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オランダ・フランス旅行記2024④

オランダ最終日はゴッホ美術館とアムス散策。

ゴッホ美術館は12年前、ドイツ・オランダ・ベルギーを一人旅した時に訪れた事があるんだけど、あの頃より遥かにゴッホへの愛情も知識も増えた30代の今、改めて訪れる事が出来て本当に嬉しかった。

ゴッホと言えば
サント・マリー・ド・ラ・メールの海景

私が一番好きなゴッホ作品。確か初めてこの絵を見たのは上野の東京都美術館だったと思うんだけど、この絵の前に立った瞬間、身体の内側から見えない何かに引っ張られるような感覚を覚えて、ずっとこの絵から離れられなかった。これはアルルに居る頃の作品で、ゴッホの精神状態も非常に不安定だった時代の筈なんだけど、それでもこの波の荒々しい生命力を見ると、必死に生きようとしていた気持ちが伝わってくるような気がする。これをもう一度見たくて見たくてたまらなかったから、再びこの絵の前に立った時は自然と泣けてきた。

黄色い家。この作品も青と黄色が力強くて大好き。
花咲くアーモンドの木の枝

ゴッホが弟のテオとその妻ヨーの間に子供が産まれた事を祝して贈った絵。この兄弟は本当にヨーに感謝した方がいいと思う。特に死後。

12年前に来た頃はこんなプロジェクションマッピングチックなものあったかしら…。相変わらずダイナミックな規模の美術館で、ミュージアムショップもとても充実してた。可愛いエコバッグもゲット出来たし大満足。

なんやかんやオランダ最終日にして初ハイネケン
ペンネカルボナーラ、地味に美味しかった。

ランチの後は友達オススメのカナルハウスミュージアムへ。ここはアムステルダムの街と運河の歴史を、オーディオガイドを聴きながら体感出来る博物館。街やカナルハウス(運河沿いに建つ家)のミニチュアであったり、市長や建築家たちの会議の様子を再現した音声であったり、見応えたっぷりの内容でここは私もアムスを訪れる人が居たら是非オススメしたいと思ったし、東京(江戸)の街も同じようなエキシビジョンを作ったら絶対に面白そう。

しかし、あの運河が「一時は下水で汚染されたものの、今や泳げる程までに浄化されました。」という説明にはおいおい嘘だろ、と言いたくなった。パリオリンピックのセーヌ川での競技実施も絶対無理だと思うし、皆一度日本の川を見てみたらいいんじゃないか。多摩川ですら今やそこそこ綺麗だぞ。

このカナルハウス、お庭もとても素敵だった。6月ということで紫陽花が咲き誇っていたのもまたよき。

翌日はパリへの移動で早朝出発するので、ディナーはお家で。帰りのスーパーでなんと2kgのムール貝が€9足らずで売ってた。羨ましいにも程がある。

旅行中にキッチンに立てるの、マジでリフレッシュになる。

まさに私が夢見る形のガスコンロと、ビルトインオーブンが備わったキッチン。こんなキッチンのある家に住めて、デルフトの街のような市場が近所にあれば、もう何もいらないかもしれない。

友達のルームメイトがワインを買ってきてくれて、テーブルセッティングまでしてくれたので3人で乾杯。ゴッホのアーモンドの花のテーブルクロスが洒落てる。

このホワイトアスパラのベーコン巻き、信じられない程美味しかった。オランダで食べたものの中だったらこのアスパラとピザが張るかもしれないぐらいの感動。ドイツ在住時代も春になると街の至る所で売られてたな。ちなみにドイツではSpargelシュパーゲルって言います。

22時過ぎでこの明るさ。やっぱり初夏のヨーロッパ最高。(気温的には初夏っていうより寒めの春だったけど。)

5日目へ続く。