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頼れるものは周りにたくさんある

瀬尾まいこの「強運の持ち主」のお話しで、


結婚を5月までにした方がいいのに、子供に嫌がられて諦める占いのアシスタント。


「せっかく今がチャンスなのに」
「いいんです。 私の人生は、健太郎(息子)しだいだから」
「健太郎しだい?」
「ええ。いくら相性がよくても、健太郎がいやなものはだめだし、いくら時期がよくて
も、健太郎が認めてくれないと動けないから」
占いにまじめな竹子さんが、さらりと言ってのけた。
「そうなんだ」
「そうなんです。 子どもがいると、大変ですよ。占いにも従えないんだもん」
竹子さんはちっとも大変そうではなく、楽しそうに顔をしかめてみせた。

竹子さんの明日を決めるのは、占いでも自分自身でもない。竹子さんの明日は子ども
によって、動いていく。

私の運勢を動かすのは、今はまだ自分自身だ。
だけど、ほんの少し、私のこれからを決めるのに、通彦(彼氏)が入り込んでる。 通彦も同じ。私が入り込んでるはずだ。


ラストのシーンでは、占い師の主人公は彼氏を占うが、占いの結果に納得ができない。
自分の直感と違うからだ。


「占いによると、通彦は鍋島先輩とも相性がいいし、新しい会社に行くといい。でも何年か一緒に暮らした私の目から見ると、ちょっとそれはだめだね」
「やっぱり、そうなんだ」
「うん。 通彦がIT企業なんて、笑っちゃうもん」
「げ。 失礼だなあ」
「まあ、結局は通彦の思うようにしたらいいって、思ってるんだけどね
「でも、占いによると、もうすぐ暗闇に入っちゃうんだろう?」
そんなのはどうってことないよ。私がついてるし。大丈夫。いくらだって方法はあるんだから」
「心強いね」

通彦が私の顔を眺めた。
通彦の強運だって、まだまだこれから見えてくるのかもしれない。

占いに直感に、アシスタントに師匠に恋人に。 いろんなものを頼りに進んでいけば、
なんとなくそれらしいものにたどり着けそうな気がする。


結局は、運勢より、直感を信じたほうがいいこともあるかもしれない。

運気は運気であり、
頼れるものは
他にも周りの信頼できる人だったりする。

だから大丈夫。

色んなものを頼って生きていこう。



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