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日記

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2022年11月の記事一覧

生ききっていこうよな

生ききっていこうよな

先週の日曜日、地元で古本市が開催された。その日の秋らしい綺麗な青空が、どこまでも遠くまで澄きとおっていたのを今でも思い出される。
「第一回うだつの上がる古本市」というイベントで、会場は職場から歩いて5分のところだったため、彼と一緒に行ってきた。なんでこんな日に限って出勤なのだろうと何度も思ったけれども、いけない距離じゃないだけマシだと思い、1時間というタイムリミットに追われながら本を見てきた。

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命を守ること、心の平衡を保つこと

命を守ること、心の平衡を保つこと

 
 彼が猫を拾った。子猫。しかも黒猫。
雨の降る寒い日に彼の職場にやってきて、小さく丸まっているところを保護したとのことだった。
 私はそれを聞いて呑気に喜び、彼の家にはすでに先住の雄の黒猫がいて、私の家にも同じく同性の黒猫がいるから、まーた黒猫か〜不思議な縁だあなんて言いながら、うきうきして帰った。
でも、対面した時、子猫はタオルに包まれぐっすり眠っていたのだけど、一目見て、何だか様子がおかし

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生きるから生まれてくる言葉

生きるから生まれてくる言葉

 久しぶりの2連休を楽しくすごくために金曜日の仕事は心を清く保って務めようとしたがだめだったのだけれど、それでもなんとか仕事を終わらせ、念願の休みを過ごすだけとなった喜びをどうにか抑えつつ、彼の運転で深夜から高速を走らせ、京都へ向かった。

 深夜から京都へ直接行ったわけではなく、淡路島のSAで車中泊をするために深夜から出発したのだった。子どもの頃から、家族で旅行に行くときは必ずと言っていいほど車

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白紙にしてしまったメモ

白紙にしてしまったメモ

 その時、「ああそうか」と思ったことがあって、これはメモに残しておこうと、メモを開いた記憶はあったので後から確認してみると、白紙だった。まあそうだろう、書いた覚えはないのだから。だけどなんとなく、その時感じたことが自分の創作について核心をついていたような気がするし、それが、今の私に染み込んでいるような感覚はあるので、そのうち思い出す時が来るかもしれないし、思い出さないかもしれない。それが単価になっ

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散漫的思考に染み込む匂い

散漫的思考に染み込む匂い

 できるだけまいにち日記を書きたいと思う、と呟いたその次の日に書かず、二日目に書く私のこの適当さ。皆様そろそろ慣れてくれましたか。正直な話、こないだの日記を書いたのは昨日だと、ついさっきまで思っていて、でも確認したら、しっかり二日経っていたのです。私は昨日、生きていたのでしょうか。仕事をしていた記憶はあるのできっと生きていたのだと思う。そのほかが多分、結構、空っぽだった。
 そうだった、昨夜は勢い

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欲しい色だった

欲しい色だった

 約400年だかに一度のとても貴重な月食を見ようと思い、夕食後すぐに海辺へと車を走らせたものの、月があるらしき方向には厚い雲が満遍なく広がっていて、月が重なる瞬間はおろか星すらもまばらにしか見えなかったが、時々雲の切間から覗いていた一等星がすごく眩しくて、月食のせいか星たちの落ち着きがないような感じがした。
 雲の向こうで起きている奇跡を目の当たりにできたのは、スマホで見たSNSの中であった。肉眼

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