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オランダ・フランス旅行記2024⑤

5日目からはオランダを離れてフランス・パリへ。

今回オランダでお世話になったのは学生時代からの友達で、20代の頃2人共同時期にヨーロッパでワーホリ生活をしていたという稀有な存在。私はドイツのデュッセルドルフ、彼女はイギリスのロンドンでそれぞれ暮らしながら、お互いの国を行き来したりしてた。そんな私たちが、私の本帰国寸前に一緒に訪れたのがパリ。東京にいた頃に「パリで待ち合わせとかカッコよくない?」なんてバカみたいな話をしていて、本当にやってしまったんだから2人共超絶エネルギッシュでアグレッシブだったなと思う。

そして再び、9年の時を経て一緒にパリへ。こういうのを「エモい」って言うのかしら。

早朝のアムス中央駅の裏の運河。友達が全面的にアテンドしてくれたおかげで、楽しいしかない4日間でした。やっぱりドイツと似ていて、でもどこか違って(オランダ人の方が絶対明るいし表情もにこやか)、相変わらず居心地のいい国だった。いつかまたきっと。

パリへはアムスからユーロスターに乗って。今回初めて乗ったけど、車内も座席も綺麗だし、充電やWi-Fiも完備してるし、長旅には申し分ない。私はスーツケースを持っての移動だったから、荷物置きに置く時は日本から持ってきたワイヤーロックをかけた。バリ重いスーツケースを荷台に上げる時に手伝ってくれた若いお兄さん、ありがとう。ちなみに降車寸前に荷台へ行ったら、まさかの荷台に座ってくつろいでるドラえもんみたいな人がいた。

朝早かった事もあってか友達は爆睡してたから私はYoutubeを見てたんだけど、あの車内でよにのチャンネルと辻ちゃんネルを見てたのは私ぐらいだと思う。そんなこんなで6時過ぎにオランダを出発したのも束の間、途中ベルギーを越えて、あっという間に9時半にはフランスへ。

今回はパリ市内に沢山あるCity Lockerというロッカー施設を事前予約していたので、まずは私の大荷物を預けてから朝ごはんへ。しかしここでまた私のe-SIMがお逝きになる…本当何なのマジで…。

「パリでは毎朝クロワッサンを食べよう」というこれまたバカみたいな計画の初日。ここは私たちが降り立つパリ北駅の目の前にあったお店。とても美味しかったけど、正直東京でもこのレベルは食べられるなと思った。最近は日本のパン屋さんのレベルも相当高いものね。

次の目的地に移動するためにメトロへ。今回は日本で事前にパリの交通ICアプリをダウンロードしてきたんだけど、これが日本のSuicaみたいにサクッと反応せず、わざわざ毎回スマホケースから外さないといけなかったり、3回に1回ぐらいはエラーを起こして何度もタッチしないといけなかったりで、結果的に友達が現地で買ってたICカードの方がまだ操作性は良かったと思う。アプリでチケットの残数が確認出来たり(パリのメトロは料金制でなく回数制)、どこでもチャージ出来るのは便利だけど、肝心の改札を通れないんじゃねえ。でも空港行きのロワシーバスのチケットも買えるのは便利だったな。

オリンピック前の会場準備のため、中心地には使用出来ない駅もちらほら。
日本語でルビが振られていて絶句。
オリンピック観光客のための案内が至る所に。

向かった先は友達の友達(フランス在住経験有)おすすめの、日本人が営んでいるショコラトリー。今回の旅はその友達のおすすめリストをかなり参考にさせてもらった。

今や世界中で大人気の抹茶や柚子は勿論、桜、ほうじ茶など素敵なラインナップばかり。

私は自分へのお土産用に桜、ほうじ茶×オレンジ、味噌(京都の西京味噌)を購入。店員さんも日本人で、味や包装個数等も丁寧に説明してくれた。ラッピングを待つ間、店頭には並んでいないマンゴー×わさびを頂ける事に。

めっちゃ美味しかった…!

この一粒を頂いて、自分が買ったチョコレートももれなく全て美味しいんだろうなと確信した。マンゴーとわさびが確かにどっちもちゃんと存在して、でも全く喧嘩せずに絶妙に調和してる。日本人だけでなく欧米人にもウケると思う。店内でイートインも出来るし、今回は買えなかったけどケーキも種類豊富だったので、パリに来たら是非また訪れたい。

お次の目的地は今日のメイン、Diorギャラリー。ロンドンのV&A、東京の現代美術館でそれぞれお目にかかったDior展。本拠地のパリに行くならやっぱり見るっきゃない、という事でモンテーニュ通りの本店に併設されたギャラリーを事前予約していざ。

