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中学生の私の頭の中で何が起こったか、心理言語学的に振り返る
最初の気づき日本語と中国語のバイリンガルだった私は、英語の授業にまるでついていけないことにショックを受けていました。
中学2年の3学期には英検2級をパスすることになるのですが、最初はaとtheの使い分けや三人称単数のsなどさえ、まるで正しく運用できなかった(※1)のです。
そんなわけで追試の常連だった私ですが、ある日転機が訪れます。
学校の授業が疑問詞に入ったころ、ルールの多さに中学生だった私
脳は並べ替えを覚えない(言語習得)
1.言語の線状性1-1. 言葉の主役は音である
近代言語学の父と呼ばれるソシュールは1906年から1911年にかけて行った講義の中で、人間が使う自然言語もつ性質についていくつもの鋭い指摘を残しています。
その中で、今回注目したいのが「線状性」という考え方です。
ソシュールは言語の本質は音声にある、すなわち私達が聞いたり話したりするときの言葉にあると指摘しました。
人の頭の中では音が意味と結びつ
【リスニング】なぜ、単語を聞き逃すのか?
1.忘れる脳この記事にたどり着く方の中には、現役の受験生や共通テストの同日模試で尻に火が付いた方など、時間がない方もいらっしゃると思います。
なので私の悪癖は封印して、休憩時間で読める長さにまとめます。
が、一つだけ大事な前置きにお付き合いください。
その前置きとは「脳が情報を捨てる感覚」を体験することです。
戦いの土俵に立つためにもまずは敵を知りましょう。
早速ですが、この動画で白い服を着
『意味』とは何だろうか?(言語習得)
『意味』はどのように記憶されている?意味とは何でしょうか?
改めて考えると、これは非常に難しい問題です。
その探求は古くはプラトンまでさかのぼり、近代以降の言語学においてはソシュールやヴィトゲンシュタインをはじめとした多くの偉大な人物が言語学や論理学的な観点からこの問題に対して光を当ててきました。
1970年代~80年代にかけて、それらの言語そのものに関するする説明と、我々の認知過程を結びつけ