた。そして息子の中では早く学校で勉強したいという思いがふつふつと湧きおこってきたのだ。
ベッドの上でひたすらマイクラの実況中継のYouTubeを見ては寝て・・・を繰り返すなんて夢のようなはずだけど、やっぱり学校が恋しい模様。
その前日は、高熱でうなされながら寝言で息子が
「I catch ya! 」
と言ってニコっとしていた。どうやら夢の中では元気にお友達と鬼ごっこをしていたらしい。
ニュージーランドに移住して1年半。
この息子の言葉が今の現状をよく物語っていると思う。
今回は海外で暮らして1年半経ってどんな感じかというのをまとめたい。
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まず何より、子どもたちの頭の中が英語メインになりつつあるようで、彼らの日本語脈が絶たれないようにすることに親はとにかく必死になっている。
4歳の娘の方は特に顕著で、何か物を見た時にまずは英語の単語が出てきてしまう。先日も牧場で豚を見た時に
「あ。Pigだ!」
とiの部分をニュージーランドなまりでeみたいに発音して表現した。私が日本語だとなんだっけ?と聞くと、しばらくじっと考えてようやく
「ぶたー!」
と出てくる。
他にも私が足をどんと鳴らしたときは娘がすかさず
「ママがStompした」
といった。私にとってStompというのはニューヨークで見たホウキやらゴミ箱をリズミカルに打ち鳴らし、言葉なしに展開されるかっこいいミュージカルのタイトルとしか認識されていない。もう娘の英語のボキャブラリーの方が私なんかよりも随分自然な感じになってきている。
一方で、娘の日本語は本当に危うい感じだ。なんせ、3歳でこっちに来たためか、時たま「てにをは」を間違えている。4歳の日本の子どもの日本語力ってどういうものだっけ?と思わなくもないが、いずれにしてもこのままでは困る!!と娘が日本語の文法を間違うたびに、鬱陶しいくらい丁寧に正しい日本語を私は教えている。
息子の方は英語のリーディングについてはここのネイティブの同年齢の子とほとんど変わらないレベルにまで上達した。スピーキングはまだまだネイティブレベルではなさそうだが、リスニングは問題ないらしく、学校で先生やお友達が言っていることは全部問題なく分かるらしい。
そんな風に英語ができるようになってきたため、日本語が英語と同じくらい出来ないことにもどかしさを感じているようなのだ。
息子はオンラインで公文を教えてもらっていて、日本語の音読やひらがなを書くことがあるのだが、読めないひらがなにつまづく度にイライラが募っている。投げ出したいという感情をむき出しにして、なんとかかんとか読み切ろうとする様子は、まるで私が三分間のプランクサーキットで最後は諦めたい気持ちになるのと重なる。
また、ひらがなを書くのは更に難しいため、手紙や日記みたいなものを書くときは英語になってしまう。
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英語の方が楽なのに、なんで日本語を頑張らなきゃいけないの?
