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小説・詩・エッセイ・川柳など。
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マナバナ

愛犬が亡くなりました。

この世界に何かを遺したいとしがみついたそれからの3年半。この曲は僕の詩碑。

みんなずっと元気でありますように。旅立ってしまったなら、どうか淋しい思いをしていませんように。

「冬から始まるよね」あなたはよく言っていた。何が始まるの?なんて無粋なことは聞かなかったけど、僕にとって冬は終わりのイメージだった。「春に期待して。夏に浮かれて。秋に悟って。始まるのは冬でしょ」今なら少しわかる。雪の中に咲いたようなあなたを思い出しながら、今年も始まりの冬が来る。

Love Venus.

love venus.
love venus.
これは天使が女神に嫉妬した歌

love venus.
love venus.
羽を引きちぎりこの身を焼いて
二度とあなたを愛せぬように

Love Venus. / 冬咲れい

あなたが紡ぐ言葉は
ショパンの調べのように
情熱的で悲しく美しい

惑わされた私は
ピアノをギターに変えて
行き場のない恋を歌う

あの日のトモダチ3 『絵の上手な彼女』

リストカットの傷が深刻な彼女は担架で運ばれてきてそのまま入院した。数日後、手首に真新しい包帯を巻いて共有スペースに現れた彼女は、とても明るく穏やかだった。
「こういう場所があると知って気が楽になった」
そう挨拶し退院する日、彼女は親しくした一人ひとりに似顔絵をプレゼントしてくれた。

あの日のトモダチ2 『愛妻家の彼』

彼が運転中に、助手席の奥さんは暴れてフロントガラスを蹴破ろうとした。彼に仕事でかかってきた電話の女性に嫉妬したらしい。愛妻家の彼が楽しげに語る奥さんのエピソードはどれも常軌を逸していたが、入院したのは奥さんではなく彼だった。そのとき彼はまだ、自分が病んでいると気づいていなかった。

あの日のトモダチ1 『話好きな彼女』

「元気そうにみえます。ここにいるのが不思議なくらいに」
そう話しかけると彼女は
「そうかな? どうなんだろう」
と笑った。
小学生の息子さんが不登校なのが悩み。旦那さんは一流企業勤務でかなりお金持ちらしかった。
話好きで明るく、きれいな人だった。
退院してから2週間後、彼女は自殺した。

「疲れたらいつでも戻っておいで」
それは、あなたが私についた最初の嘘でした。
それは、あなたが私に見せた最後の強がりでした。

虹を見てはしゃぐあなたは愛おしく静かに光る8つ目の色

あの日、

これが最後と心に誓って通話ボタンを押す瞬間、震えながら願った。

――どうか、出ませんように。

作家のあさのあつこさんは女優の浅野温子さんと同一人物だと思っていた。冷やっこに間違えてソースをかけ気づかず食べて「この豆腐は甘い」と思った。中学生になってもサンタさんを信じていた。子供の腰までしか水がない池で溺れた。公園で亀に足首をかまれ大声で泣きながら亀を引きずって家に帰った。

きみの瞳が見ていた世界

きみの瞳が見ていた世界

きみはとっても小さくて
赤ちゃんのようだけれど
実際は長生きさん
元気でいてくれてありがとう

きみの目は少し前から
見えなくなってしまったね

でも安心して
そばにいるから
ここにいるから
必ず守るから

すてきなもの楽しいもの
たくさんたくさん一緒に見たね

これからもよろしくね
#愛犬

「おいしかったね。そろそろ帰ろうか。あ、お金はいいよ。今日は出しとく。いいよいいよ、ホントに。こっちから誘ったんだし。今日はごちそうさせて。じゃあ、次どこか行ったときはおごってよ。…どこ行きたい?」
#愛恋好心という文字を使わずに恋をしている事を表現してみる