『悲沈』

思っていた通り、結果は悪いものだった。

多分、こっちの結果だと思っていたから、

気持ちの沈み方を何度もイメージして、

立ち直る時間も準備してきた。

だけど、現実は違う。涙に支配されている。

私は子供が産めない。確定してしまった。

出産に必要なものを取らなきゃ、命が危うい。

目が合った飼い猫が、駆け寄って来る。

いつも素っ気ないのに。こういう時に優しい。

舐めてる雫が止まらなくて、ごめんね。


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