そんな風に言い始める日が来ないよう、私と夫はとにかく必死だ。
日本語の絵本をせっせと毎晩読み聞かせし、日本人の歌手の音楽を一緒に楽しく聞くことを日課にしている。
大丈夫。大丈夫。「どどめ色」とかいう難しい単語を分かっている段階できっとまだ大丈夫。そう自分に言い聞かせながら、出来るだけ日本語の語彙力が豊かな歌手の音楽を聴かせたいと思っている。
他には海外生活が1年半経つと、子どもたちも色々なことの経験値が増えて、自分の「好き」「嫌い」が明確になってきた。
本当に些細なことなのだけど、息子は彼が好きな牛乳のブランドがある。(ブランドといっても値段は同じもの)
「あの牛乳は日本の牛乳みたいにさっぱりしていて、オレ好きなんだよねー」と、あまり行かないお店でしか売っていないその特定の牛乳が好きだとアピールしてくる。
チーズに関してもオレはColbyは嫌いでチェダーがいい。と、買ったばかりのチーズを拒否され、いらっときたばかりだ。
公園に行くならあの公園に行きたい。
買い物をするならこっちのスーパーがいい。
プレイデートにはこの子を誘って。
雨の日はここの屋内プレイエリアに連れていって。
子どもたちがピンポイントに固有名詞を入れて自己主張してくるようになった。
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自己主張といえば、日本にいた時よりも、物事をハッキリ言うようになってきているかなー?と思い始めているのだが、それも家の中だけのことらしい。
最近、ちらほらと周りの子どもから意地悪なことをされる話を聞いたり、実際に意地悪される現場を見たりした。
娘が新しいお気に入りのお靴を履いて保育園に行ったある日のこと。
その場にいた他の二人の女の子がよってたかって
「その靴、全然かわいくなーい!今日はあなたと絶対あそばなーい!!」
と露骨に言ってきた。そういうとき、私の方がカチッときてしまうのだが、
娘は言い返すこともせずにぎゅっと私につかまってくるだけだ。その日は(きっと嫉妬の思いがあるであろう)その女の子達にずっと意地悪をされたらしいのだが、それでも特に言い返すことはせずにじっと耐えて一日を過ごしたとのこと。
息子も同じような感じだ。
あるとき学校の昼休みにサッカーをしていたら、負けず嫌いで気が強いお友達に「お前が気に食わない!」と押し倒されてしまったらしい。
そういう時どうしたの?
と私は不安な思いで聞いたところ、特にやり返すこともしないし何か言ったりしたわけでもないよ、とのこと。
親から見ると、随分ハキハキと物事をちゃんと言うようになっているようだが、まだ、嫌な時には嫌だ!と力強く言えるわけではないようだ。
しかし、こういうのは結局、持って生まれた性格なのだろうか。
後日談として、意地悪をしてきた子達について、息子も娘も全く気に留めず、引き続きたまに一緒に遊んでいるらしいのだ。私ならネチネチと感情を引きずりそうなのだけど、子どもたちは別に嫌がらせに言い返すこともしなければ、執着もしないらしい。
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何か一年半で変わったことが他にあるかな?
娘と息子の会話が英語になる理由は、「けんかをするときは英語の方が楽なんだ」と教えてくれてびっくりしたとか。
私が仕事で英語を使っていたら、それを見た娘がびっくりして「ママ、英語できるの??」と聞いてきたり。
子どもたちが友達と楽しんでいるという遊びの名前を聞いても、さっぱりなんのことか分からなかったり。
と、ちょこちょこと思い当たることはあるけど、前に比べて変化というのが正直分かりにくくなってきている。
この「海外生活◯ヶ月の子どもたちの変化」をテーマにしたブログ記事もおそらく今回が最後かなと思う。(他のテーマでのブログは引き続き毎週アップします!)
いい意味で色々なことが日常になってきている毎日、これから先はますます何が変化なのか分からなくなると思うから。
あーこんなふうに言える日が来るなんて!!!
ちょうど去年の今頃は大変すぎて・・・先の方にわずかに見える光を信じて、暗闇の中を必死に前へ前へと歩く毎日だった。あのときに頼りにしていた希望の光は今ここの場所から発しているのかもしれない。
心なしか、ニュージーランドで迎える二回目の冬は去年ほど、寒さも惨めさも感じない気がする。
【無料で行ける場所みーつけた!!】ニュージーランドは何をするにも、どこにいくにもお金がかかる・・・
のかと思いきや、無料でできることもたくさんあります!
今回は、オークランド空港から近いところにある無料で楽しめる牧場に行ってみました。
いつか行ってみようか、と話していたのですが、毎日普通に牛に囲まれた生活をしているので、そんなに牧場が目新しいのかなー?と思っていたのですが・・・
実際にいってみたら、動物園のようなエンタメ感はなくても、平和に動物と触れ合えてなかなか楽しかったです:)
https://youtu.be/6EW4PbSrPRM
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