自分のなかの、性質の話_20190521
恋愛が苦手。
ずっとそうかと言われれば、ずっとではないけれど、「恋愛」が「恋愛」として成立するようになった歳のころからわたしはとことん恋愛下手だ。
なんといえば伝わるだろう、
相手から向けられる恋愛感情が苦手。
友人知人に好かれるのは、もちろんとても喜ばしい。けれども、友好的な好意だと思っていたような相手に、ふと、恋愛感情を向けられたりなんかすると、唐突に相手に対する生理的な拒否をしてしまう。拒否がはじまれば、どうにもこうにもコントロールは効かない。
これがわたし。
恋愛感情を持つことはある。今までだって人と付き合っていたけれど、一度好きになった恋人でさえ生理的にダメになる瞬間がきてしまう。冷めるとか飽きたとかでは無いもっと根本的なところ、生理的な話。性別としての「女」に見られることで嫌悪感を抱いてしまうらしい。
これもわたし。
まったくややこしい性質だ。こんなことを数回くりかえして人をたくさん傷つけた。相手はなにも悪く無いから、自己嫌悪するしかなくなった。
人間は時に「セクシュアリティ」と言った。それらをさらに分類するため、差異ひとつひとつに名前をつけていった。ふわふわとしていて曖昧で、言い始めたらキリがないような人間の性質を、分類して、名前を付けて、なんのためかと思うかもしれない。
「B型は、マイペース」「長女は甘え下手」
そんな一文を見て 「まあ確かにそうかもな」なんてホッすることはないだろうか。
やんわりと、似ていた。あんまりこういうの、一緒にしたら、一緒にするなとおこられてしまうかもしれないけれど、わたしの場合だ。わたしはほんの少し安心できた。わたしの中の、このちょっと悩ましい性質にも、名前があってくれてうれしかった。誰かが「いいんだよ」って言ってくれたみたいに。
実際に、わたしはわたしのこの性質が、自分でもよくわかっていなかった。正体がわからないなら、理解も対策もしようがない。何人も傷つけて、何回も嫌悪した。
けれど今は、そういう分類やカタカナの羅列に救われている。事実。
セクシュアリティはまったくむずかしいことではないと思う。わたしはわたし、あなたはあなた。それでいいじゃん。「やさしい」とか「怒りっぽい」だとかいう性格とおなじように、人間の性質としてあたりまえになってきたよね、ねえ感じてる?
無理に声をあげなくてもいい、あなたが健やかに生きればいい。攻撃的にならなくていい、あなたが明日に絶望しなければそれでいい。たったひとりの素敵なあなたがあなたのままでいれるよう。
aoiasa
- 20190521
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