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椅子とめぐる20世紀のデザイン展
面白そうだなと思った時に録画している『新美の巨人たち』のイームズ回を見た。インダストリアルデザインにはこれまで全く触れてこなかったけれど、建築も然り造形に興味が湧いてきた今日この頃。立体の美、特に人間のために存在する建築と工業製品においては絶対的に安全性と機能性が求められる上で、デザイン性を確立するという難しさがとても心をくすぐられる。
トップバッターはなんとガウディ。約10年前、スペインはバル
印象派 モネからアメリカへ
毎度おなじみ東京都美術館で開催されている印象派展へ。まさかの現金を持参するのを忘れて音声ガイドを借りられないという大失態。最近は音声ガイド付きのチケットを購入する事が多いから完全に忘れていた。
アメリカの印象派画家の知識は正直全く無いに等しくて、メアリー・カサットやチャイルド・ハッサムの名前を聞いた事がある程度だったので、いつも観に行く印象派展とはまた異なる新鮮な感覚だった。その上で、やっぱり私
【読書録】汚れた手をそこで拭かない
※ネタバレを含むので未読の方はご注意。
イヤミス、とまではいかないけれどどれも居心地の悪さから始まる話ばかり。私が特に心に残ったのは『忘却』という老夫婦の話。隣人の死は自らの責任なのではないか、軽度認知症の妻がいつかそれを思い出してしまうのではないか、と毎日自責の念に駆られていた夫がふとした事がきっかけで隣人の死の真相に行き着く。親切な良き隣人の素顔に触れた時、夫が思う事。そして最後の妻の「何か
【読書録】火影に咲く
※ネタバレを含むので未読の方はご注意。
人生初の時代小説。というのも、学生時代に歴史を大の苦手としていた私がここ数年でまさかの大河ドラマにハマったのがきっかけ。吉沢亮ならまあ見てみるか、という軽い気持ちで見始めた『青天を衝け』にどハマりし、翌年の『鎌倉殿の13人』で三谷幸喜に地獄を見せられ(めちゃくちゃ良い意味で)、昨年の『どうする家康』で誰もが知る史実がもしこうだったら?とフィクションで描かれ
【旅行記】2024京都 後厄編
1991年生まれ、33歳、後厄。今年も行って参りました京都。冬の京都は勿論寒いのだけれど何分去年の大雪を経験しているので、伊丹空港からバスで京都駅前に着いた時は「暖か!」と思えてしまう程だった。
新幹線で先に到着していた母と合流し、バスの運転手さんにチャイニーズもしくはコリアンと間違えられながらも(今回の旅は本当によく間違えられた)、カフェでブランチしたり、壬生寺で新撰組の歴史に触れたり、お香や
君たちはどう生きるか
一晩経っても悶々と自分の中で渦巻いているので、一旦この感情を書き留めてみる。
公開当日、ジブリの公式Twitterで主題歌を米津さんが手掛けた事を知る。これは素直に驚いた。今まで主題歌でこれ程までにキャッチーなアーティストを起用した覚えが無かったし、まるで某監督に対抗するかのようなチョイスなのも意外だった。
そして同じく公開当日、木村さんがインスタで公開初日を祝う投稿をしているのを見て「これ、