このパントーンの展示はいつ見てもフォトジェニック。

本店だからかDior展では見かけなかったキム・ジョーンズによるメンズの作品もこの一点だけ展示されてた。

いつ見てもムッシュの作品は最高。

この階段がそれはもう美しすぎて息を呑んだ。何なら洋服より眺めていた気がしなくもない。この装飾といい規則性といい、惚れ惚れしてしまうわ。

ムッシュのアトリエを模した部屋
床がガラス張りになっていてアトリエの再現を臨める。
Dior展お馴染みのシーチングブース
荘厳なラスト
当日券に並ぶ行列

実際にアトリエのスタッフが説明しながらビーズの刺繍を実演してくれるブースもあったり、見応えたっぷりの内容だった。何よりこここそがChristian Diorというメゾンの総本山だと思うと胸が熱くなる。

ランチはDiorからすぐそばにあった、これまたおすすめリストの1つのお店へ。牛肉のタルタルとキンキンに冷えた白が美味しいのなんの。

これは是非お目にかかりたいと思っていた、エクトール・ギマールというアール・ヌーヴォーの建築家のデザインした邸宅。この目で実際に見てみると、その美しさに絶句!私たちの他にもちらほらこれ目当てにやってきた人や、おそらくガイドツアーで回っている人たちも居た。いいなあ、パリの建築を巡るツアー。

装飾の絢爛さたるや。

ちょうど真後ろにはエッフェル塔が。街の中から臨むエッフェル塔が一番好きかもしれない。

そのままエッフェル塔の前の公園まで散歩してみたけど、こちらもオリンピックの会場に使われるのか全面的に封鎖していて残念な感じ。

鉄の貴婦人なんてお洒落が過ぎる渾名

エッフェル塔をぐるりと回ってセーヌ河岸へ。ちょうどよく木陰になってるベンチが空いたので、しばし休憩。それにしても昔からエッフェル塔のオブジェを売る人たちで溢れていたけど、あれ実際に買ったことある人いるんだろうか。そして相変わらずセーヌ川は汚いし、こんな所で水泳競技なんてやったら著しく健康被害を及ぼす気しかしなかった。オリンピックをやる都市のトップはどこもアレなんだろうか、と思う次第の東京都民。

パリと言えば、インベーダー

ここも私が行きたかったフランス国立図書館。残念ながら見てみたかったリシュリュー館は月曜休館で見られなかったけど、こちらも十分圧巻…!

館内の階段も素敵

そこからまた歩いてすぐのパレ・ロワイヤルへ。庭園が緑に覆われていてすごく気持ちよかった。

回廊を歩く私

パレ・ロワイヤルを抜けるとご存知ルーブル美術館。しかし2人でパリに来るのは2回目だけど、毎回ルーブルはパスしてるな。一度入ったらそう簡単には出られないからこそ、数日足らずの行程ではなかなか組み込めないっていうのもあるんだけど。

このメトロの入口のデザインもギマール

ちなみに前回9年前に訪れた時は、ここでセルカ棒振り回して自撮りしてた。20代って恐ろしい。

最寄駅からホテルまでの道が良さげだった。

今回泊まったホテル、安いしロケーションも良かったんだけどとにかく湿気がすごかった。懸念してたトコジラミ問題はクリアしたけど、あの湿気はやられたなあ。

ホテルでしばし休憩して、おすすめリストの中から徒歩圏内のレストランを見つけてそこへ行ってみる事に。道中の広場に各国の国旗が掲げられてて、ここにもオリンピックを感じた。

またもやインベーダー

お店のあるムフタール通りは後から知ったけど「パリの胃袋」と呼ばれていて(他にも同じ渾名の通りはいくつかあるみたいだけど)、その名に違わず飲食店だらけだった。フランス料理だけでなく世界各国の料理があって、ハシゴにはもってこいの通り。私たちが選んだのは昔ながらのビストロ。

とにかく喉が渇いたのでビールで乾杯

今はGoogleレンズのおかげで手書きのちょっと読みづらいメニューもすぐに訳せるからありがたいの何の。

人生初エスカルゴ

ハーブとガーリックが効いててめちゃくちゃ美味しい!食感と風味は貝に近いかな?昆虫食は絶対無理だと思うけど、カタツムリはいけるということがわかった。むしろ大好きなやつこれ。

メインは子羊のハーブソテー。これもとっても美味しかったー!付け合わせの芋が甘くてホクホクだった。しかし欧米の人達はティーンも含めて皆1人でこの一皿を平らげるけど、30代日本人女性の私たちにはシェアで十分な量だったわ。

タルト・タタン

クレーム・ブリュレが今日の分は終わってしまったという事で。冷たいアイスと温かいリンゴを一緒に食べるのが幸せすぎた。

可愛らしくて温かみのある店内

店主っぽいおじちゃんは一見怖そうだったけど実はめちゃくちゃお茶目だし、他のメニューも全部美味しそうだったからまた是非行ってみたい。ご馳走様でした!

しかしパリ編は1日1日が長くなりそうだな…。6日目へ続く。