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地球の環境汚染によって、ヒトの血液や母乳から、マイクロプラスチックが検出!

こんにちは、翼祈(たすき)です。

以前から言われていた、プラスチックによる地球の環境汚染。どれ位、海にプラスチック漂流していると思いますか?

世界の海に流出したプラスチックごみのうち、およそ26%の660万トンは目視できるサイズのプラスチックごみとして、およそ7%の180万トンはマイクロプラスチックとして、現在も漂流と漂着を繰り返していることが明らかになりました。

海洋などに漂流して蓄積するプラスチックによる汚染を阻止するため、国連で条約づくりの政府間交渉が実施されています。プラスチックの生産量は世界的に増加傾向で毎年4億トン以上。2060年には3倍に増加するとの予測もあります。生物多様性や環境、ヒトの健康を守れるのか、地球規模での活動は待ったなしの現実です。

この問題が議論され出してから、言われている問題が、ヒトへの健康被害です。それはどんなものなのか?

今回はプラスチックごみに対する数字で示したデータと、この問題を考えます。

海に漂流している、プラスチックのごみの総量

法的拘束力のある条約締結に向けて、協議を開始することが決定したのが、2022年3月に行われた国連環境総会でした。193ヵ国が合意しました。地球温暖化防止や生物多様性の確保と並んで世界的な対策を行うことが必要と判断されたのは、それほど地球のプラスチック汚染が深刻で、世界全域で手を打たなければさらに悪化する社会問題だからです。

2023年5月に国連環境計画(UNEP)が提出した報告書「Turning off the Tap(蛇口を閉める)」によりますと、プラスチックの需要は1950年代から急増し、近年は毎年生産量4億3000万トンの中で3分の2以上が使い捨てのアイテムでした。ごみの量も年々増加し、2020年に使い捨てプラスチックの中でおよそ1億700万トンは管理が不十分で地球上に漂流してしまいました。

直径5mm未満の微小なマイクロプラスチックは、海洋中の生き物が誤飲して食べて身体内に取り込む以外にも、最近の調査では人の血液や母乳からも発見されました。マイクロプラスチックは有害な化学物質を吸着しやすいといいます。

その上で、廃棄物処分場の労働者や製造工程、近隣住民の健康への影響など汚染による環境的、社会的コストは毎年3000億~6000億ドルに上ると推定されています。

2022年の経済協力開発機構(OECD)の報告では、2019年の推定でプラスチックごみ3億5300万トンのうち5500万トンはリサイクル用に回収されましたが、2200万トンは残留物となって、さらに処分が必要の対象となりました。リサイクルされたのは9%に留まりました。

参考:母乳や血液から「プラスチック」検出…地球規模に広がる汚染 人の健康は守れる?国際ルールづくりの現状は 東京新聞(2024年)

北ヨーロッパの政府間組織「北欧閣僚会議」の報告では、適切に管理されないプラスチックごみは今のままでは2040年に2019年比で86%増えますが、製造から販売・消費、廃棄物管理までプラスチックのライフサイクル全体で対策を行えば2019年比で90%減少できるとしています。

UNEPは「使い捨て経済から、循環型社会へ」の転換が必要だと報告書に記載しています。

どれだけ対策したら良いのか

数年前からレジ袋は有料化し、エコバッグを持参する様に促される様になりました。私もレジ袋を貰わない様にしていますが、どうしてもかさばるものを買ってしまうと、持参したエコバッグだけでは入らず、その場合は致し方なく、レジ袋代を払って貰います。

企業もコンビニもレジ袋以外にも、プラスチックのフォークやスプーンなどを木の製品のものや箸にしたり、ストローも紙のストローに変わりましたよね。

その時に「これだけ削減できます」と、PRがありますが、もっと社会全体が考えていかないと、到底減らせないわけで。

ペットボトルとかもはがしやすいラベルとか、全くラベルのないもの、エコなものに変わりつつありますが、どうしても完全に無くすことは難しいでしょうし。

マイクロプラスチックに関しても、普通に生活しているだけで、空気中に漂っていれば、吸い込むわけで。これに関しては目には見えないサイズなので、空気中から消すことなんて、不可能だと思います。

それでも少しでもプラスチックを減らさないと、この問題は0に近付けることはできず、どんどんマイナスな方向に行ってしまう。

本当に難しい、簡単には抜本的な解決の糸口が見つからない問題なんだなと思うと頭を抱えてしまいました。

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